40年の歴史を持つ自由塾は、次第に求められてきている文章力や思考力を育てているのが特徴です。そのため、それらの能力を問われる都立校の入試で高い実績を挙げてきました。とりわけ近年勢いを付けている都立中高一貫校においては、最初の都立中高一貫校が開校した年から対策講座を設けており、都立中高一貫校独自の試験である適性検査へ万全の対策がされています。
最近では珍しい座卓を用いた寺子屋風の教室で、「いきいきと学ぼう」をテーマに「真の学力」「人間力」を養っています。
今回はそんな自由塾の中でも、京成線・千代田線町屋駅から歩いてすぐの場所にある「自由塾 町屋教室」の教室長である吉元さんに、自由塾町屋教室の魅力についてお話を伺いました。
目次
他の塾との違いとは
他の塾との違いは、生徒の意志や発言を重視していて、講師が全てやってしまわないことです。
これを体現しているのが「寺子屋式アクティブラーニング」。寺子屋のように机を座卓にすることで、生徒と講師が同じ目線になってフレンドリーに接するようにしています。あと発表やディスカッションを通して、生徒が能動的に学ぶアクティブラーニングも行っています。実際の授業では、ある一つの問題を深堀して他者の意見を聞いたり、評価し合ったりしています。そうすると生徒は、問題を自分で分析して解決・表現する力を身につけられるのです。
近年こういった力が必要とされてきています。どうしてそこに辞書があって、ここにグーグル先生がいるのに、覚えなきゃいけないのか(笑)っていうナンセンスは置いておいて。それをどうして知りたいのか、なんでこれを調べるに至ったのかを書けるような人材が必要となってきています。
そういった背景からも、自由塾町屋教室では選抜者をアクティブラーニングで指導し、そこに至るまでの基礎学力を1:4の個別指導で養う。このアクティブラーニングと集団個別の2本柱で指導を行うことを模索しています。
自由塾町屋教室の強みとは
自由塾町屋教室は、国語と英語を特に力を入れています。
国語に関してなのですが、都立中高一貫校入試に必須な意見論文に備えて、論文の授業を用意しています。ですから作文はとにかく鬼のように書かせています(笑)。先日開催された朝日新聞のニュース作文コンクールの全国大会で、1位と2位に町屋教室の生徒が入賞しました。あと、「ことばの学校」という読書の教材を使用した授業もしています。この教材は速読・速聴のクラス向けで、生徒は国語の授業とは別にこれをとっています。こういったことは珍しいのかもしれません。
—–英語についてはいかがですか?
僕は4 年間の留学で、日本の英語教育はやっていることが特殊すぎてダメなことに気づきました。無駄ではないのだけど、活かしきれてない。実際今までの教育だと、難しいことはやっているから文章は読めるし、単語は何個も覚えているわけです。でもそれが会話の基本表現にいらないものだったりする。だいたいSV、SVCでどうにかなるはずなのにそれが出てこない。だから英語の授業ではその特訓をしています。
指導を通して、どんな子ども・生徒に育てたいと考えていますか?
自由塾では「後伸び」する生徒を育てています。
中高一貫校の倍率はものすごく高い。お母さん方に最初に言うのですが、今の理屈で言うと受かるのは、塾生の中で1人、2人だろうと。でも今やったことは無駄にはならないよっていうのを表す言葉として、「後伸び」というキーワードを私の恩師である自由塾の塾長が考えました。中高一貫校の受験に「全員落ちます」とは言えないけど、ただ厳しい戦いですっていうのは包み隠さず言うようにしています。
でもうちで勉強の仕方・考え方がわかるようになれば、ぐんぐん伸びますというのは言っています。というのも実際に中学受験がダメでも、区立の中学校でトップになって、高校受験ではちゃんと都立上位高校に入っているような子もいますから。
実際生徒たちは17時から22時まで自習したりと、すごい辛いことをやっています。辛いことを自分から望んでやっているから、自然と基礎体力が付いていきます。入学試験に受かって終わりではない。その先も学び続ける体力が必要なのです。それがないと途中で挫折してしまう。だから志望校への入学がたとえ無理だったとしても、考えることをやめないような教育をしている。そこはかなりこだわっています。
講師のこだわりを教えてください
うちのこだわりは自由塾で伝承されている思いです。町屋教室の講師は8割が元塾生で、残りの2割が紹介です。自由塾で実際に教わった生徒が、手伝いたいと言って講師になるので、私が教えたことや本部教室で教わったことを自然と生徒に伝えられます。元々は自由塾の生徒なので、お金ではなく強い思いによって労働意欲を掻き立てられて来ていると僕は信じています。
またカリキュラムに依存しているわけではないので、生徒にやりたいと言われれば、とことん付き合います。だから講師の実力も相当問われますし、マニュアルもありません。講師全員が高い指導力を維持するため、社内SNSでのやり取りや、授業毎の連絡などをして、僕の思いやどうして塾にいるのかというのを分かるようにしています。
どういった授業や指導を行っていますか
最近ではティーチングよりもコーチングに力を入れています。
一般的な指導方法であるティーチングでは、どうしても教えすぎてしまいます。子どもたちは「答えはこうたぞ」「解法はこうだぞ」と言われれば、それをそのまま受け入れます。そのような指導では、子どもは頭を使わなくもいいし、そこで得た解答は先生の解答であって彼らの解答ではありません。
ですから我々がするのはコーチングです。考えもせずに「分からない」と言って解答を聞いてこようとする生徒には、「やだ、教えない」や「お前ならやれば解ける」と言っています。こうすることで彼らは頭を使って考えられるし、彼らなりの自分だけの解答を得ることができます。
どういった子どもにぴったり合いますか
やる気があって自分から勉強に取り組めるような子に合っています。自由塾町屋教室では子どもの意志や発言を大事にしているので、「生徒がやるなら先生も一緒にやるよ」というかたちにしています。
だから保護者の方には、「今日何やるの?」って言うような子は来ないでほしいと言っています。生徒がやりたいことを私は知りませんし、分からないですから。
そういった意味では意地悪な塾でもあるし、全然自由塾じゃないです(笑)。休むのも自由で振替も自由だから自由塾だとよく言われるんですよ。
でもそうではなく、創業者である私の恩師曰く自由塾というのは「自由な発想で、自分の力で切り拓くような子どもを育てる」。自由塾の自由とはそういった自由です。
だから子どもに考えさせるし、子どもがやりたいと言えばとことん付き合います。
どういった雰囲気や環境を作っていますか
机を座卓にして生徒たちと目線を同じにしたり、生徒を下の名前やニックネームで呼んだりと、フレンドリーな取っ付きやすい雰囲気を心がけています。
また公式LINE@を作って、親御さんの悩み相談を受けたりもしています。日曜日とかにも四六時中に連絡が来ますが、できるだけ対応しています。LINE@なので管理者は二人にしていますが、基本的に返事は私がします。
保護者・生徒へのメッセージ
保護者と相談していると「うちの子、伸びますかね」とよく聞かれます。でも私にはそれは分かりませんし、「はい、伸びます」とも言えません。なぜなら結局のところ、やるのは本人なわけであって私たちではないのですから。
やるのは本人と言っても成績上げるには、やると言った子どもと、教える私たち、そして保護者が三位一体になる必要があります。
ですから私たちは子どもが「やる」と言ったらとことん付き合いますし、どうやったら子どもたちができるようになるのかっていうのも四六時中考えています。
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