- テックフリー教育が人気の理由
- スクリーンコンサルタントとは
- 未来に必要とされる力
目次
テックフリー教育
アメリカで話題のテックフリー教育とは、IT機器の使用を制限する教育です。スマホ、パソコンといえば料理や買い物をするとき、また子育てや娯楽のために使用する方が多いと思います。現在では、私たちが生活をする上で必要不可欠なものとなっていますよね。ではなぜそんな便利なIT機器の使用を制限するテックフリー教育が人気なのでしょうか?
それは、 IT機器が子どもから、遊びの中で身につける自然な学びを養う機会を奪っているからです。つまり「自分で体験した経験」を学びとして昇華させていく機会を子どもが失っている、ということです。
テレビやYoutubeでは何もしなくても話が展開されるため、どうしても見るだけで終わってしまいます。しかし、子どもは山や川など自然の中で夢中になって触ったり、見たり、遊んだりすることで、新しい発見や遊びの工夫を積み重ねていきます。それが、実際に自分で体験することと見ることの違いだと言えます。
遊びの原体験を通して自然な学びを身につけることで、創造性や問題解決能力などの様々な力を養っていけるのでしょう。
スクリーンコンサルタントとは
スクリーンコンサルタント
スクリーンコンサルタントとはテックフリー教育を行う親を支援する専門家です。彼らは自宅や学校、地元の教会などで、親にデジタル機器を排除した子育て方法を指導しています。
方法
またスマホやパソコンなどのIT機器に関してはこのようなアドバイスがあります。
- スマホの購入は14歳まで待つ
- ご飯の時間にスマホを触るのを禁止する
- 就寝前にスマホの電源を消す時間を決める
- 平日はネットを見る時間を厳しく設定する
- どのSNSを使用するか考える
やはり使用する時間や場所を制限するという形ですね。親が一方的にルールを決定するよりも、どうして時間や使用機器を制限するのかを話し合って決める方が子どもは納得するでしょう。
スクリーンコンサルタントを実践しているのはどんな親?
スクリーンコンサルタントの背景
なぜシリコンバレー企業出身の親は、自分が開発したものを子どもに触らせないのでしょうか?ここではその背景とそこから見えてくる子どもの変化に注目します。
背景
なぜ子どもにIT機器の使用を制限するテックフリー教育を行う親が多いのか?それは「テクノロジーへの不安」からきています。事実、アメリカのある雑誌が、幼児から18歳までの子供がいる400世帯にアンケートをとったところ、ほとんどの親が「テクノロジーが子どもに与える心理的、社会的影響の大きさを懸念している」と回答しました。
それならば「小さい頃は触らせなければいい」という結論に帰着したのです。子どもの頃にテクノロジーに慣れ親しんでいなくとも、大人になってからコンピュータサイエンスやプログラミングを学ぶことはできます。
シリコンバレーの親は自身の経験からそれを分かっているからこそ、自分が生み出したものでさえ子どもたちに触らせなかったのでしょう。
子どもたちの変化
まとめ
今回は、アメリカで流行している「スクリーンコンサルタント」「テックフリー教育」の内容や背景を説明しました。スマホについて抵抗感があるものの、使用しているという家庭は多いのではないでしょうか?子どもがスマホに集中していれば、家事掃除をすることが容易になり、なかなか手放せませんよね。
ですが、小さい頃から使い続けていると集中力や創造性が減少していくということは理解していただけたと思います。今からでもご家庭で子どもとスマホについての危険性を話し合ったり、ルールを決めてみたりしてください。家族一緒に外へ遊びに行き、楽しさや面白さを共有することは家族の仲を深めるきっかけにもなるかもしれません。
もし「スマホを使いすぎて昼夜逆転の生活をしている」「返信をしないといけないからどこに行ってもスマホを手放せない」という方は、デジタル中毒やネット依存の可能性もありますので、専門機関での受診をお勧めします。