✔志望中学の合格実績と、通塾生の成績向上のデータを参考にする。
✔挨拶や話し方、面談や電話での対応に注目して講師の質を見極める。
✔カリキュラムや教材をチェックして、未習範囲やまとめ方をチェック。
✔体験授業などを通して、お子様と塾の相性を確認。
✔アクセスが良く、安全性の高い塾がおすすめ。
✔塾の指導力やサポートと、かかる費用が見合っているか見極める。
こんにちは!スタスタ編集部です。
「中学受験のための塾は、どうやって選んだらいいの?」「どこの塾がおすすめ?」など、中学受験に向けた塾選びで悩んでしまう方はとても多いです。塾に入ってから「成績が伸びない」「先生の対応が良くない」など失敗したくないですよね。
そこで今回は、中学受験のための塾選びのポイントや注意点についてご紹介します。中学受験をする3つのメリットや、中学受験に強い塾5選もご説明します。ぜひ参考にしてみてください。
目次
中学受験とは
中学受験とは、私立中学校や公立の中高一貫校へ入学試験を受験することです。一般的な学区制の公立中学校であれば入試を受けずに進学が可能ですが、私立中学や公立の中高一貫校へ進学するためには、中学入試を受けて合格する必要があります。
中学受験をする小学生の割合は東京都教育委員会が公開したデータによると、約20%と言われています。それだけ中学受験は、注目されているということがわかります。
最初に中学受験の内容について、表でまとめました。
項目 | 内容 |
入学試験が実施される時期 | 1~2月 |
入学試験の問題 |
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受験校の数 |
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受験勉強 |
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中学受験は、子供にとっても保護者にとっても、負担の大きいものと言われています。ではなぜ、中学受験をしてまで私立中学校への進学を希望するのでしょうか。ここでは、文部科学省が公表している「中学校学習指導要領」をもとに、公立中学と私立中学の違いを7つご紹介しておきます。
違う項目 | 公立中学 | 私立中学 |
特徴 |
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大学の合格実績 |
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学習内容 |
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教員の質 |
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施設 |
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行事 |
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入試の有無 |
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このように、公立中学と私立中学では、学習指導の内容や行事、施設など多くの点で異なっていることがわります。
中学受験をするメリット
では、具体的に中学受験をすることで得られるメリットは、どのような事が挙げられるのでしょうか。
公立中学ではなく、私立中学に進学するメリットも含めて、ここでは中学受験をする3つのメリットをご紹介します。
- 志望する難関大学への合格が近づく
- 学習に対する意欲がアップする
- 文武両道の精神が身に着く
それぞれを詳しく見ていきましょう。
難関大学合格へ近づく
大学受験に強い東進衛星予備校によると、私立中学や中高一貫校では難関大学の合格率が高いという結果がわかっています。
例えば、東京大学の合格者数の多い中学校を見てみましょう。
- 開成中学校:186名
- 麻布中学校:100名
- 渋谷教育学園幕張中学校:72名
また難関大学合格者には、中高一貫校の出身者が多くいます。特に東京大学の合格者に関しては、上位をほとんど中高一貫校が占めるという結果です。
つまり私立中学に進学することは、難関大学への合格に近づけるというメリットがあるのです。
学習意欲が向上する
