地球科学科監修|地学受験にオススメの教科書・参考書10選!|活用方法も徹底アドバイス

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スタスタ編集部
当社のインターン生である、東京大学、慶應義塾大学、早稲田大学、上智大学、青山学院大学、明治大学、立教大学、東京理科大学、東京学芸大学、筑波大学・・・の現役大学生たちが、自身の小中高大受験・通塾・塾講師経験をベースに、各塾の教育方針や学習システム等の特徴を独自に分析し、編集・執筆しています。

監修:関根 陸斗

所属:筑波大学 生命環境学群 地球学類(地形学分野)

 部活を引退した高校3年生の10月から受験勉強をスタートさせ、筑波大学現役で合格した。独学地学を勉強し、当時のセンター試験・2次試験共に地学で受験している。模試での地学最高成績は全国2位

はじめに

 地学を選択して大学受験に臨むという人のほとんどは、参考書を頼りに独学で学習を進めていくことかと思います。

 しかし、地学受験向けの参考書は書店では取り扱っていないことも多く、どうやって入手すべきかそもそもどれを選ぶべきなのか、と困っている受験生も多いのではないでしょうか。

 独学で地学受験をした私の経験を基に、オススメの教科書・資料集・参考書を紹介していきたいと思います。

おすすめの教科書&資料集・その使い方

「地学基礎」(数研出版)

 理系地学で受験しようと思っていても、地学基礎の教科書は一冊入手しておくことが望ましいと言えます。「地学」は、「地学基礎」の範囲を基礎としてより発展した内容を扱うため、まずは地学基礎の教科書を用いて、万全に基礎を固めておくことが必要です。

「地学」(数研出版)

 先ほど紹介した地学基礎の教科書と同じ出版社の「地学」の教科書です。数研出版の教科書をオススメする理由として、後ほど紹介する「もういちど読む 数研の高校地学」(数研出版)という参考書と合わせて使うことを推奨しているためです。

「改訂版 フォトサイエンス地学図録」(数研出版)

定価(税込):924円

 教科書だけではなく、資料集と合わせて活用することが有効であると言えます。教科書にもある程度写真や図、イラスト、グラフなどが記載されていますが、小さくて見にくい図に対する説明が不十分であることが考えられるため、足りない所を資料集でカバーしましょう。

 地学という科目は、写真や図、グラフなどを読み取って解答しなければならない問題が多く出題されます。資料集に普段から目を通しておくことで、初見の図やグラフにも対応できる力を養うことが出来ます。

「スクエア 最新図説地学」(第一学習社)

定価(税込):935円

 こちらは第一学習社から出版されている地学の資料集です。私は高校時代、こちらを使用していました。先ほど紹介した数研出版の資料集と合わせて、二冊とも持っていても損は無いでしょう。

おすすめの参考書・その使い方

「もういちど読む 数研の高校地学」(数研出版)

優先度:★★★★ 定価(税込):2200円

 数研出版の教科書を使用している人に限らず、おすすめできる一冊です。地学基礎の範囲と地学の範囲を一冊でまとめてカバーすることが出来るように、数研出版の教科書「地学基礎」「地学」の内容を再構成して制作されています。

 400ページとボリュームはありますが、図や写真も適度に提示されていて読みやすいと感じます。この一冊を逸脱する範囲が試験で出るとは考えにくいため、この本の内容をマスターすることが出来れば、共通テストのみならず、二次試験の記述問題に対応することは十分に可能でしょう。

 この本は18つの章から構成されています。私は受験生時代、一日あたり一章ずつ読み進めていました。最低でも1ヶ月で読み切ることは可能であり、何度も読み返すことで知識の定着を図ることが出来るでしょう。

 この本の難点を敢えて挙げるとするならば、地学受験生向けに書かれた本ではないということです。大学入試に出やすい範囲が重点的に書かれているわけではなく、あくまで高校地学の範囲も網羅的に扱っている、大学生・社会人向けの一冊だと言えます。模試などで出た問題を参考にして、上手に情報の取捨選択を行いましょう。参考書の少ない地学で効率良く受験勉強を進めていく為の必須テクニックとなります。

「ひとりで学べる地学 最新第4版」(清水書院)

優先度:★★★ 定価(税込):2,145円

 地学の参考書の中では珍しくカラーで書かれているのがオススメ出来るポイントです。白黒の図やイラストを見ても、いまいちイメージが掴みづらいということが多く、この参考書は理解の大きな手助けとなるでしょう。

 教科書の内容が簡潔にまとまっている程度なので、これ1冊で受験対策が出来るというよりは、教科書の補助的な役割を担う参考書だと思います。

「短期攻略 大学入学共通テスト 地学」(駿台文庫)

優先度:★★★ 定価(税込):1,320円

 こちらは、共通テスト対策用の問題集となります。地学基礎の問題集はそれなりに出版されていますが、地学の問題集は駿台文庫から出版されたこの1冊だけだと思われます(少なくとも私が書店で見かけたのはこの一冊のみでした)。

 共通テスト前は選択肢を用いて解答し、二次試験対策には選択肢を隠した状態で取り組むと言った活用方法が考えられます。

「地球学シリーズ① 改訂版 地球環境学 地球環境を調査・分析・診断する」(古今書院)

優先度:★★ 定価(税込):3,080円

 地球科学を専攻する大学の学部生向けに書かれている本ですが、高校地学を履修していない学生でも基礎から学べるように編集が為されている為、高校地学の試験対策にも応用が可能な一冊です。

 地球環境・大気・海洋・水循環・地形などの分野が網羅的に記載されています。

 あくまで大学生向けなので、必要なところだけをピックアップして取り組みましょう。

「地球学シリーズ② 改訂版 地球進化学 地球の歴史を調べ、考え、そして将来を予測するために」(古今書院)

優先度:★★ 定価(税込):3,080円

 こちらも、地球科学を専攻する大学の学部生向けに書かれている本ですが、高校地学を履修していない学生でも基礎から学べるように編集が為されている為、高校地学の試験対策にも応用が可能な一冊です。

 地球の形成と進化・環境の変遷と生物の進化・地球の変動・地球構成物質・地質などの分野が網羅的に記載されています。

 あくまで大学生向けなので、必要なところだけをピックアップして取り組みましょう。

(受験する大学の先生方が執筆している、大学生向けの中でも比較的易しめの教科書)

優先度:★★

 これに関しては、あらゆる参考書をマスターした上で、時間的に取り組む余裕があれば購入を検討しても良いでしょう(その時間を苦手教科に割く方がオススメですが…)。

 地学の2次試験の制作にも携わっているであろう受験校の先生方が、高校地学範囲でも扱う内容をどのように説明しているかを分析することで、記述問題において高得点を狙えるのではないかという魂胆です。

まとめ

 ここでは私のお勧めする参考書などをいくつか紹介させて頂きましたが、重要なのは自分に合った地学の勉強法を開発して、それにマッチする参考書を活用することです。

 地学受験においては参考書を探すことにも一苦労ですので、皆様の参考書選びの役に立てたのなら嬉しく思います。

 本記事をご覧いただきありがとうございました。

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