こんにちは、スタスタ編集部です。
ところで皆さん、お子様が高校受験をする際にどのくらいの費用がかかるか知っていますか?
また、高校受験の3年後にやってくる大学受験の費用は、公立高校と私立高校で異なります。文部科学省のデータによると、公立高校に通う生徒は約45万円、私立高校に通う生徒は約100万円かかると言われているのです。
そのため高校受験は、大学受験にかかる費用にも影響するポイントと言えます。そこで今回は、高校受験で発生する費用相場や、費用を抑える方法などをご紹介します。
目次
高校受験の種類
最初に、公立高校と私立高校の違いについて、見ておきましょう。進学してから感じることになる「違い」と、高校受験で感じる「入試における違い」の2点について、まとめました。
私立高校と公立高校の違い
公立高校と私立高校では、カリキュラム、学費、設備の主に3つの点で違いが見られます。
項目 | 公立高校 | 私立高校 |
カリキュラム | 指導要綱に則った指導 | 指導要綱に則りつつ、独自の教育を取り入れた指導
【具体例】
|
学費 | 年間平均45万円 | 年間平均104万円 |
設備 | 最低限の設備 | スポーツや校舎など設備が整っている |
違いを知っておくことで、進学する高校選びの参考にすることができますよ。
入試における違いとは?
公立高校と私立高校の入試の違いについて、表でご紹介します。
項目 | 公立高校 | 私立高校 |
試験の種類 |
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受験科目 |
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受験可能な高校の数 | 1つの高校のみ受験できる | 複数の高校を受験できる |
内申点の評価 | 合否に影響する | 合否にはほとんど影響しない |
主な違いは、受験科目の数と内申点の扱い方でしょう。私立は、3科目の学力試験や中学時代の成績、小論文、面接などで合否が決定します。
一方、公立高校では5科目の学力試験が基本です。中学時代の成績や生活態度などが記載された調査書と、学力試験の結果によって合否が決定します。2回試験が行われるところもありますが、1回の試験のみで合格者を決定するケースもあります。都道府県によって異なるため、住んでいる地域の入試制度をしっかりと確認しましょう。
さらに、募集の定員は少ないものの、調査書や面接、小論文、実技、学校の独自問題などによって合否が決まる方法もあります。試験の名前は学校によっても異なりますが、推薦や特色選抜、前期選抜などを呼ばれます。
中学生の塾の費用相場
公立高校と私立高校の違いについて見てきましたが、「学費の安い公立に通わせるためには、塾の費用ってどのくらいかかるの?」と不安に感じている方も少なくありません。塾の費用は高いというイメージを持っている方もたくさんいます。ここからは、学習塾にかかる費用相場をチェックしていきましょう。
学習塾にかかる費用相場
文部科学省のデータによると、公立中学に通う中学3年生の生徒の学習塾の費用は年間約32万円と言われています。公立中学と私立中学に通う生徒で、学習塾にかかる費用相場をまとめました。
学年 | 公立中学校 | 私立中学校 |
平均 | 約20万円 | 約14万円 |
1年生 | 約12万円 | 約12万円 |
2年生 | 約16万円 | 約14万円 |
3年生 | 約32万円 | 約17万円 |
私立中学に通っていると、中高一貫校というケースが多いため、高校受験をする生徒が少ないのです。そのため、3年間を通じて、あまり年間の費用が変わらないという特徴があります。
一方、公立中学の場合には、高校受験に向けた対策を行うため、学年が上がるごとに費用も高くなっています。通う塾の授業形式によっても異なるため、注意してくださいね。
では、ここから塾の指導方法別の費用相場を見ていきましょう
個別指導
まずは、個別指導の料金です。個別指導は、先生1人に対して1~3人の生徒を見る指導方法です。指導人数が少ないため、集団授業よりも高額になる傾向があります。
科目数 | 週1回・1科目 | 週2回・2科目 |
入会金 | 2万円~3万円 | 2万円~3万円 |
