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基礎問題精構は、問題を解くためのポイントが掲載された問題集です。学校の授業内容が理解できて、多くの問題に取り組みたい方におすすめです。
しかし、今の自分のレベルに合っているのか、要望に合う参考書なのかを購入する前に知りたいと思いませんか?
そこでこの記事では、基礎問題精構のレベルや使い方を徹底解説。問題をこなして成績アップを狙いたい方は、ぜひ参考にしてください。
目次
【新課程】数学IA・IIB・IIIC基礎問題精講四訂版|コンパクトに数学が学べる問題集
授業レベル内容を理解できて、入試数学をこれから勉強する人
※自分に合った参考書選びの基準の一つになるのは「見開きで問題が半分以上わかるか」です。
参考書名 | |||
現状学力→到達学力 | 共通テスト4割→共通テスト8割 | ||
分量:問題数(例題+練習問題) | 270題 | 334題 | 250題 |
目安時間 | 20分×270題=90h | 20分×334題≒111h | 20分×250題≒84h |
<注意>問題数が圧倒的に不足
問題数が圧倒的に不足しているため、別の問題集を併用して勉強することが条件です。
推薦は、4STEP数学などの学校配布の問題集or新課程チャート式基礎と演習数学1+A(白チャート)orカルキュール 数学I・A [基礎力・計算力アップ問題集]
特徴
問題を解くためのポイントが詰まった精講
全ての問題に対して、何を理解していなければならないのかというポイントが精講として掲載されています。問題を解くために必要な考え方が分かりやすくまとめられていて、効率的に勉強できます。
また、問題は基礎的な例題を網羅。全ての問題を解くことができれば、数学1Aから数学ⅢCまでの問題は一通り身に付きます。注意すべき点としては、類書の標準問題精講がありますが、レベルが乖離しているのでつなぎの参考書として上に挙げた参考書で練習を積む必要があります。
例題から演習まで無理なくステップアップ
例題に応用した演習問題に取り組むことで、無理なくステップアップが可能です。
本書に掲載されている問題数は、約400題。他の参考書と比べると、圧倒的に少ないです。そのため、問題を解くことに膨大な時間をかけずに済み、モチベーションを下げることなく数学を学べます。受験間近であまり時間がない方にもおすすめです。
基礎問題精講の効果的な使い方
まずは、例題を繰り返し解いてみましょう。分からない問題があれば、基礎が理解できていないということになります。その場合は、教科書や青チャートなどの解説をよく読んで、復習を繰り返しましょう。
そして、理解するまで解きます。また、演習問題は分からなくても、10分は頑張って自分の力で解いてみてください。その後、精講を読んで解くためには何がポイントなのかを確認します。それでも分からなければ、先生に聞くなどして理解に努めましょう。
入試数学勉強法概論
数学の大きな誤解
入試数学で求められる思考力は、問題に対してある無数のアプローチの中から適切な解法を選び出す力になります。いわゆる、地頭の良さみたいなものはあるに越したことはありませんが、本質的に問われているのは適切に問題を処理する能力であって、後天的に鍛えることが可能です。つまり、正しいステップを踏めば必ず数学ができるようになります。以下ではそのステップ・勉強全体の流れを詳しく解説していきます。
入試数学とは?
