こんにちは!スタスタ研究部です。
本日はこちらのニュースを論説したいと思います!
「有権者はAIを恐れるべきではありません」英国の選挙戦に無所属で出馬していたのは、まさかの「人工知能」だった(クーリエ・ジャポン) – Yahoo!ニュース
目次
AIスティーブの登場とその背景
AIスティーブとは何か?
2023年7月4日に投開票が行われる英国の総選挙に、前例のない候補者が出馬しています。その名も「AIスティーブ」、人工知能の政治家です。
AIスティーブは、AI音声企業「ニューラル・ボイス」の会長であるスティーブ・エンダコット氏の姿や声を再現したアバターです。有権者はAIスティーブに24時間いつでも意見を伝え、質問をし、交流することが可能です。
AIスティーブの開発者とその目的
AIスティーブを作ったのは、AI音声企業「ニューラル・ボイス」の会長であるスティーブ・エンダコット氏です。エンダコット氏は、政治は政治家に任せておくには重大すぎる問題だと考え、AIを活用した新しい解決策を提案しています。
彼の政党「スマーターUK」は、選挙管理委員会の都合によって登録が間に合わなかったため、AIスティーブは無所属で立候補することになりました。
無所属での出馬の理由
エンダコット氏の政党「スマーターUK」は、選挙管理委員会の都合によって登録が間に合わなかったため、AIスティーブは無所属で立候補することになりました。
無所属での出馬は、AIスティーブが特定の政党に縛られず、より多くの有権者の意見を取り入れることができるという利点もあります。
AIスティーブの機能と役割
有権者との24時間交流
AIスティーブは、有権者と24時間いつでも交流することができます。これにより、有権者は自分の意見や質問をいつでもAIスティーブに伝えることができ、政治への参加意識が高まることが期待されます。
また、AIスティーブは同時に複数の有権者と交流することができるため、より多くの意見を集めることが可能です。
政策決定のプロセス
AIスティーブに搭載されたソフトウェアにより、市民から寄せられたすべての質問は記録されます。こうした市民の声を膨らませてできた政策は、地域住民によって毎週メールで10点満点で採点されます。
「50%以上の得点」を得た政策だけが採用される仕組みです。これにより、より多くの市民の意見が反映された政策が実現されることが期待されます。
エンダコットの役割と民主主義の本質
当選した場合、議会などへ物理的に出席するのはエンダコット氏です。しかし、彼はあくまで「AIスティーブが有権者の意見をもとに提案した政策を通すために動く人間」の役割に徹するということです。
エンダコット氏は、「私は、何をすべきか指示されるだけの、ちょっと間抜けな人間になるわけです。それが民主主義の本質でしょう。自分の個人的な政治観や自尊心を捨てて、有権者が望むことを実際に実行しなければなりません」と語っています。
AI政治家の可能性と懸念
AI政治家の利点
AIスティーブのようなAI政治家は、24時間365日、有権者と交流することができるため、より多くの意見を集めることができます。また、AIは感情に左右されず、冷静かつ客観的に判断することができるため、公平な政策決定が期待されます。
さらに、AIは膨大なデータを迅速に処理する能力を持っているため、効率的な政策立案が可能です。
インディアン・エクスプレスの懸念
一方で、インドメディア「インディアン・エクスプレス」は、AI政治家に対する懸念を示しています。エンダコット氏によれば、AIスティーブは従来のリーダーのように制限されることはなく、いつでも自由に利用でき、24時間365日、何人もの有権者と同時に交流することができます。
しかし、そこまでして働く代表を誰が望むのか? 人間性とその限界を超越することは、本当に人々にとって必要なことなのだろうかという疑問が提起されています。
人間性とAIの限界
代表制民主主義には欠点があるとされています。代表として選ばれた人たちが、有権者の良し悪しを反映する可能性があることです。しかし、そこが重要なのではないかという意見もあります。
人間的な欠点のない指導者を求めることは、権威主義者を求めることになるのではないかという懸念もあります。AIスティーブのような冷徹なまでの完璧さは、果たして本当に人々にとって良いことなのか、今後の議論が必要です。
鈴木孝一
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