【完全版】失敗しない!高校受験の塾選び8つのポイントを徹底解説

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スタスタ編集部
当社のインターン生である、東京大学、慶應義塾大学、早稲田大学、上智大学、青山学院大学、明治大学、立教大学、東京理科大学、東京学芸大学、筑波大学・・・の現役大学生たちが、自身の小中高大受験・通塾・塾講師経験をベースに、各塾の教育方針や学習システム等の特徴を独自に分析し、編集・執筆しています。
キーポイント

✔学年に応じて塾に通うメリットは異なる

✔それぞれの成績にあった塾に通う

✔合格実績や費用に惑わされてはいけない

✔必ずしも塾に通う必要はない

高校受験に向けて塾を探しているが、どの塾を選べばいいのか分からない。そんな方もいらっしゃるのではないでしょうか?今回はそんな方々に向けて、スタスタが塾選びの基準から注意点までわかりやすく解説します!

いつから塾に入ればいいのか?

塾に通うタイミングは人それぞれです。学習効果を高めて入試で納得できる結果を得るためには、適切な時期に通塾することが大切になります。塾に通うタイミングは主に中学1年生・中学2年生・中学3年生の3つです。通塾のタイミングに迷っている方に向けて、ここからはそれぞれの時期に通う目的をご説明します。

中学1年生の場合

中学1年生から塾に入るのは少し早いのでは?と思ってしまいがちです。しかし、公立高校の受験では、中学1年生・中学2年生の内申点が評価されるケースがあります。それをふまえると、中学1年生から可能な限り早い段階で塾に通い、内申点を高めるのも大切と言えるでしょう。

また、難関校を志望する生徒であれば、なおのこと中学1年生から塾に通うことがおすすめです。難関校では公立高校の受験では出題されなような問題も見受けられます。その点で、学習すべき内容が増えるだけでなく、学校ごとの入試傾向を把握しなければならず、早めの対策が必要となるからです。

このように、公立高校と難関校のいずれにせよ、中学1年生の時期は、合格の可能性に少なからず影響があります。ただし、小学校から環境が大きく変化する時期でもあるので、それぞれの負担を考慮しながら塾に通うか検討するようにしましょう。

中学2年生の場合

中学2年生になると部活動の先輩になったり、学校内の役割を請け負ったりするなどして忙しくなる傾向があります。それに加えて、勉強の内容は難易度が高まることから、学習のスケジュール管理が雑になると、勉強について行けなくなる事態に発展しかねません。

一度勉強のリズムを崩してしまうと、それ以降の授業の内容も理解できなくなり、その状態で高校受験を迎えてしまうケースも容易に考えられます。したがって、中学1年生まで順調に勉強ができていたとしても、突然勉強ができなくなる恐れがあるため、中学2年生の時期は定期的に勉強を余儀なくされる学習環境を整えることが重要です。

しかし、生徒によっては遊びや部活など、そのほかのことを優先して学習を後回しにしてしまう場合もあります。その点で、学習のスケジュール管理までサポートしてくれる塾の存在が頼りになるといえるでしょう。

中学3年生の場合

中学3年生では部活が終わった時期にあわせて夏期講習から塾に通い始める生徒も少なくありません。それも悪くはありませんが、中学の学習カリキュラムの終了のタイミングを考慮すると、もう少し早めに通塾を検討したほうが良いかもしれません。

というのも、一般的な中学校のカリキュラムでは、中学の学習範囲を終えるのに2月までかかることを想定しています。つまり、中学1年生・中学2年生の学習内容の復習が必要なことを考えると圧倒的に時間が足りないと言わざるを得ません。

もし中学3年生から通塾を検討するのであれば、復習に必要な時間を考慮して新学期が始まる4月をおすすめします。もし、部活動などが忙しい場合は、苦手な科目に絞って通塾を検討してみるとよいでしょう。

