教育の概念を壊す|教育×IT『EdTechが変える教育の未来』

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スタスタ編集部
当社のインターン生である、東京大学、慶應義塾大学、早稲田大学、上智大学、青山学院大学、明治大学、立教大学、東京理科大学、東京学芸大学、筑波大学・・・の現役大学生たちが、自身の小中高大受験・通塾・塾講師経験をベースに、各塾の教育方針や学習システム等の特徴を独自に分析し、編集・執筆しています。
この記事でわかること
  1. 人生100年時代
  2. エドテックが教育を変える
  3. 人間の勘 VS テクノロジー

こんにちは!スタスタ編集部です。おすすめの教育本である『EdTechが変える教育の未来』をもとに、今後の教育の変化について解説していきます。

最近、科学技術の進歩が著しく、VR(仮想現実)やAI(人工知能)の開発など様々な分野で科学技術が活用され始めています。

そんな中、教育現場でも科学技術を活用した事例が出始めていますね。
「〇〇学校が授業にタブレットを導入!」
というニュースなど見たことがあるのではないでしょうか?

今回はその「教育×テクノロジー」の「エドテック」について説明している『EdTechが変える教育の未来』をもとに、今後の教育の変化について解説していこうと思います!

『EdTechが変える教育の未来』とは...

『EdTechが変える教育の未来』の著者は、デジタルハリウッド大学大学院教授の佐藤昌宏氏です。
豊富な事例を紐解きながら、海外でEdTechを推進している原動力は何か、日本のEdTechが抱える問題は何かを綿密に分析し、21世紀の世界を生き抜くために、日本の教育が進むべき「学び方改革」への道を提案します。

エドテックとは?

まず最初にエドテックとは何か、簡単に説明していきます。

EdTechとはなんの略⁇

EdTech = Education +Technology

エドテックとは上の通り、教育とテクノロジーの融合を指す言葉です。IT業界では、ベンチャーから大手まで様々な企業がこの新たな分野に着手し始めています。

本書の定義

今回紹介する本の中で、エドテックは次のように定義されています。

「デジタルテクノロジーを活用した教育のイノベーション」

このように「イノベーション」そのものを指す言葉のようですね。

〇〇 × テック

〇〇テックという言葉は、様々な産業の後にテックをつけたものです。エドテックの他にも、〇〇テックという言葉はたくさんあります。

〇〇 × テックの例
  • FinTech(金融 × テクノロジー)
  • AgriTech(農業 × テクノロジー)
  • HealthTech(健康 × テクノロジー)

エドテックって例えば何があるの?

最近で言えば、AI(人工知能)やIoT(モノのインターネット)、VR(仮想現実)など、最新テクノロジーを活用した教材が数多く開発されています。
また本書では、動画講座やオンラインの英会話などもエドテックだとされています。

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エドテックによる新しい教育

それではここから、『EdTechが変える教育の未来』に書かれていた、新しい時代の教育について解説していきます。

人生100年時代

人間の寿命はどんどん伸びています。
その中で、世界で長寿化が急激に進み、先進国では2007年生まれの2人に1人が100歳を超えて生きる「人生100年時代」が到来すると予測されています。

この「人生100年時代」を予測した、ロンドン・ビジネス・スクール教授のリンダ・グラッドンとアンドリュー・スコットはこの時代の中で、これまでとは異なる新しい人生設計の必要性を説いています。

「人生100年時代」は学んだ知識だけでは生きていけない時代で、先の予測が難しい不確かな時代です。この時代を生き抜くためには、「学び続ける力」が最も重要とされています。

エドテックが有効

この「学び続ける力」をつけるためにも、エドテックが重要ではないでしょうか。なぜエドテックが有効なのか?次の項目で説明していきたいと思います。

「学び」はどのように変わっていくのか?

テクノロジーの進化は人々の予想を超え、既成概念を次々と壊しています。本書の中で、次のような言葉がありました。

「Learning over Education」

「学びは教育を超える。」この言葉にある背景は、インターネットが手に入れば、教育制度がなくても学びが手に入るということです。そのため、テクノロジーが進化すればするほど学校でしか学べないことの価値は高まります。

このように、学びがテクノロジーで賄われていく中で、教育には「人間くさい」部分が求められるようになります。
例えば、「AI に人間の仕事が奪われる」から「人間にしかできないクリエイティブな仕事はさらに価値を持つ」と言われています。

このように、大切なのは人間にしか提供できない学びは何かを考えることと言えます。

人間の勘 × テクノロジー

人間の勘 VS テクノロジー

エドテックを導入していく上で、障害となるのはこの対立と言えます。というのも、教育に関わる人間の多くが、情緒的、感情的、人間的、職人的な側面にとらわれ過ぎていて、テクノロジーでは対応できないと思っているのが、主な要因と言えます。

先入観にとらわれずに…

ここで、逆転の発想が重要になります。対立させるのではなく、

「人間の勘×テクノロジー」

にすることが重要です。これはテクノロジーでできること、人間にしかできないことを明確にし、掛け合わせることで進化した教育の姿と言えるでしょう。

これはエドテックがイノベーションをもたらす2つのステップの1つです。詳しくは、『EdTechが変える教育の未来』にて確認してください。

『EdTechが変える教育の未来』概要

  • 1章
    「人生100年時代」などを例にしながら、学び続けることの重要性を説きます。またITの発達によって「学習歴」社会の出現も予測します。
  • 2章
    様々な〇〇 × テック(エクステック)から、エドテックによる教育の変化や、問題点などを解説します。
  • 3章
    海外のエドテック事例をもとに、エドテックの歴史やエドテックイベントの紹介をします。
  • 4章
    日本のエドテック事例を紹介しながら、現代日本のエドテック化の進行を解説します。
  • 5章
    文部科学省・経済産業省が「国策」として行なっているエドテック政策を紹介しています。また、新しい時代に必要な「チェンジ・メイカー」という人物像についても解説します。
  • 6章
    日本で教育のイノベーションが起きるための、2つのステップが解説されています。また新しい教育として「プログラミング教育」「アダプティブ・ラーニング」などが紹介されています。
  • 著者
    佐藤昌宏(さとうまさひろ)
  • 出身地
    不明
  • 受賞歴
    なし
  • 職業
    社会起業家、大学教授
  • 人物
    1967年生まれ。1992年日本電信電話株式会社入社。主に経営企画業務に従事。1999年に無料ISPライブドアの立上げに参画。2002年にデジタルハリウッド株式会社執行役員に就任。日本初の株式会社立専門職大学院デジタルハリウッド大学大学院の設置を経験。同年、eラーニング開発、人材育成コンサルティング事業を運営する株式会社グローナビを立ち上げ代表取締役社長に就任。2009年より同大学院事務局長を経て専任教授としてデジタルテクノロジーを活用した教育イノベーションEdTechの研究実践および学生の指導にあたる。また2017年には一般社団法人教育イノベーション協議会を設立、代表理事に就任。教育に関する国の委員や全国の教育系起業家の育成にも関わる。

まとめ

今回は『EdTechが変える教育の未来』について解説させていただきました。時代背景などから、エドテックについて詳しく書かれています。ぜひこれを読んで、エドテックについて理解を深めてみましょう!

「エドテックについて知りたいと思った方」「新教育に興味がある方」は一度は読んでみていただきたい一冊です。またエドテックを進めている塾をお探しの際は、是非スタスタにご相談ください。

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