中学受験のためには、小学校4年生から勉強をスタートさせる必要があると言われています。中学受験では小学6年生で学習する内容を中心に、理科や社会では中学での学習内容が出題されます。中学受験で求められる膨大な知識を習得し、思考力が問われる入試問題を解くためには、早い段階から受験に向けた勉強を開始するのが一般的なのです。そのため、小さいころから学習する習慣をつけることが出来ます。
また私立中学は効率の良い学習内容と特色のあるカリキュラムが特徴です。さらに学習面だけでなく、生活面もフォローしてくれます。教師の質も良く、生徒の学習へのやる気アップにもつながっているのです。
中学受験は、自分で選んだ学校で勉強することが可能です。そのため、「やらされる」のではなく、自分で選んだ場所で勉強できるという意識を持つことができます。
さまざまな点で、中学受験は学習に対する意欲を向上できるのです。
文武両道の精神を身につけられる
私立中学は「健全の精神」に則って、知・徳・体を磨いていきます。また、中高一貫であれば高校受験がないため、スポーツや部活で勉強のブランクを作らなくて済みます。全国のスポーツ強豪校を見ても、中高一貫校が多いのです。そのため、私立中学はスポーツのレベルも高いことがわかります。中高一貫校の中でもスポーツ強豪校を3つほどご紹介します。
- 早稲田実業(中高一貫校):野球が強く、甲子園の常連校。有力選手が集まり、多くのプロ野球選手の出身校である。
- 桐光学園(中高一貫校):サッカー、野球、バスケットボールにおいて全国大会の常連校。
- 桐蔭学園(中高一貫校):剣道、柔道、ラグビーなどで全国大会優勝の実績を持つ。
さらに、私立中学は学校でしっかり勉強し、効率の良いカリキュラムが採用されています。そのため塾などに通う必要がなく、スポーツや習い事にも長い時間を割くことが可能になります。
他にも、中高一貫校で6年間スポーツを行うことで、大学受験に向けて少しずつスポーツや習い事に割く時間を短縮していくことも可能です。スポーツと勉強を両立して、自分に合わせた生活スタイルを選べるというメリットもあります。
中学受験で塾なしはどうなのか?
ここまで、中学受験の内容とメリットについてご紹介しました。中学受験をするお子さんは、小学校4年生から塾に通うのが良いと言われています。しかし、「中学受験をするためには塾に行かないといけないの?」と思っている方も多いはずです。
ここでは、塾に通わずに中学受験を行うことについてご紹介します。
中学受験に向けて塾が行ってくれること
まず、中学受験に向けて、塾が行ってくれることを表でまとめました。
対象 | サポート面 | 内容 |
生徒 | 学習面 |
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精神面 |
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保護者 | 精神面 |
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「保護者のケアまで?」と思うかもしれませんが、中学受験はお子さんと保護者への負担が大きいものです。そのため、お子さんだけでなく、サポートしている保護者の方の不安や疑問に対応することも塾の仕事になります。
塾に行かないということは、今紹介したことをすべて家庭で行う必要があるということになります。
中学受験を塾なしで乗り切るために必要なこと
では次に、塾に通わずに中学受験を乗り切ろうとしたときに必要なことを整理しておきます。
- 低学年から学習に関する準備をおこなっていること
- 中学受験に向けた十分なパワーと計画を、家庭が持っていること
中学受験に向けては、低学年のうちから準備をしておくことで、高学年になってから成績を伸ばすことができます。そのためには、小学校4年生から塾に通わせるなど、早い段階から中学受験に向けた準備が必要なのです。
さらに塾で勉強を教えてもらわず、独学で入試問題を解くだけの学力を身に付けなければなりません。お子さんだけで完璧にすることは難しいため、保護者の方のサポートが必須になるという訳です。また学習面だけでなく、精神的なサポートも必要になります。小学生では異常とも感じられる1日8時間という勉強時間が必要になるため、学習だけでなく勉強を継続するためのメンタルケアが大切になります。
中学受験はお子さんへの負担だけでなく、保護者の方への負担も大きいものです。塾なしで中学受験を行うということは、塾で行ってくれるサポート以上に、お子さんのサポートをする必要があります。その負担を抱えられるだけのパワーと時間、計画性が必要というわけです。
