自己肯定力の有無は将来に大きく関わりますし、大人になってから無いものを身につけるのは大変時間がかかります。またどうしたら自己肯定感を育むことができるのでしょうか?
今回は教育本を元に概念やメリット、そして本から分かる親の子供への態度を中心に自己肯定力について解説していきます。
著者は、Youtuber講演家兼経営者の鴨頭善人氏。
YouTubeは総再生回数は1億回以上再生され、チャンネル登録は75万を超えています。その彼が執筆する息子・陽人(ハルヒト)くんとの日常を描いた15本のストーリーです。続編として「自己肯定力2~やっぱり私は素晴らしい~」も発売されています。
目次
自己肯定力
そもそも本のタイトルにある「自己肯定力」とは何でしょうか?自己肯定力の本来の意味と、日本人の自己肯定力にまつわる、ある調査結果を紹介します。
自己肯定力とは
また自己肯定力の有無は環境にも左右されます。例えば、自己肯定力があった人でも、環境が変わりいじめやパワハラなどを受けることでなくなることもあります。
日本人は自己肯定力が低い!?
Q 私は、自分自身に満足している
国/回答 | そう思う・どちらかといえばそう思う | そう思わない・どちらかといえばそう思わない |
日 | 45.1 | 54.9 |
韓 | 73.5 | 26.5 |
米 | 86.9 | 13.1 |
英 | 80.0 | 20.0 |
独 | 81.8 | 18.2 |
仏 | 85.8 | 14.2 |
瑞 | 74.1 | 25.9 |
Q 自分には長所があると感じている
国/回答 | そう思う・どちらかといえばそう思う | そう思わない・どちらかといえばそう思わない |
日 | 62.3 | 37.7 |
韓 | 74.2 | 25.8 |
米 | 91.2 | 8.8 |
英 | 87.9 | 12.1 |
独 | 91.4 | 8.6 |
仏 | 90.7 | 9.3 |
瑞 | 72.7 | 27.3 |
自己肯定力~そんなことで私の価値は変わらないとは~
1つ目のエピソード
2段ベットをばらすと、鴨頭さんの予想は的中しました。陽人くんの部屋にベッドを運び込むと、小さい部屋がさらに小さくなってしまったのです。鴨頭さんは遊び盛りの小学4年生の息子が、「この部屋の小ささに耐えることができるか」と心配します。
しかし心配をよそに陽人くんはベッドの上で飛び跳ねて大喜びしています。鴨頭さんが「部屋が狭くなったのに嬉しいの?」と質問すると、「天井が高くなったんだよ、前よりずっと天井が広い」と答えます。続けて「部屋が変わっただけで嬉しいんだよね。やっぱり変化っていいよね。変化サイコー!!」と喜びます。陽人くんのように変化を楽しむ気持ちがあれば、変化自体が最高な出来事になる、と鴨頭さんは納得します。
自己肯定感の高い人の特徴として、物事を肯定的に捉えられるというのが挙げられます。事実、陽人くんは「部屋が狭い」ではなく「天井が広い」を選択していますよね。どちらも事実ですが、肯定感の高い人はより気持ちが前向きになる発言をすると言えます。
2つ目のエピソード
大人になると過去の経験や自分のものさしで限界を設定してしまいますよね。しかし自己肯定感の高い人は、自分の限界を知るためにそれらに頼らず、積極的に挑戦したり行動したりしています。陽人くんも痛い思いを怖がらず、痛みや硬さを確認するために自ら行動しています。
著者概要
ではここで著者の鴨頭善人さんのプロフィールを紹介します。
この本から分かること
2つのエピソードを紹介しました、みなさんいかがでしたでしょうか?「この小学生はすごいな」「大人になったらそうはいかないよ」など様々だと思います。ここでは本から分かる自己肯定力が高いことのメリット、そして親の受容態度の重要さを解説します。
自己肯定力が高いことのメリット
自己肯定力の有無は、人生に影響を与えるとお伝えしました。では自己肯定力が高いことは具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか?以下をご覧ください。
- 物事を素直に受け入れられる
- 物事を肯定的に受け入れられる
- 自分にも他者にも優しくなれる
- ストレスにさらされない
- 積極的に行動できる
親の受容態度
自己肯定感は子どもの頃に主に養育者・親によって育まれ、その影響は大学生になっても続きます。つまり幼少時期の親の子どもへの受容態度はとても重要です。
いくら子どもを育てるためと言って同級生や兄弟と比較しすぎたり怒りすぎたりすると、子どもは愛されていないと感じ、自己肯定感や自信がどんどんなくなっていきます。ですので自己肯定感を育むためにも、子ども自身を褒めることが大切なのです。では具体的にどのようにしたらいいのでしょうか?
- 「テストでここができるようになったね!」
テストの点数が低いと心配になりつい怒りがちになってしまいますが、前回のテストや宿題で出来ていなかった所が今回のテストでは出来ていたなど、良いところを褒めましょう。 - 子どもと話すときは、目や表情を見ながら聞く
家事や他のことをやりながら子どもの話を聞く人は多いと思います。しかしそうすると子どもは「自分に関心がないのかな」と思ってしまいます。なるべく子どもと顔を合わせて話しましょう。
上記のような例があります。「テストで〇〇点取れたからすごいね!」のような条件付きの愛があまりにもあると、繰り返しますが子どもは自分の価値を信じられなくなってしまいます。
まとめ
何かお困りのことがあればお気軽にコンシェルジュにご相談ください。
✔変化を楽しむ気持ちがあれば生き方は変わる。
✔限界を決めなければ生き方は変わる。
✔親の受容態度で子どもの生き方が変わる。