偏差値60以下ならば、映像授業のみに絞るのはやや危険【難関大学受験・塾】

偏差値60以下ならば、映像授業のみに絞るのはやや危険【難関大学受験・塾】
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スタスタ編集部
当社のインターン生である、東京大学、慶應義塾大学、早稲田大学、上智大学、青山学院大学、明治大学、立教大学、東京理科大学、東京学芸大学、筑波大学・・・の現役大学生たちが、自身の小中高大受験・通塾・塾講師経験をベースに、各塾の教育方針や学習システム等の特徴を独自に分析し、編集・執筆しています。
今回の塾選びのコツ
  • 塾を選ぶときは外部の情報(評判や指導形態など)と内部の情報(お子さまの性格や学力)を総合的に考慮する
  • 塾はいくらでも組み合わせられる・映像授業のみに固執する必要はない

こんにちは!スタスタ塾コンシェルジュです。

近年、テクノロジーの発達によって映像授業を導入する進学塾が爆発的に増えてきました。特に、学習習慣が確立されてくる高校生を対象に、次々と新しい映像授業が開発されており、大学受験対策としてご検討されている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

実際に、塾コンシェルジュのもとにも以下のようなご相談が届きました。

高校生のお子様を持つFさん
来年に大学受験を控えています。志望校は偏差値65くらいを考えています。大手の集団指導塾は正直ついていける気がしないので、個別指導塾を優先的に考えています。また、友人の勧めで映像授業も気になっていますが、実際どうなのでしょうか?

集団指導のスピードや雰囲気に違和感を感じる方にとって、個別指導塾や映像授業は「自分のペースで勉強できる」という利点があり魅力的です。事実、講師やチューターのサポートを受けながら、周りからのプレッシャーを最低限に抑えられる映像授業では、近年数多くの難関大学合格者を輩出してきました。

しかし、この質問に対するスタスタの実際の回答はこうです。

スタスタ塾コンシェルジュ
映像授業に通ってはいけないわけではありませんが、現在の偏差値が60以下の場合ですと、映像授業のみに絞るのはやや危険かなという印象を受けます。もし、映像授業だけで対策されることをお考えでしたら、個別指導塾との併用を視野に入れてみてはいかがでしょうか。

さて、なぜ塾コンシェルジュがこの結論に至ったのか、詳しい会話の流れも含めて解説していきます。

偏差値が60以上ある受験生だと、映像授業による難関大学対策は有効

塾コンシェルジュは、映像授業で難関大学を目指そうとしている高校生に対して「現在の偏差値が60以下の場合、映像授業のみで対策なさるのはやや危険なのでは」とアドバイスしております。もちろん、通塾可能範囲内で映像授業しかないという特殊な事情があれば話は別ですが、他にも集団指導塾や個別指導塾が選択肢としてあるお子様には、映像授業と他の塾との併用をお考えになってみると良いでしょう。

では、一体なぜ偏差値60以上でないと結果が出にくいのか?その理由は非常にシンプルで「映像授業は自習と変わらないから」です。そもそも「映像授業を受講する」とは「参考書を一人で読みながら対策していた生徒が、紙媒体から映像に切り替えた」と言い換えられます。つまり、基本的には自習と変わらないのです。だからこそ、本を読みながら一人で勉強できる、学校の授業を聞くだけで定期テストでそれなりに点数が取れるという生徒でないと、映像授業を受講しても効果は上がりません。偏差値60というのは、あくまで「自分で勉強して自分の成績を上げられるか否か」の境界の目安でしかなく、たとえ偏差値60であっても「周りに色々聞いて手助けしてもらってなんとか偏差値60に到達した」という生徒に映像授業を受けさせても逆効果となるでしょう。

自習が苦手な生徒でも受講できるようにと、映像授業を導入している進学塾の多くはチューターを採用しています。しかし、このチューターも講義を行うわけではないので、知識のインプットにはそこまで効果的ではありません。また、チューターによってはモチベーションに差があったり、生徒の課題を見つけて解決の方向性を提示できる指導力がなかったりします。だからこそ、映像授業のみで大学受験合格を目指しているお子様は、自分一人で勉強して偏差値60以上程度を取れる学習力を持っている方が望ましいと言えます。

ただし、映像授業のみに絞らないのであれば大丈夫です。映像授業をメインにしながら個別指導塾で理解できなかった単元を補ったり、集団指導塾をメインにしながら映像授業に通うというのは効果的な受験戦略です。もし、映像授業を考えているがそれだけでは不安という方がいらっしゃいましたら、ぜひ塾コンシェルジュまでご相談ください。

塾コンシェルジュの実際の対応がコチラ

それではここから、実際に塾コンシェルジュがどう対応しながら「偏差値が60以下の場合だと映像授業のみで難関大学を目指すのはやや危険」という結論に至ったのか、具体的な会話の流れをご紹介いたします。