塾に通わせず中学受験を行っている方もいるので、「塾が絶対に必要だ」というわけではありません。ただ、負担の大きさを考えると、塾に中学受験の対策を任せて徹底的に学習に取り組むことが必要になります。
中学受験のために塾に入るメリット
中学受験を塾なしで乗り切ることの難しさについては、ご理解頂けたと思います。ただ、「家庭教師じゃダメなの?」「なんで塾に入ると良いの?」など、入塾することに疑問を持っている方も多いですね。
そこで、中学受験を見据えて塾に入るメリットを3つご紹介します。
- カリキュラムが充実している
- 志望校に関する情報が豊富にある
- 勉強へのモチベーションが高い友達を増やせる
カリキュラムが充実している
志望する中学によって、必要となる勉強時間や知識量が決まります。大手の塾なら、必要な知識と勉強をこなすだけのカリキュラムがしっかりと準備されているのです。テキストも充実しており、学習進度や理解力に合わせたテキストを選ぶことが可能です。
また定期的にテストがあるため、お子さんの学力を把握することができます。小テストなど、授業のたびにテストする塾もあり、定期的な理解度確認によって生徒の学習意欲をアップさせる効果も期待できます。
志望校に関する情報が豊富にある
志望する学校によって、入試問題の傾向や難易度に差が見られます。中学受験で合格を得るために、情報はとても重要なのです。塾に通っていれば、私立中学に関する情報が豊富にあるので、必要な情報を提供してもらうことが可能です。
また、入ったあとの生活や進学に関する情報もあります。入ってから「何か違うな」ということがないよう、受験する中学選びの参考にすることが可能です。お子さんの性格や、やりたいこと、成績に合った志望校の相談にも乗ってもらえるので、サポートも充実しています。
勉強へのモチベーションが高い友達を増やせる
塾に通うことで、学校とは違う友達を増やすことができます。友達が増えるのは、たくさんの刺激を受けることができるので、とても良いことですね。
また個人でも集団でも、周りに勉強をする子がたくさんいます。そのため周りの子の勉強への姿勢を見て刺激を受け、自分の学習への姿勢を見直す機会にもなりますね。塾に通うことでレベルの高い環境で勉強の競争ができ、自然とやる気を持ってくれるのです。
これで失敗しない!中学受験の塾選び8つのポイント
ここからは、中学受験に向けた塾選びのポイントを8つご紹介します。
- お子さんの性格や学習への姿勢などを考えて「集団」か「個別」を選択する
- 高い合格実績と、成績を向上させた成果がある
- 成績や学習習慣に大きな影響を与える講師の指導力がある
- 効率的に学習できる教材とカリキュラムがある
- お子さんと相性の良い塾である
- 保護者への対応が丁寧である
- アクセスがよく、安全性が高い
- 費用が塾への満足度に見合っている
お子さんや家庭環境、志望校に合った塾を選ぶために重要なポイントとなるので、ぜひ参考にして塾を決めてみてください。
塾の種類「集団」と「個別」
塾には、数人のクラスで授業を受ける「集団」と、1対1や1対2などで授業を受ける「個別」の2種類のタイプがあります。
集団と個別のメリット・デメリットと、どんな子に向いているのか、について表でまとめました。
項目 | 集団 | 個別 |
メリット |
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デメリット |
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向いている子 |
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向いている塾の種類をしっかりと見分けなければ、成績が低下するという可能性も考えられます。そのため、お子様の性格や学習への姿勢などを考えて、向いている塾を判断することが大切です。
合格実績や成績向上
中学受験で必要なのは、合格するだけの成績です。そのために必要なことは、合格できるだけの能力を身に着けさせることにあります。
そこで注目したいのは、3つです。
- 志望する中学の合格実績や合格人数が多い
- 通塾している子の成績向上の傾向
- 成績を伸ばすために取り組む勉強方法
志望中学の合格実績が高いということは、しっかりとした入試への対策方法を持っているということです。学校によって問題の傾向や難易度がことなるため、学校に合わせた対策は必須です。そのためのカリキュラムがきちんとしているかどうかは、合格実績で見極めることが可能です。