成績からわかる塾選びの基準

塾に通うタイミングと共に迷ってしまいがちなのが塾の選び方です。自身にあわない塾に入ってしまうと通塾の負担が余計に増えてしまいます。特に、成績を考慮せずに選ばないと学習効果が現れず、通塾に要する費用ばかりが、かさんでしまいます。それをふまえて、この項では成績に応じて塾を選ぶようにすることをおすすめします。

個別指導と集団指導の違い

塾選びの基準として欠かせないのが、個別指導と集団授業のどちらに対応しているかです。まずは、個別指導と集団授業の違いから説明していきます。

個別指導

個別指導とは、一人の生徒に対して教師が勉強を教える授業方式です。家庭教師の授業を塾で展開しているといえば理解しやすいでしょう。塾の中には講師一人が生徒二人を同時に指導するスタイルを取っている場合もあります。

個別指導は、授業が集団の中で行われないため、それぞれのペースにあわせて学習できる点が最大のメリットです。講師との距離が近いので、日ごろの勉強の悩みを気軽に相談できるところも魅力的です。

ただし、集団授業とは異なり授業内容が公開されないスタイルなので、授業の様子を第三者が確認しづらいという欠点があります。そのため、生徒の成績が上がらない場合に、講師を変更しなくてはならない事例も少なくありません。

集団授業

集団授業は、複数人の生徒をまとめて指導する方式です。統率された環境で授業を行うので、学習が一定スピードで進んでいくという特徴があります。そのため、生徒が授業についていく形になるので、学習のリズムを保ちやすいのがメリットです。

また、授業中には教師からの問いかけに生徒が応える展開も可能で、周囲のリアクションを直に感じ取ることができ、自分の理解度を客観的に把握できます。そのほか、ライバルを見つけることによって、勉強に対するモチベーションを高めることもできるでしょう。

一方でデメリットは、集団授業は融通がきかないという点です。体調が悪かったり、学校の行事があったりして授業を欠席する場合でも授業は進行します。一度授業に穴が空いてしまうと、次回の学習内容が理解できなくなる事態にも発展しかねません。

成績下位の人

成績下位の場合は個別指導塾を検討することをおすすめします。集団授業ではクラス全体を視野に入れて授業を進めるため、学習でつまずいている生徒のペースにあわせることはほぼ不可能といえます。

学習内容がわからない状態であるにも関わらず授業が進行されるので、その後も学習効果が現れづらく、勉強そのものが苦痛になってしまう恐れも少なくありません。

その点、個別指導であれば躓いているポイントを突き止める機会を確保できます。わからないポイントを解消すれば順序立てて理解しやすくなり、勉強がわからないと感じていた生徒も苦手意識を克服できる可能性があります

学校が忙しい場合は塾に通うのが負担になるケースもあるので、その場合は時間を調整しやすい家庭教師を利用するのも一つの手です。ただし、家庭教師は指導方法が我流であるケースが多い傾向なので、一定の品質の指導を求める場合は塾を選択するのが無難でしょう。

成績中位の人

学校のテストで平均点以上を取れる生徒の場合は、授業が全く理解できない事態にはなりにくいので、塾の集団授業を選択できます。ただし、集団授業にも塾によって個性が現れがちなので、それぞれの目的にあった塾を選択することが大切です。

たとえば、集団授業に緊張しそうな生徒は和やかな雰囲気の塾を選択したり、部活と両立できるか不安な場合は少しでも通いやすい最寄りの塾を選択したりしましょう。自身の目的を達成するのに適した塾かどうかを確認するには体験授業が役立ちます。実際に授業を受けることで教師の質や指導方法、通勤や学習時の負担などを確認できます。

また、成績中位といえども塾についていけるか不安に感じる生徒も少なくありません。その場合は、入塾テストを実施している塾に足を運びましょう。自分の客観的な学力を把握できるので、塾とのミスマッチを防ぐことが可能です。

成績上位の人

成績上位者の場合は基本的に学習スキルが高いので、どのような塾を選んでも必要な情報を吸収し、一定の学習効果をあげられるといえます。ただし、難易度の高い学校の受験を志望している場合は、難関校対策を実施している塾を選ぶことが重要です。

