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英検準1級のライティング問題とは?
「英検準1級って、どんなレベル?」「ライティングテストってどんな問題が出るんだろう?」と、お子様の受験を考え始めると、気になることがたくさんありますよね。今回は、英検準1級のライティング問題について、詳しく解説していきます!
英検準1級のライティング問題の概要
英検準1級のライティング問題は、一次試験の筆記試験の中で出題されます。大問4と大問5があり、それぞれ1問ずつ、合計2問が出題されます。
大問4は「英文要約問題」。200語程度の英語の文章を読んで、その内容を60~70語の英語で要約する問題です。新聞記事や論文などが題材になることが多いんですよ。
一方、大問5は「意見論述問題」。与えられたテーマについて、自分の意見とその理由を120~150語程度の英語のエッセイにまとめる問題です。「あなたは賛成?反対?」のように、社会問題について意見を問われることが多いですね。
ライティング問題の重要性と配点
英検準1級の一次試験は、「リーディング」「ライティング」「リスニング」の3つの技能が試されます。そして、ライティングは大問4と5の2問だけで、全体の3分の1ものウェイトを占めているんです!
つまり、ライティングで高得点を取ることが、一次試験合格のカギを握っていると言っても過言ではありません。それぞれの技能に750点満点のCSEスコアが割り当てられており、合格するには各技能で750点×3分の1=250点以上を取得する必要があります。ライティングセクションでこのスコアを獲得するには、大問4、大問5共に12点以上を目標にすると良いでしょう。しっかりと対策をして試験に臨むことが大切ですね。
英文要約問題の攻略法
ここでは、多くの受験生が苦手とする英文要約問題の攻略法について、詳しく見ていきましょう!
英文要約問題の解答のコツ
200語の英文を要約する問題ですが、ただ短くすれば良いのではありません。大切なのは、元の文章の重要なポイントを正確に押さえ、自分の言葉で簡潔に表現することです。そのためにも、まずは文章全体と各段落の要旨をしっかりと読み取ることが重要です。
英文要約問題の解答のノウハウ
要約する際に、元の英文の表現をそのまま使ってしまいがちですが、できるだけ自分の言葉に言い換えることが高評価のポイントです。英検のウェブサイトにある解答用紙サンプルも参考にしながら、練習してみましょう。
また、「However」「Therefore」などのディスコースマーカー(接続詞や副詞など、文と文のつながりを示す言葉)を適切に使うことで、文章が論理的に分かりやすくなります。さらに、同じ表現を繰り返さないように、さまざまな語彙を駆使することも意識しましょう。「~について」であれば「regarding」「concerning」「about」など、いくつか言い換えられるようにしておくと便利です。
英文要約問題の解答のチェックリスト
解答を作成したら、以下のチェックリストを使って、自分の解答を見直してみましょう。
- 元の文章の重要な情報だけを拾っているか
- 各段落から重要な要素を抽出できているか
- ディスコースマーカーを適切に使って、文章がスムーズにつながっているか
- 同じ言い回しを避け、さまざまな語彙を使えているか
- スペルミスや文法・語法のミスはないか
英文要約問題の学習方法
英文要約の練習には、新聞や雑誌のコラム記事を利用するのがおすすめです。比較的短い文章が多いので、まずは日本語で書かれた記事を要約してみる練習から始めてみましょう。慣れてきたら、英語で書かれた記事に挑戦してみましょう。その際は、旺文社リスニングアプリ「英語の友」なども活用すると、効果的に学習できます。
また、自分が書いた要約文を誰かに読んでもらい、客観的な意見をもらうことも効果的です。英検対策の先生や、英語が得意な友人に頼んでみるのも良いですね。もちろん、先生であれば、塾や学校の先生に頼ってみるのも良いでしょう。
もし、英語の文章を要約するのが難しいと感じたら、最初は日本語の記事を要約する練習から始め、徐々に英語の文章に慣れていくと良いでしょう。
意見論述問題の攻略法
続いて、意見論述問題の攻略法について見ていきましょう!
意見論述問題の解答のコツ
意見論述問題は、自分の意見を論理的に展開することが重要です。そのためには、序論(Introduction)、本論(Body)、結論(Conclusion)の構成を意識して書くようにしましょう。序論では自分の意見を明確に示し、本論では具体的な理由や根拠を挙げて、結論で改めて自分の主張をまとめます。
また、問題には4つのPOINTSが提示されますが、そのうち2つを使うことが必須条件となっています。このPOINTSを参考にしながら、自分の意見を効果的に伝えるために、どのPOINTSを使うべきか、よく検討することが重要です。
意見論述問題の解答のノウハウ
解答を作成する際には、英検ウェブサイトで公開されている解答用紙サンプルを確認し、1行にどれくらいの単語数を書けば良いのかを把握しておきましょう。目安としては、1行あたり7~8語程度です。
また、意見論述問題では、「In my opinion」「Firstly」「For example」「In conclusion」のような、意見や主張を明確にする表現や、順番を示す表現、具体例を挙げる表現などを適切に使うことで、採点官に自分の意見が伝わりやすくなります。積極的にこれらの表現を使っていきましょう。ただし、接続詞や副詞などのディスコースマーカーは、使いすぎると不自然な文章になってしまうので注意が必要です。
意見論述問題の解答のチェックリスト
解答を作成したら、以下のチェックリストを使って、自分の解答を見直してみましょう。
- 問題に対して、自分の意見を明確に示しているか
- 意見と矛盾する要素や、関係のない内容は含まれていないか
- ディスコースマーカーを適切に使って、文章がスムーズにつながっているか
- 同じ言い回しを避け、さまざまな語彙を使えているか
- スペルミスや文法・語法のミスはないか
意見論述問題の学習方法
英検準1級の過去問や問題集に掲載されている解答例は、とても参考になるので、何度も読み返してみましょう。『英検準1級 予想問題ドリル』や『英検準1級 でる順パス単』などもおすすめです。実際に、解答例を参考にしながら、序論、本論、結論の構成に沿ってエッセイを書き上げる練習を繰り返すことが重要です。その際、英検準1級のレベルと合格までの勉強法、面接の対策:合格点・合格率も参考にしてみると良いでしょう。
また、普段から新聞やニュースなどで、社会問題に関する記事を読み、自分なら賛成か反対か、その理由は何なのかを考えてみる習慣をつけましょう。英検の過去問で頻出テーマをチェックしておくことも効果的です。インターネットで「Japan」と合わせて英語で検索してみると、時事的な英単語を学習するのに役立ちます。
さらに、さまざまな人の意見に触れることで、多様な視点を取り入れることができます。オンラインのディスカッションフォーラムや、英語のニュースサイトのコメント欄なども参考になるでしょう。色々な意見に触れることで、客観的に物事を捉え、自分の意見をより深く掘り下げて考えることができるようになります。
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