また、塾では成績を伸ばすことが基本です。通塾している子がどれだけ成績が伸びているかという事は、見極めのポイントになります。データを公表している塾もあるので、チェックしてみてください。周りに通っているお子さんがいれば、様子を聞いてみるのも参考になります。
他にも、成績を伸ばすために行う勉強方法を聞いてみましょう。「繰り返し説く」というのは勉強の基本です。しかし、基本を疎かにして演習ばかりしても「わからない」を解決することはできません。宿題や演習を通して、苦手分野の基本的な理解を深めるための繰り返し演習ができているかどうかも重要なポイントです。
講師の「指導力」
授業を担当する講師の質によって、合格できるかどうかも変わります。塾選びで重要なポイントとなりますが、見極めるのが難しいポイントとも言われています。
そこで注目したいのは、2点です。
- 挨拶と話し方
- 面談や電話での対応
「指導力」はとても重要ですが、これは実際に授業を受けてみないとわからないという部分があります。通っている生徒に聞いたり、体験授業で体験したりすることは可能です。その際に、「お子さんに合うかどうか」という判断はできるかもしれません。しかし実際に成績がアップするかどうかというのは、通塾してわかることもあります。
そのため、元気に挨拶ができ、はきはきと話す講師を選びましょう。また面談や電話での対応が良く、お子さんに関する情報をしっかり提供してくれる塾がおすすめです。苦手分野や志望中学の情報をしっかり提供してくれる講師を選びましょう。
他にも、気軽に質問できる環境も大切です。講師と生徒がしっかりとコミュニケーションを取り、わからない部分を聞ける関係を築ける講師を選びましょう。そのためには、お子さんや保護者の様子や考えに合わせて会話を進められる講師がおすすめです。
塾の中で担当を変えてもらうだけでも、指導力や対応力が変わることもあります。塾とコンタクトを取って、信頼できる塾を選んでみてください。
教材とカリキュラム
塾によって、カリキュラムや教材が異なります。そのため、合格に必要な教材とカリキュラムが揃っているかどうかを見分ける必要があります。
そこで注目したいのは、4つのポイントです。
- 1週間の問題量はどのくらいあるのか
- 毎回の小テストがあるか
- 独自のカリキュラムで未習範囲があるか
- テキストの問題形式やまとめ方がわかりやすいか
入塾を検討している段階で、使用するテキストやカリキュラムを見せてもらいましょう。実際に手に取り、テキストの内容や問題、1週間で取り組む内容などをチェックしてみてください。
また、授業のたびに小テストが行われるのか、未習の範囲があるのかという点を講師に確認してみましょう。講師だけでなく、保護者が理解しておくことで、家庭学習をより効率的に進めることが可能になります。
お子様との相性
塾選びは、お子様との相性も重要です。講師だけでなく、勉強する教室の環境や周りの子の雰囲気など、お子様が勉強しやすい環境が整っているかどうか、見極める必要があります。
そこで、必ず入塾前に体験授業や授業見学などを利用しましょう。
- 先生の説明はわかりやすいか
- 授業の雰囲気は勉強に集中できるか
- 周りの子の雰囲気に問題はないか
- 自習環境が整っているか
実際にお子様や保護者の方が体験して、ご自身の目で見て決めることが重要と言えます。
保護者への対応
通塾するにあたって、お子様との相性も重要ですが、保護者への対応も重要なポイントです。中学受験では、塾と家庭が協力することが必要です。それぞれがお子さんの状況を把握しながら、家庭でのサポートを保護者がする必要があります。そのためにも保護者への対応というのは、重要なポイントということです。
そこで注目したいのは、2つです。
- 電話での対応がどうか
- 最初の面談での対応はわかりやすかったか
最初は、電話での問い合わせや入塾に関する面談が行われます。その時の対応をしっかりとチェックしましょう。また、面談で塾のカリキュラムや料金などの説明がわかりやすいかどうかというのも重要です。さらに、こちらからの質問も必要です。具体的な指導計画や、受験に向けて必要なことなど、お子さんに関する質問を聞き対応力を見極めてみてください。
アクセスの良さ・治安
塾への通いやすさや安全性も気になるポイントですね。塾を選ぶにあたって、2つのポイントをチェックしてみましょう。
- 塾に着くまでにかかる時間
- 塾から自宅までの通塾時の安全性
できるだけ自宅から近く、安全性の高い塾がおすすめです。通塾時間が長いと、塾に行くまでに疲れてしまうという場合もあります。通塾に時間がかかってしまうと、睡眠時間や学習時間など他の時間を削る必要があります。体調管理という点を考えると、あまり遠い塾に通うのはお勧めできません。