個人で対策を講じて難関校に合格する事例もあるかもしれませんが、毎年難関校に生徒を送り出している塾の情報量は膨大であり、これを活用しない手はありません。対策を立てる時間を削減できるので、その浮いた時間を学習時間にまわせます。

また、難関校の合格を目指す塾には必然的に優秀な教師が集まる傾向です。そのため、仮に志望校に合格できなかったとしても、質の高い授業内容は生徒の考え方に好影響を与え、その後の人生で遭遇する課題について解決する力を育んでくれることでしょう。

しかし、塾によっては実績をあげたいがために、不必要な有名校の受験を促してくるところがあるので注意が必要です。選択する際には、あくまでも自身が合格したい学校の受験を最優先としてくれる塾であることを見極めるようにしましょう。

塾を選ぶ際の注意点

塾選びは、受験の合否に深く関わる作業といっても過言でもありません。選び方に失敗して後悔しないようにするために、少しでも多くの視点を持って検討することが大切です。この項では、塾選びの際に失敗しがちな例をあげながら、選び方の注意点をご紹介していきます。

合格実績がいい塾

塾は、合格実績に比例して学習環境も整っていると感じてしまいがちですが、認識を誤ると不適切な指標に変わってしまうので注意しましょう。というのも、塾の人数によって合格率は大きく変動するからです。合格者の人数が少なくても、塾生が少なければ合格率は跳ね上がります。

また、一人の生徒が複数合格した実績をカウントしている塾もあります。そのほか、塾全体の合格実績が高いからといって、検討している教室の合格実績も高いとは限りません。合格実績を確認するときは、数値の意味を正確に読み取ることが大切です。

体験授業の有無

百聞は一見に如かずとのことわざがあるように、塾の内容を知るのに体験授業ほど適切なものはありません。したがって、塾を選ぶときは体験授業の有無を確認しましょう。

仮に、ウェブやパンフレットの情報だけを参照して体験授業を受けずに入塾した場合、教師の指導方針に納得できなかったり、授業内容が自身の学習レベルとあわなかったりして後悔するケースも起こり得ます。

体験授業は基本的に無料である場合がほとんどなので、受けて損をすることはほぼないと言えるでしょう。そのため、率先して体験授業に参加することをおすすめします。

ただし、体験授業を受ける際にも注意点があります。たまたま参加した体験授業の講師に指導力があっただけで、塾全体の指導力が高いとはいえないのに入塾を決めてしまうケースがあるからです。そのため、体験授業に臨む際は、入塾後に担当してもらう講師の授業を受講したい旨を塾に伝えるようにしましょう。

塾に通ったからといって成績が上がるわけではない!?

塾に通えば勉強時間が増えるため成績が上がるように思えるかもしれません。しかし、講師の指導力によって大きく左右されます

たとえば、講師の話がおもしろいから塾に行くのが楽しくても授業に役立たない内容であれば成績が上がるわけがありません。仮に講師と友達感覚になってしまうことがあれば、宿題をやらなくても大丈夫だと感じてしまう生徒も少なくないでしょう。

したがって、塾を選ぶ際に欠かせないポイントが「緊張感」の中で講師が授業を行っているかという点だといえます。それを把握するためには、やはり体験授業が欠かせませんが、イスや机に落書きなどがないかチェックするのも一つの方法です。

予算

授業料が安いからという理由で塾を選ぶ方もいるかもしれません。しかし、そのような塾は、月謝を安くするために人件費を抑えている可能性があります。それにより、アルバイトの講師が多かったり、指導力の高い講師が少なかったりする場合もあり得るでしょう。したがって、月謝の安い塾を選ぶ際は特に講師の質を見極めることが必要です。

また、月々の授業料が安いだけで、最終的にかかる費用が高額になるケースがあることも見過ごせない注意点です。たとえば、テキストやテストの費用を別に扱っていたり、季節講習の費用が高額だったりする場合です。そのため、塾選びの際は、月々の授業料に惑わされず、年間でかかる費用を事前に確認することが重要です。

