今話題のアダプティブラーニングのメリット・デメリットとは?

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スタスタ編集部
当社のインターン生である、東京大学、慶應義塾大学、早稲田大学、上智大学、青山学院大学、明治大学、立教大学、東京理科大学、東京学芸大学、筑波大学・・・の現役大学生たちが、自身の小中高大受験・通塾・塾講師経験をベースに、各塾の教育方針や学習システム等の特徴を独自に分析し、編集・執筆しています。
キーポイント

✔️アダプティブラーニングとは、いわゆる適応学習のこと。
✔️生徒に合った学習ルートで効率的に学べる。
✔️実践的な学習には不向き。

「子どもにアダプティブラーニング受けさせるか迷っている」「どんなメリット・デメリットがあるのか知りたい」と思っている保護者の方は多いのではないでしょうか。

今回は、注目の教育法アダプティブラーニングのメリット・デメリットを紹介しています。

この記事を読むことで、アダプティブラーニングへの理解を深めることができますので参考にしてください。

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アダプティブラーニングとは?

アダプティブラーニングとはEdTech(教育Education × テクノロジーTechnology)の1つで、適応学習のことです。AIやICTを活用することで学習の効率化を図ります。テクノロジーによって、生徒の得意分野・苦手分野、学習到達度などを自動で分析し、生徒の状況に合った問題が自動で配信されます。データに基づき配信されるため、生徒は効率よく得意分野を伸ばしたり、苦手分野を克服できます。

また生徒の学習サポート効果があるだけでなく、教員もより効率的に時間を使えるようになり、生徒を手厚くサポートできるのがアダプティブラーニングの特徴です。

この教育法はアメリカを中心として各国に普及し、国内の中学校や高校でも導入が進んでいます。

アダプティブラーニングのメリット

アダプティブラーニングの教育法にはさまざまなメリットがあります。

子どもがアダプティブラーニングの環境で勉強することで、どのような効果が期待できのか事前に把握をしておきましょう。

生徒は効率よく学力向上を目指せる

アダプティブラーニングの導入で、生徒は効率よく学力向上を目指すことができます。なぜなら自分の学習レベルに応じた問題・教材が自動で提案され、効率よく得意分野を伸ばし苦手分野を克服できるためです。

無駄の少ない学習環境下で勉強できるため、学力向上を目指しやすくなります。

得意分野・苦手分野、学習状況などを可視化できる

アダプティブラーニングのメリットの1つが、生徒の得意・苦手や学習状況などが可視化されることです。

テスト結果や問題の回答をシステムが自動で分析・記録していくため、生徒がどんな問題を苦手としているのか、どこまで理解しているのか教員は把握できます。教員はいつでもデータは確認でき、生徒の学習状況に合わせて指導が可能です。

教員は直接指導など生徒のサポートに時間を費やせる

AIやICTの活用により、教員は効率よく仕事に取り組むことができます。教育現場では、教員の仕事量が多すぎることが問題となっていますが、アダプティブラーニングであれば負担の軽減が可能です。

教員の業務が効率化されることで、これまで以上に生徒をサポートする時間を確保できます。

教員の指導力の影響を受けづらい

アダプティブラーニングは、教員の指導力の影響を受けづらいのも特徴です。従来、教員が生徒の学習状況・レベルを把握し、今後の教育プランなどを示していました。そのため教員の指導力が高い場合は効果を発揮しますが、指導力が低い場合は生徒のモチベーションを下げる要因にもなります。

一方、アダプティブラーニングは自動で学習状況等を分析し、生徒の理解度やレベルに合った問題・教育プランを自動で選択・提案してくれます。一定の水準で自動提案を繰り返すため、教員の指導力が低かったとしてもほとんど影響がありません。

情報共有がしやすく意欲が高まる

情報共有しやすいのもアダプティブラーニングの特徴です。教員は生徒の学習状況を確認できますし、教員同士で共有することも可能です。

またシステムにはソーシャル機能が備わっているため、生徒同士でコミュニケーションや情報共有もしやすくなっています。勉強のことで情報共有がしやすい環境となっているため、モチベーションの向上も期待できます。

e-ラーニングのメリットにより学校も効率化できる

e-ラーニングの1つがアダプティブラーニングであるため、学校全体でe-ラーニングの恩恵が受けられます。e-ラーニングにより期待できる効果・メリットは以下のとおりです。

  • データが可視化できる
  • データ収集・管理・分析の効率化
  • 情報の一元化
  • データが蓄積できる
  • 教材等の準備が減る
  • 情報共有のスピードが早い
  • 時間や場所の制限を受けない

このような効果・メリットがあるため、教員も生徒も効率的に目標を目指すことができます。

アダプティブラーニングのデメリット

メリットだけでなくデメリットの側面も知っておくことで、アダプティブラーニングへの理解が深まります。

子どもをアダプティブラーニングの学校に通わせるのか判断材料にもなりますので、デメリットも確認していきましょう。

実践的な学習内容には向いていない

アダプティブラーニングは知識習得には効果を発揮しますが、実践スキルを身につける教育法としては向いていません。

例えば調理実習や接客ロールプレイング、制作スキルなどの習得にアダプティブラーニングを活用することは難しいです。ただし実践スキルではなく、知識の習得であれば効果を発揮します。

インターネット環境が必要

アダプティブラーニングはAIやICTを活用するため、インターネット環境や必要設備を揃える必要があります。既に整っている学校であればいいですが、そうでない場合はコストがかかります。

また効果的な学習のためには、生徒の自宅にもインターネット環境やデバイスを揃える必要があるため、コストがかかります。

まだまだ受けられる学校は少ない

高い効果が期待できることから注目を集めるアダプティブラーニング。しかし導入している学校はまだまだ少ない状況です。そのため子どもにアダプティブラーニングを受けさせたいと考える保護者は、まず近くに対象の学校があるかどうかを調べなくてはいけません。

今後さらに普及が進むと考えられますが、現時点では導入学校が少ないことを理解しておきましょう。

合わない生徒もいる

アダプティブラーニングは数ある学習方法の1つであり、すべての生徒に合うわけではありません。そのため非常に高い効果を発揮する生徒もいれば、期待する効果が得られないケースもあります。

誰にでも合うわけではないことを理解したうえで、子どもに受けさせるのか判断をしましょう。

まとめ

今回は、注目の教育法アダプティブラーニングのメリット・デメリットを紹介いたしました。

ここで紹介したメリット・デメリットを事前に把握しておくことで、子どもに受けさせるかどうか判断もしやすくなるはずです。

この記事が今後の進路選びのお役に立てたら幸いです。疑問や悩みなどがりましたら、スタスタ塾コンシェルジュにお気軽にご相談してください。

 

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