月謝/月 | 2.5万円~7万円 | 2.5万円~7万円 |
維持費/月 | 0.2万円 | 0.2万円 |
教材費 | 3万円 | 5万円 |
講習費 特訓費 合宿費など |
10万円 | 30万円 |
合計 | 77.9万円 | 99.9万円 |
塾によって、生徒の人数や細かい料金設定が異なりますので、事前に確認してみましょう。
集団指導
次に集団指導の料金です。集団指導では、学校と同様に10~20名程度のクラスで授業を受けます。個別指導より料金が低くなりますが、講習費や合宿費などがかかることが多いです。
科目数 | 3科目 | 5科目 |
入会金 | 1万円~2万円 | 1万円~2万円 |
月謝/月 | 2万円~3.6万円 | 2.5万円~4.5万円 |
維持費/月 | 0.2万円 | 0.2万円 |
教材費 | 10万円 | 10万円 |
講習費 特訓費 合宿費など |
15万円 | 30万円 |
合計 | 52.5万円 | 85万円 |
大手だけでなく、地域に密着した集団指導塾もあります。その場合には、相場料金よりも低くなるケースがあるため、周辺の塾の料金をチェックしてみてくださいね。
家庭教師
家庭教師は、基本的に生徒1人に対して、先生1人で指導を受けます。家庭教師の特徴として、生徒の自宅で授業を行う点が挙げられます。家庭教師は指導料金も高く、講師の交通費まで負担するケースが多いため、相場の費用が高くなる傾向にあります。
科目数 | 週1回・1科目 | 週2回・2科目 |
入会金 | 2~3万円 | 2~3万円 |
月謝/月 | 3.5万円~7万円 | 3.5万円~7万円 |
維持費/月 | 0.5万円 | 1万円 |
教材費 | 3万円 | 5万円 |
講習費 | 10万円 | 30万円 |
合計 | 87.5万円 | 115.5万円 |
家庭教師の場合には、お子さんと先生の相性も重要となります。相性が合わなかった場合の対応についても検討し、家庭教師を選ぶようにしましょう。
塾だけじゃない!?その他にもかかる費用
高校受験というと、「学習塾の費用が高い」というイメージがありますよね。しかし、実際には、学習塾だけではなく、さまざまな費用が発生します。
そこで、高校受験の際に学習塾以外で発生する費用について、ご紹介します。
過去問などの教材費や模試代
塾や家庭教師を利用していると、教材費や模試代が含まれているケースも多いです。ただ、個人の家庭教師を利用していたり、塾に通っていなかったりする場合、自分で過去問を購入して、模試を外部で受ける必要があります。その際にも費用が発生するため、しっかりとおさえておきましょう。
項目 | 料金 |
過去問題集 | 3,000~5,000円 |
模試試験代金 | 1回5,000円程度 |
過去の入試問題はインターネットで公開されていたり、学校説明会にて過去問をもらえたりする場合もあります。
交通費
学習塾以外にも、模試や塾への通塾にかかる交通費が発生します。具体的には、以下の3つのようなものが挙げられます。
- 模試会場までの交通費
- 塾への通塾費
- 受験会場までの交通費
特に、バスや電車を利用して塾に通う場合には、毎月一定の費用がかかります。交通費についても、考慮することが大切です。
文房具
勉強に必要なものとして、さまざまな文房具が必要です。
- 鉛筆・シャープペンシル・ボールペン
- 消しゴム
- 定規・三角定規
- コンパス
- ノート・ルーズリーフ
1つ100円など安い価格で購入できるものもありますが、受験勉強の際には大量の文房具を消費するケースもあります。そのため、文房具にも費用がかかることを、覚えておいてくださいね。
受験料
受験料は、高校受験において志望の高校の入学試験を受ける際に必要です。
高校の種類 | 受験料 |
公立高校 (東京都の場合) |
2,200円 |
国立高校 | 9,800円 |
私立高校 | 22,000円程度 |
公立高校の受験料は低く設定されていますが、私立高校は公立高校よりも高くなっています。
また、公立高校のみを受験する人は少なく、私立高校を滑り止めとして受験するケースが多いです。公立高校1つと私立高校3つ受験する場合には、約7万円ほどかかります。受験料がかかるので、受験する高校をしっかりと検討することをおすすめします。
費用を抑える方法