また、徒歩や自転車など交通手段も重要で、安全な方法を選びたいですよね。実際に塾へ通う時間帯の周辺の環境を見て、安全性を確認しても良いかもしれません。
料金
中学受験は多額の費用がかかり、その1つが塾の料金です。塾では、主に5つの項目の費用が発生します。
- 入会金
- 通常の授業料
- 夏休み・冬休み・春休みなどの講習授業
- テキスト代金
- テストや模試の費用
また、今回ご紹介する中学受験におすすめの塾の費用から算出すると、小学校4年生から通った場合にかかる費用相場は約250万円になります。学年ごとにかかる料金の相場を、表にまとめました。
学年と入学金 | 費用相場 |
入学金 | 約1万円 |
小学4年 | 約51万円 |
小学5年 | 約71万円 |
小学6年 | 約127万円 |
塾によって差がありますが、小学6年生になると年間100万円以上の費用がかかることがわかります。そのため、塾の指導力やサポートと費用が見合っているか、しっかりと見極める必要があります。
オプションなどで、細かい費用が発生している場合もあります。必要なものと不要なものを見極め、不要なものにはお金をかけないということも大切です。
やってしまいがち!よくある選び方5つの注意点
塾選びのポイントを8つご紹介しましたが、注意したい点もあります。
例えば、「友達が通っている」「月謝が安い」など、単純な理由だけで塾を選ぶ方もいます。しかし、よく検討せずに塾を選んでしまうと、「成績が上がらない」「全然勉強しない」など中学受験に向けた対策が十分にできなくなってしまう可能性があるのです。
ここでは、塾を選ぶ際に注意したい5つのポイントをご紹介します。以下のような場合には、注意が必要です。
- 友達と一緒の塾に通う
- ママ友のおすすめで決める
- 家との距離が近いことだけで決める
- 月謝の安さで選ぶ
- 合格実績の良さだけで決める
それでは見ていきましょう。
友達が通っているから
「友達が通っている塾」と聞くと安心感があり、お子様が楽しく通えそうと感じませんか。しかし、これは要注意です。
友達がいることで、緊張や不安を感じることは少ないです。そのため、心強いというメリットもあります。また、一緒に通えるため、安全面でも安心できます。
しかし、先ほどご紹介したようにお子さんによって合う塾は違うので、友達が通っている塾がお子さんに合うかどうかはわかりません。しっかりと判断するためにも、友達が通っている塾について雰囲気や合格実績、指導力などを見極める必要があります。
ママ友にオススメされたから
塾を選ぶ際に、ママ友におすすめの塾を聞いたり、情報を集めたりする方は多いです。ただ、周りの評判だけで決めてしまうと、通塾してから「ここは違うな」と感じるケースが多いのです。親が決めたことなので、お子さんは「行きたくない」と感じているかもしれません。
そのため塾を選ぶときには、お子さんを優先して検討しましょう。そして、しっかりと情報を集めて総合的に判断する必要があります。
紹介で入ってしまうと、やめにくいというデメリットもあります。塾選びを失敗しないためにも、周りのおすすめだけで決めることは避けましょう。
家から近いから
「家から近い」という理由だけで塾を決めるのは、リスクがあります。アクセスの良さは、塾を決める際に大きなポイントになります。しかし塾までの距離が近すぎても、良くないと言われています。
家から近く、友達と一緒に通っていると、塾に遊びに行っている感覚が生まれてしまいます。そのため、普段と違う駅まで通って勉強することで、お子さんの気分の切り替えができるというメリットもあります。
また、近さで塾を決めたけど、「実はもっといい塾が隣の駅にあった」という見落としをする可能性もあります。しっかりと情報を集めて判断することで、塾選びの失敗を防ぐことができますよ。
月謝が安いから
塾に通う時の費用は、決して安くはありません。そのため、「月謝の安さ」で塾を決めてしまうという方も多いです。
しかし、月謝が安いということは、人件費にお金をかけていないという可能性があります。指導力のある講師であれば、条件の良い塾へ移動してしまいます。塾業界は、転職が多いと言われているため、条件次第で先生が入れ替わるのです。
また、授業料は安くても、テキストやテストの費用が高いというケースもあります。そのため、トータルすると費用が高くなってしまう可能性もあるのです。
