【テックフリー教育】Apple社員は子どもにスマホを使わせない!?

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スタスタ編集部
当社のインターン生である、東京大学、慶應義塾大学、早稲田大学、上智大学、青山学院大学、明治大学、立教大学、東京理科大学、東京学芸大学、筑波大学・・・の現役大学生たちが、自身の小中高大受験・通塾・塾講師経験をベースに、各塾の教育方針や学習システム等の特徴を独自に分析し、編集・執筆しています。
この記事でわかること
  1. テックフリー教育が人気の理由
  2. スクリーンコンサルタントとは
  3. 未来に必要とされる力

みなさんこんにちは、スタスタ編集部です。アメリカで話題のテックフリー教育ってご存知ですか?私たち現代人にとって欠かせないあるものを排除した教育法なんです。

その風潮を強める一因として現在、「スクリーンコンサルタント」という職業まで登場しました。

今回はスクリーンコンサルタントやなぜ全米でテックフリー教育が流行っているのか、その背景をまるっと解説します。

テックフリー教育

アメリカで話題のテックフリー教育とは、IT機器の使用を制限する教育です。スマホ、パソコンといえば料理や買い物をするとき、また子育てや娯楽のために使用する方が多いと思います。現在では、私たちが生活をする上で必要不可欠なものとなっていますよね。ではなぜそんな便利なIT機器の使用を制限するテックフリー教育が人気なのでしょうか?

それは、 IT機器が子どもから、遊びの中で身につける自然な学びを養う機会を奪っているからです。つまり「自分で体験した経験」を学びとして昇華させていく機会を子どもが失っている、ということです。

テレビやYoutubeでは何もしなくても話が展開されるため、どうしても見るだけで終わってしまいます。しかし、子どもは山や川など自然の中で夢中になって触ったり、見たり、遊んだりすることで、新しい発見や遊びの工夫を積み重ねていきます。それが、実際に自分で体験することと見ることの違いだと言えます。

遊びの原体験を通して自然な学びを身につけることで、創造性や問題解決能力などの様々な力を養っていけるのでしょう。

スクリーンコンサルタントとは

アメリカにおいて、子どもが自然な学びを養うという理由でテックフリー教育が人気だということがわかりました。ではその勢いを後押しするスクリーンコンサルタントとは一体なにか?また、テックフリー教育とどのような関係があるのでしょうか?

スクリーンコンサルタント

スクリーンコンサルタントとはテックフリー教育を行う親を支援する専門家です。彼らは自宅や学校、地元の教会などで、親にデジタル機器を排除した子育て方法を指導しています。

方法

ではそのスクリーンコンサルタントは、どのようにスマホなしの教育法を教えているのでしょうか? 実はそれはとても簡単なもので、特に必要なものはありません。必要なものは紙やクレヨンなど子どもがのめり込んで集中できるような、自然な遊びです。子どもはスマホでYoutubeをみたりゲームをしたり1つの物事に集中しているので、そのエネルギーを別の自然な遊び・学びに向けます。つまりスマホを手放し、紙とペンに還るというわけです。

またスマホやパソコンなどのIT機器に関してはこのようなアドバイスがあります。

  • スマホの購入は14歳まで待つ
  • ご飯の時間にスマホを触るのを禁止する
  • 就寝前にスマホの電源を消す時間を決める
  • 平日はネットを見る時間を厳しく設定する
  • どのSNSを使用するか考える

やはり使用する時間や場所を制限するという形ですね。親が一方的にルールを決定するよりも、どうして時間や使用機器を制限するのかを話し合って決める方が子どもは納得するでしょう。

スクリーンコンサルタントを実践しているのはどんな親?

アメリカでテックフリー教育やスクリーンコンサルタントが注目を浴びていますが、一体どのような家庭から支持されているのでしょうか?

なんと意外にも、シリコンバレーで活躍するIT機器の開発者やIT企業の経営者が多いと言われています。例えばApple創業者のスティーブ・ジョブズやMicrosoft創業者のビル・ゲイツも実践していました。

自分が生み出しているスマホやパソコンを子どもに触らせないというのはなぜでしょうか?実はその答えこそが、テックフリー教育やスクリーンコンサルタントが人気になる背景につながっています。

スクリーンコンサルタントの背景

なぜシリコンバレー企業出身の親は、自分が開発したものを子どもに触らせないのでしょうか?ここではその背景とそこから見えてくる子どもの変化に注目します。

背景

なぜ子どもにIT機器の使用を制限するテックフリー教育を行う親が多いのか?それは「テクノロジーへの不安」からきています。事実、アメリカのある雑誌が、幼児から18歳までの子供がいる400世帯にアンケートをとったところ、ほとんどの親が「テクノロジーが子どもに与える心理的、社会的影響の大きさを懸念している」と回答しました。

それならば「小さい頃は触らせなければいい」という結論に帰着したのです。子どもの頃にテクノロジーに慣れ親しんでいなくとも、大人になってからコンピュータサイエンスやプログラミングを学ぶことはできます。

シリコンバレーの親は自身の経験からそれを分かっているからこそ、自分が生み出したものでさえ子どもたちに触らせなかったのでしょう。

子どもたちの変化

ではテクノロジーに依存し、スマホを使い続ける現在、子どもたちにどのような変化が起きているのでしょうか?それは能力の変化と遊びの変化です。

まず能力の変化ついて、とあるアメリカ教師が出版した本「スクリーンスクール」には、教育現場におけるテクノロジーの使用が子どもにどのような影響を与えるかを研究した結果がまとめられています。著者の観察では、集中力、社交性、批判的思考、問題解決といった子どもの能力が著しく下がっていたことがわかりました。また時代の変化とともに、求められる能力が変化しています。

次に遊びの変化です。株式会社バンダイが実施した「小中学生の“遊び”に関する意識調査」では、自宅で遊ぶ子どが9割を超えています。小学生の遊び1位は「遊具遊びや鬼ごっこ・かくれんぼ」(約5割)ですが、2位は「家庭用ゲーム」(約4割)となっており、そこまで大きな差は見られません。また文部科学省によると子どもの体力・運動能力は、昭和60年頃から低下傾向が続いています。これらから、IT機器の登場により運動をしない子どもが増加していると言えるでしょう。

まとめ

今回は、アメリカで流行している「スクリーンコンサルタント」「テックフリー教育」の内容や背景を説明しました。スマホについて抵抗感があるものの、使用しているという家庭は多いのではないでしょうか?子どもがスマホに集中していれば、家事掃除をすることが容易になり、なかなか手放せませんよね。

ですが、小さい頃から使い続けていると集中力や創造性が減少していくということは理解していただけたと思います。今からでもご家庭で子どもとスマホについての危険性を話し合ったり、ルールを決めてみたりしてください。家族一緒に外へ遊びに行き、楽しさや面白さを共有することは家族の仲を深めるきっかけにもなるかもしれません。

もし「スマホを使いすぎて昼夜逆転の生活をしている」「返信をしないといけないからどこに行ってもスマホを手放せない」という方は、デジタル中毒やネット依存の可能性もありますので、専門機関での受診をお勧めします。

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