高校生のお子様を持つFさん
来年に大学受験を控えています。志望校は偏差値65くらいを考えています。大手の集団指導塾は正直ついていける気がしないので、個別指導塾を優先的に考えています。また、友人の勧めで映像授業も気になっていますが、実際どうなのでしょうか?
スタスタ塾コンシェルジュ
スタスタ塾コンシェルジュをご利用いただき、誠にありがとうございます。一つ追加で質問したいのですが、模試を受験された経験はお持ちですか?もしありましたら、当時の偏差値なども含めて教えていただきたく存じます。
高校生のお子様を持つFさん
模試は受けたことないです。学校での成績は中位くらいであまり得意というわけではありません。なので、手厚く面倒見てもらえそうな個別指導塾か映像授業を考えています。
スタスタ塾コンシェルジュ
かしこまりました。ご丁寧にお答えいただき、ありがとうございます。映像授業に通ってはいけないわけではありませんが、現在の偏差値が60以下の場合ですと、映像授業のみ絞るのはやや危険かなという印象を受けます。もし、映像授業だけで対策されることをお考えでしたら、個別指導塾との併用を視野に入れてみてはいかがでしょうか。

費用も安く、実績もあるということで映像授業をご希望される方々が増えておりますが、実際に入塾してみて思ったより成果が上がらなかったという方もいらっしゃいます。もちろん、映像授業でメキメキと成長していくお子様もいらっしゃいますが、大抵他の個別指導塾を併用していたり、性格的に一人でも勉強できるお子様だったりします。

高校生のお子様を持つFさん
なるほど!たしかに、いきなり映像授業を受けるのは危ない気がしてきました。近所で評判が良かったので気になっていましたが、息子と話して併用も含めてもう一度考え直してみます。
スタスタ塾コンシェルジュ
もちろん、映像授業が絶対にいけないというわけではありません。ただし、デメリットもあるということは考慮していただき、その上でお子様と親御さんが納得できる塾を選んでいただきたいと思います。
高校生のお子様を持つFさん
わかりました!本当に参考になります。ありがとうございます!

塾コンシェルジュの対応を解説

それではここから、実際に塾コンシェルジュの対応について解説していきます。今回のポイントは大きく2つです。

  1. 塾を選ぶときは、外部の情報(評判や指導形態など)と内部の情報(お子様の性格や学力)を総合的に考慮する
  2. 塾はいくらでも組み合わせられる。映像授業のみに固執する必要はない。

まず1つ目のポイントについて解説します。塾を選ぶ際に最も難しいのが、外部の情報と内部の情報をバランスよく集めて最適な塾を選ぶということです。外部の情報と言えば以下のような項目が当てはまります。

  • 指導形態(集団指導、個別指導、映像授業など)
  • 料金(月謝、入会金、テキスト代、季節別講習など)
  • 講師(社会人講師、学生講師、チューターなど)
  • 評判(ネットでの口コミ、ママ友からの情報など)

これらについては自ら調べることで最低限収集できますし、もし調べるのが面倒だという方は塾コンシェルジュまでご連絡ください。一方、内部の情報に関しては「予算」「お子様の学力」「志望校」「性格」などが挙げられます。こちらに関しては、基本的に自身で見つめ直すことが求められますが、もし塾コンシェルジュまでご連絡いただければ、必要な情報を聞き出す事も可能です。

それでは、必要な情報が出揃ったところで、いよいよ本題です。塾選びで一番難しいのは「調べた情報からどのようにして塾を選ぶか」です。今回のケースで言えば、Fさんのお子様の学力と指導形態を組み合わせて、

スタスタ塾コンシェルジュ

映像授業に通ってはいけないわけではありませんが、現在の偏差値が60以下の場合ですと、映像授業のみ絞るのはやや危険かなという印象を受けます。もし、映像授業だけで対策されることをお考えでしたら、個別指導塾との併用を視野に入れてみてはいかがでしょうか。

という答えを出すことです。偏差値60以上あると映像授業のみでも難関校を目指せる可能性が高まるというのは、スタスタがこれまで数多くの受験生や塾関係者にインタビューを行ってきた結果導き出せた答えです。100%間違いのない提案をします、というようなことを申し上げるつもりはございません。ただこれまで多くの方の塾選びをお手伝いしてきた経験と知識がございますので、何らかのお役には立てるかと思います。ご自身で判断されるのが不安、スタスタの見解も参考にしたいという方は、ぜひ塾コンシェルジュまでご相談ください。

そして、2つ目のポイントについては、言葉の通り「映像授業と他の塾を組み合わせた方が効果的」ということです。どの指導形態、どの塾、どの教室にもそれぞれメリットとデメリットがあります。しかし、特に受験を初めて経験される方は、

高校生のお子様を持つAさん
手厚く面倒見てもらえそうな個別指導塾か映像授業を考えています。

というように、塾は一つだけという前提を勝手に作り上げてしまっている傾向にあります。もちろん、費用や課外活動の時間との兼ね合いで、複数の塾を併用するのが物理的に不可能という方もいらっしゃると思います。しかし、もしその問題さえクリアしているなら、数学はA塾の個別指導、英語はB予備校の映像授業、他の科目はC会の集団指導という通い方も選択肢の一つとしてご検討ください。もし、どう組み合わせればいいのか悩んでいらっしゃる方は、塾コンシェルジュまでご相談ください。追加でヒアリングを行いながら、お子様にぴったり合った受験対策方法をご提案差し上げます。

まとめ

これまで「偏差値60以下ならば、映像授業のみに絞るのはやや危険な理由」について、実際の塾コンシェルジュの対応を踏まえながら紹介してきましたが、いかがでしたか?

生徒一人ひとりに個性があり、学力や経済的な事情、通塾の目的が全く同じお子様はいません。ですので、今回のケースでは映像授業を積極的にお勧めしませんでしたが、お子様が変わればむしろ映像授業をお勧めする場合もあります。周りに頼りながらも、オンリーワンな対策方法を考えていきましょう。

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