そのため、1年間でかかる費用を計算して相場と比較することが必要です。高すぎる費用を払うことは、保護者の負担にもなってしまいます。先ほど紹介した費用相場を参考に、払える金額を考慮しながら決めてみてください。
合格実績が良いから
高い合格実績には、実際にからくりがあります。そのため、「合格実績が良いから」という理由だけで、塾を決めてしまうのは注意が必要です。
例えば、「○○中学の合格者30名」という場合でも、塾から300人受験して30人の合格者であれば10%の合格実績なのです。しかし、塾から10人受験して10人合格すれば、100%の合格実績と言えます。そのため合格人数だけで、合格実績を判断することはできないのです。
また、冬期講習を受けただけ、公開模試を受けただけという生徒も含め、合格実績が公表されている場合もあります。一見合格者が多く見えても、実際の塾生だけでは人数が少ないという場合もあります。
このように合格実績には、さまざまなからくりがあります。そのため、合格実績の数字だけで判断するのはリスクが大きく、他の情報と総合的に判断する必要があります。
中学受験に強い塾5選
ここからは、中学受験に強い塾を5つご紹介します。
- SAPIX(サピックス)
- 日能研
- 早稲田アカデミー
- 四谷大塚
- Gnoble(グノーブル)
特に、料金や特徴、合格実績についてご説明していきます。塾選びの参考にしてくださいね。
SAPIX(サピックス)
SAPIX(サピックス)は、首都圏と関西圏で約50校の教室を展開しています。難関校への合格者も多く、とても有名です。
項目 | 内容 |
指導可能学年 |
|
塾のタイプと規模 |
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中学受験のレベル |
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特徴 |
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学年ごとに費用を、表にまとめました。
学年 | 費用 |
4年生 | 約58万円 |
5年生 | 約73万円 |
6年生 | 約134万円 |
費用にはテスト費やテキストなどの教材費、施設費用などが含まれていて、オプションでの追加費用はほどんどありません。
主な合格実績は、以下のようなものがあります。
- 開成中学:273名
- 麻布中学:183名
- 渋谷幕張:351名
- 慶應中等部:144名
難関校合格に必要なテキストとカリキュラム、フォロー体制がある塾だといえます。
日能研
日能研は、首都圏に100校以上の教室を持つ名門進学塾です。中学受験に徹底した学習指導で、圧倒的な知名度を持ちます。
項目 | 内容 |
指導可能学年 |
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塾のタイプと規模 |
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中学受験のレベル |
|
特徴 |
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学年ごとに費用を、表にまとめました。
学年 | 費用 |
4年生 | 約45万円 |
5年生 | 約65万円 |
6年生 | 約119万円 |
費用にはテスト費やテキストなどの教材費、施設費用などが含まれていて、オプションでの追加費用はほどんどありません。
主な合格実績は、以下のようなものがあります。
- 開成中学:42名
- 麻布中学:69名
- 渋谷幕張:58名
- 中央大学付属横浜:146名
子供の思考力を総合的に育成する指導が特徴で、高い合格実績につながっていると言われています。
早稲田アカデミー
早稲田アカデミーは、首都圏に160以上の教室を持つ名門進学校です。中学受験だけでなく、高校受験や大学受験などの実績も高い塾です。
項目 | 内容 |
指導可能学年 |
|
塾のタイプと規模 |
|
中学受験のレベル |
|
特徴 |
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学年ごとに費用を、表にまとめました。
学年 | 費用 |
4年生 | 約51.5 万円 |
5年生 | 約78 万円 |
6年生 | 約145万円 |
費用にはテスト費やテキストなどの教材費、施設費用などが含まれていて、オプションでの追加費用はほどんどありません。
主な合格実績は、以下のようなものがあります。
- 開成中学:103名
- 麻布中学:165名