ここまで高校受験にかかる学習塾や、それ以外の費用について、ご紹介してきました。「高校受験には高額の費用がかかるな」と感じている方も多いはずです。
そこで、ここからは費用を抑える4つの方法をご紹介します。
- オンライン授業を利用する
- 受験生を支援する制度を利用する
- 成績・合格保証のある塾を選ぶ
- 受験費用を抑える
ぜひ、参考にしてみてくださいね。
オンライン授業を利用する
有名な進学塾になると、授業料が高い傾向にあります。そのため、学習塾を見直して、自分に合った塾を選ぶことで、学習塾の費用を下げられる場合も多いです。
また、最近ではIT技術の進化が起こり、インターネットを通じたオンライン授業のサービスが増えました。
サービス名 | 料金 | 特徴 |
すらら | 月8,800円~ |
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スタディサプリ | 月2178円 |
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スマイルゼミ | 月7,480円〜 タブレット端末:10,978円 |
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Z会 | 月3,160円~ |
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スタディサプリやZ会など、低価格の料金で利用することが可能です。さらに、何度も繰り返し見ることができ、自分のペースで学習が行えるという特徴があります。
受験生を支援する制度を利用する
都道府県によっても異なりますが、受験生を支援して塾代などを融資してくれる事業があります。
例えば、東京都では、「受験生チャレンジ支援貸付授業」という制度があります。一定所得を下回る家庭を対象として、塾の費用や受験料などの金額を融資してくれます。さらに、合格しら場合には費用の返済が不要になります。
ぜひ、住んでいる地域の事業を利用し、高校受験の費用を抑える方法を見つけてみてください。
成績・合格保証のある塾を選ぶ
「成績があがるかわからない」、「志望校に合格するのか不安」という方には、成績や合格について保証のある塾を選びましょう。授業料は高い傾向にありますが、成績が上がらなかったり、合格が達成できなかったりした場合には、授業料を返金してもらえます。
返金制度があるからこそ、講師陣も成績アップや志望校合格を目指して、手厚いサポートをしてくれるのです。簡単に言ってしまうと、保険のようなイメージですね。
受験費用を抑える
受験料は、高校受験の費用に大きな影響を与えます。そこで、受験する高校をしっかりと検討し、受験料を抑えることも大切です。
受験料を抑えるためには、受験する高校をよく検討することが重要になります。自分の進学したい高校や、学力や興味のある分野に合った高校を選びましょう。志望校を限定することで、受験料を見直すことができますね。
「たくさん受験したから良い」というものではありません。志望校について自分で考えて、親御さんとしっかり相談しておきましょう。
合格後にかかる費用
高校受験に合格した場合にも、入学金や授業料などがかかります。
費用項目 | 公立高校 | 私立高校 |
入学時納付金 | 6000円 | 0~15万円 |
入学金 | 0円 | 20~25万円 |
施設費 | 0円 | 0~5万円 |
授業料 | 12万円 | 40~45万円 |
その他 | 0円 | 15万円 |
初年度合計費用 | 12.6万円 | 70~90万円 |
料金は学校や都道府県によっても異なりますが、合格後にもお金がかかります。進学に向けて、しっかりと備えておくことが重要となります。
まとめ
今回は、高校受験にかかる費用についてまとめました。公立中学の場合には、学習塾にかかる費用相場は32万円と言われています。しかし、学習塾だけでなく、さまざまな費用が発生するのです。また、合格した後にも入学金や授業料など、高額な費用がかかってきます。高校受験の塾代や入学の際の費用など、しっかりと計画を立てて考えてみてくださいね。
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