塾の雰囲気・子供との相性

指導力が高い講師が在籍したり、合格実績が高かったりしたとしても、塾の雰囲気と子供の相性が悪い場合は学習効果が低下してしまいます。たとえば、授業を活発化させるために、質問や発問を多く行う塾があり、コミュニケーションが苦手な生徒にとっては授業に集中しづらいといえるでしょう。

そのほか、質問対応の環境にも目を向けることも忘れてはなりません。生徒の目に触れる場所で質問を受け付ける塾だと、人見知りの生徒はわからないことを聞きづらくなります。そのせいで理解不足に陥る可能性もないとは言い切れません。したがって、内向的な生徒が塾を選ぶ際は、塾の雰囲気や環境に馴染めるかどうかを吟味することも重要です。

そもそも塾に行く必要ってあるの?

塾選びの基準をお伝えしてきましたが、そもそも塾に行く必要があるのか?という疑問をお持ちの方もいるかもしれません。確かに塾に行かなくても成績がよい生徒は少なからずいます。その点で、必ずしも塾に行く必要がないことも確かです。では、どのような生徒が塾に通うべきなのでしょうか。ここからは、塾に通った方がよいケースについて解説します。

入試・進学の情報が得られない

有益な情報を得ることで想定していなかった進学先が見つかるケースもあります。反対に、情報不足によって、不必要な科目を勉強してしまったり、対策を打ち損ねてしまったりするケースがあるのも事実です。

本来であれば、学校が受験に関する情報を細かく提供しなければならないといえますが、費用や設備の関係で環境が整っていないケースもあります。学校は受験を専門としているわけではないことも、大きな要因といえるでしょう。

一方、塾のほとんどは受験を専門としているため、入試や進学について最新の情報が得られます。しかも、入試や進学に詳しいプロが在籍しているので、それぞれの生徒にあわせた情報を取捨選択してもらえます。したがって、学校の情報だけでは不十分と感じた場合は塾を検討しましょう。

勉強の内容やペースを自分で考えないといけない

自己流で学習管理をすると、学習内容が偏って苦手な部分を放置したままになったり、受験間際になって勉強時間が足りなくなったりしてしまうこともありがちです。定期テストに向けた短期的なスケジュールであれば自己管理しやすいといえますが、入試に向けた長期的なスケジュールの場合は検討事項が増えるので自己管理の難易度が高くなります。

そのため、勉強の内容やペースを自分で考えるのが苦手な生徒は塾を利用したほうがよいでしょう。塾であれば、体型的にカリキュラムが組まれているため、学習管理を自分でする必要がありません。仮に、集団授業についていけないとしても個別授業を選択する方法もあるので、自身にあった学習スケジュールを組むこともできます。

わからない問題に直面したとき教えてもらうのが難しい

自分で勉強しているときにわからない問題と出会うことがあります。参考書で調べたり、インタネットで検索したりして理解する手もありますが、必ずしも解決できるわけではありません。その場合、学校の先生に教えてもらうことになりますが、部活動の担当や行事の準備などで忙しい教師もいるため、気軽に質問できないこともあるでしょう。

しかし、わからない問題を放置したままにすると、その後の理解度に悪影響を及ぼしかねません。したがって、常に質問ができる学習環境が整っていない場合は塾に行くことをおすすめします。費用の関係で通いづらい場合は、1教科だけでも塾の授業に参加するなどして、質問できる環境を確保するとよいでしょう。

まとめ

中学生に向けて塾選びの基準をお伝えしました。塾選びに迷っていた方も少しは自身にあう塾の候補が絞れたのではないでしょうか。ただ、受験で失敗したくないという思いから、どうしても通う塾を決められないという中学生もいることでしょう。その場合は塾コンシェルジュにご相談ください。学習状況や志望校などの情報をヒアリングしたうえで、それぞれにあわせた塾をご紹介いたします。

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