- 慶應中等部:62名
- 早稲田実業:71名
「第一志望合格」にこだわった環境が特徴で、高い実績を持つ講師が豊富と言われています。
四谷大塚
四谷大塚は老舗進学塾で、首都圏に直営教室を30校ほど持ちます。中学受験の学習に特化し、難関校への合格者が多いです。
項目 | 内容 |
指導可能学年 |
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塾のタイプと規模 |
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中学受験のレベル |
|
特徴 |
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学年ごとに費用を、表にまとめました。
学年 | 費用 |
4年生 | 約55万円 |
5年生 | 約70万円 |
6年生 | 約110万円 |
費用にはテスト費やテキストなどの教材費、施設費用などが含まれていて、オプションでの追加費用はほどんどありません。
主な合格実績は、以下のようなものがあります。
- 開成中学:110名
- 麻布中学:66名
- 早稲田:173名
- 慶應中等部:98名
「第一志望への合格」をサポートする環境や講師人、フォロー体制が特徴と言えます。
Gnoble(グノーブル)
Gnoble(グノーブル)は、首都圏に9校の教室で、少数精鋭が特徴の名門進学塾の1つです。
項目 | 内容 |
指導可能学年 |
|
塾のタイプと規模 |
|
中学受験のレベル |
|
特徴 |
|
学年ごとに費用を、表にまとめました。
学年 | 費用 |
4年生 | 約47万円 |
5年生 | 約57万円 |
6年生 | 約68万円 |
費用にはテスト費やテキストなどの教材費、施設費用などが含まれていない金額になります。1年間の授業料として、参考までにご確認ください。
主な合格実績は、以下のようなものがあります。
- 開成中学:12名
- 麻布中学:11名
- 渋谷幕張:35名
- 慶應中等部:15名
難関校への合格者を輩出した講師人が揃い、オリジナル教材を用いた丁寧な指導を行う塾と言えます。
5つの塾の比較一覧表
5つの塾の料金、特徴、合格実績を表でまとめました。ぜひ参考にしてみてください。
塾の種類 | 料金(6年生) | 特徴 | 合格実績 |
SAPIX (サピックス) |
約134万円 |
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日能研 | 約119万円 |
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早稲田アカデミー | 約145万円 |
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四谷大塚 | 約110万円 |
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Gnoble (グノーブル) |
約68万円 ※授業料のみ |
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それでも不安な方は
ここまで中学受験の塾選びについて、選ぶ際のポイントや注意点、中学受験に強い塾などをご紹介してきました。しかし、「自分の子にどの塾が良いのかわからない」「近くに大手の塾が少なくて困っている」など、お悩みや不安を抱えている方もいると思います。
塾選びは、中学受験においてとても重要です。講師やカリキュラムなど、志望校のレベルやお子さんの性格に合ったところでなければ、逆にやる気を失ってしまう可能性まであるのです。
そのため、「自分で決めきれない・・・」と感じている方は、全中学受験塾の生徒をサポートしている家庭教師に相談することをおすすめします。さまざまな情報から、条件に合った塾選びをサポートしてくれるでしょう。
まとめ
今回は、中学受験の塾選びについてご紹介しました。中学受験をすることは、合格実績が高い私立中学に入学することができ、お子さんの学習意欲を向上させることにもつながります。そのためには、塾のサポートを受けながら、親御さんがお子さんのサポートをしてあげる必要があります。
お子さんだけでなく、保護者の方への負担も多いものとなります。しっかりと事前準備や知識を持って、取り組めるようにしてみてください。
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