入試数学の正しい捉え方は「知識に検索をかけること」です。すなわち、与えられた問題に対して、適切な解法を選び出す作業に他なりません。問題を解くときのプロセスをここでは解説していきます。
- 問題文を読解する
- すでに身につけている定義・定理・解法を頭の中で検索する
- 問題文に適応させる
以上が問題を解くときの手順です。ここで大切になるのは頭の中の知識に検索をかけて、どのように運用すればいいか試行錯誤することです。この試行錯誤する作業を怠ると、ただの解法暗記に成り下がってしまいます。このことに関しては、次の見出しで詳しく説明します。
また、もう一つ誤解してほしくないのは、試験会場で今まで解いたこともないやり方を閃いて問題を解くわけではないということです。これまで網羅系の参考書などで自分の中に蓄積された解法を選び出し、組み合わせて問題に立ち向かうのです。そういった意味で入試数学は才能・センスではなく、解法の一つの積み重ねが大切になってきます。
「解法暗記」に潜んでいる罠
ここまでの議論を見ていると、「なんだ、入試で出るような解法を片っ端から暗記していけば、数学なんて楽勝じゃん!」と思った方がいるかもしれません。解法を全部暗記して使いこなせれば、それが一番です。しかし、ただ暗記しただけでは役に立たないどころか害を及ぼすことさえあります。
先ほどにも述べたように問題文から情報を読み取り、自分が持ち合わせている解法をどのように駆使すれば問題を解けるかと「試行錯誤する経験」を伴った記憶をしなければ意味がありません。単純な解法暗記に走ってしまうと、試行錯誤する時間が減るので、入試数学の力が次第に落ちていきます。
「解法暗記」という甘い言葉に惑わされずに、ああでもないこうでもないと苦しむ時間をたっぷりとりましょう。そうすれば、数学の力は自ずとついてきます。
具体的な勉強の仕方
計算力を身につけよう
入試数学を突破するには、計算力は必須です。志望大学によって求められる計算力に違いあるものの、入試数学を解くうえで最低限レベルは身につけておきたいです。最低限レベルとは、式を正確に素早く展開・変形する力だったり、四則演算をミスせずに遂行する力のことを指します。なにも、小数同士のかけ算を暗算で解けなどといったものではありません。しかし、一朝一夕で身につくものでもありません。以下では計算力の身につける方法をいくつか紹介していきます。
まず、各分野の基本的な計算問題を完璧にしましょう。同じ問題を何度も繰り返し解いて、反射で解けるまで定着させなければなりません。基本的な問題に思考を割いていると、思わぬミスを誘発してしまいます。
また、大きく丁寧に計算式を書くことも大切です。計算式を小さく書くと、見直す際に間違いに気が付きにくいですし、小さく書くことによるミスも発生しやすいです。
その他にも、計算を工夫して行うことも大切です。問題を解く際には、どうすれば効率良く計算できるのかを念頭に置くようにしましょう。普段から複雑な計算を避けるように試行錯誤しておけば、本番に難しい問題を解いた時でもミスが減るでしょう。
計算力とは、日頃の意識を少し変えるだけで鍛えられる力なのです。
- 各分野の基本的な計算問題を完璧にする
- 大きく見やすい字で計算式を書く
- 計算を工夫して行う
勉強の大きな流れ
数学の勉強の流れは大きく分けて5つのステップに分かれています。自分がどのレベルに位置するのかを正確に把握しましょう。
- 理解本・映像授業などで理解する
- 練習問題で十分にトレーニングを積む
- 解法の蓄積をする
- 試行力を養成する
- 過去問に取り組む
まず、初めに単元の理解が必要になります。初めての単元・分野には理解本(講義形式などの教科書レベルのもの)や映像授業をを使って理解しましょう。
その次に、サクシードや4ステップなどの教科書傍用問題集でトレーニングを積みましょう。ここで基礎レベルを固められたかが今後のステップに影響していきます。焦らず取り組みましょう。
解法を覚えるステップに移ります。青チャート・フォーカスゴールド・基礎問題精講などの網羅系の問題集で解法を暗記していきましょう。初めにいきなり答えを見ないで悩む時間を設けるようにしましょう。文字通り解法を暗記するのではなく、理解を伴った暗記を心掛けてください。このステップで計算に支障をきたしている場合は②のステップに問題があるかもしれません。
解法をため込んだら、実際に運用する能力を鍛えていきましょう。やさしい理系数学やプラチカがおすすめです。ここで試行力と書いたのは、試行を繰り返して最適な解法を選び出す能力を指すからです。わからなくてもへこたれずに試行錯誤して、手持ちの道具を使いこなす力を鍛えましょう。
最後に志望校の過去問を解いてみましょう。このステップも④と役割が似ていますが、傾向を研究するという側面も強いです。
まとめ
この記事では、基礎問題精構の使い方やレベルを解説しました。
学校の授業についていけても、問題を多くこなして理解を深めることは成績アップを狙うために必要です。また、多くの問題を解かなければ自分の苦手分野にも気付けません。
基礎問題精構を使って苦手分野を潰し、今よりももっと数学の成績を伸ばしましょう!
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