中学受験にかかる小学生の塾費用は?|私立中学にかかる費用まで徹底解説

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スタスタ編集部
当社のインターン生である、東京大学、慶應義塾大学、早稲田大学、上智大学、青山学院大学、明治大学、立教大学、東京理科大学、東京学芸大学、筑波大学・・・の現役大学生たちが、自身の小中高大受験・通塾・塾講師経験をベースに、各塾の教育方針や学習システム等の特徴を独自に分析し、編集・執筆しています。

お子様が中学受験をする際、どのくらいの費用がかかるかご存知ですか?

6年生時の塾費用だけで100万円を超え、私立中高一貫校へ入学をすれば卒業までに600万円以上かかります。

塾や私立中学校の費用を理解していないと、明確な資金計画を立てられず、お金の準備が難しくなるでしょう。

そこで今回は、保護者の方に向けて、独自調査に基づいた以下4点を紹介します。

  • 大手塾にかかる費用
  • 塾以外にかかる費用
  • 中高一貫校(私立)にかかる費用
  • 費用を抑えるポイント

この記事を読むことで、中学受験のためにかかる塾費用の相場を把握でき、資金計画や塾選びがしやすくなりますので、参考にしてください。

中学受験にかかる費用(相場)

大手中学受験塾の費用(特別講習含め)を学年ごとに表でまとめています。

こちらのページでシミュレーションができます。ぜひ参考にしてみてください。

「4塾に通った場合シミュレーション!」

SAPIX

SAPIX小学部は、難関中学への合格率が高いのが特徴です。大手予備校の代々木ゼミナールや通信教材を取り扱うピグマキッズくらぶなどが、同じグループにあります。

思考力や記述力を伸ばすことに力を入れており、お子様たちの自主性や創造性を高めるカリキュラム内容です。1クラス15〜20名ほどの少人数クラスで質の高い講師が丁寧に教えてくれます。

SAPIX小学部の塾費用は次のとおりです。

入塾金と塾費用 金額
入塾金 3万3,000円
1年生 25万800円(月額2万900円)
2年生 26万4,000円(月額2万2,000円)
3年生 29万400円(月額2万4,200円)
4年生 50万1,600円(月額4万1,800円)
5年生 63万3,600円(月額5万2,800円)
6年生 71万9,400円(月額5万9,950円)

※すべて税込表示(消費税10%)
※学年やコース、校舎により異なる場合があります。

また、6年生時の特別講習には、次の費用がかかります。

講習費 金額
春期講習 約3万6,000円
夏期講習 約17万5,000円
冬期講習 約5万円
正月講習 約5万円

※概算費用であり、実際の金額とは異なる場合があります。

受講する内容にもよりますが、6年生時を合計すると130万円以上の費用がかることになります。

早稲田アカデミー

早稲田アカデミーでは、「本気でやる子を育てる」を教育理念としていて、生徒の思考を促す学習空間を作るために、私語のない緊張感のある授業を大切にしています。

生徒一人ひとりの目標や習熟度に合わせて学習サポートを行い、授業担当の講師が進路指導もするので安心です。

グループ内には、国研やSPICA、水戸アカデミー、QUARDなどもあり、渋谷幕張や灘などの難関校にも多くの合格者を輩出しています。

早稲田アカデミーの塾費用は次のとおりです。

私国立中学校受験 金額
入塾金 2万2,000円
スーパーキッズコース(1年生・2年生) 18万3,600円(月額1万5,300円)
2年間で36万7,200円
ジュニアコース(3年生) 27万6,000円(月額2万3,000円)
Sコース(4年生) 4科コース33万1,200円(月額2万7,600円)
Sコース(5年生) 4科コース53万3,280円(月額4万4,440円)
Sコース(6年生) 4科コース53万9,760円(月額4万4,980円)

※すべて税込表示(消費税10%)
※学年やコース、校舎により異なる場合があります。

公立中高一貫校受験コースの場合は、次のようになります。

公立中高一貫校受験 金額
入塾金 2万2,000円
Tコース(5年生) 4科コース32万160円(月額2万6,680円)
Tコース(6年生) 4科コース34万6,080円(月額2万8,840円)

※すべて税込表示(消費税10%)
※学年やコース、校舎により異なる場合があります。

また、公立中学校受験コースの費用は次のとおりです。

公立中学受験 金額
入塾金 2万2,000円
Kコース(5年生) 2科セット9万6,000円(月額8,000円)
英語9万6,000円(月額8,000円)
3科セット16万8,000円(月額8,000円)
Kコース(6年生) 2科セット9万6,000円(月額8,000円)
英語9万6,000円(月額8,000円)
3科セット16万8,000円(月額8,000円)

※すべて税込表示(消費税10%)
※学年やコース、校舎により異なる場合があります。

6年生時の講習費用は、以下の予算を考えていた方がいいでしょう。

講習費 金額
春期講習 約5万5,000円
夏期講習 約16万3,000円
冬期講習 約7万円
正月講習 約6万円

※概算費用であり、実際の金額とは異なる場合があります。

選択するコースにもよりますが、6年時は最低でも100万円の費用は見ておいた方がいいでしょう。

日能研

創業50年以上で日本最大級の中学受験塾である日能研は、膨大な受験情報とノウハウを持っています。講師の質が高く、対話式学習によって生徒の理解を深めていきます。

志望校や実力によってクラス分けをしていて、実力テストが多いため、緊張感を持続することが可能です。また、お子様の考える力を伸ばすことに力を入れている塾でもあります。

日能研の塾費用は、以下のとおりです。

入塾金と塾費用 金額
入塾金 1万1,000円(3年生入塾)・2万2,000円
3年生 2科12万5,400円(月額1万450円)
4年生 2科18万8,100円(月額1万5,675円)
4科25万800円(月額2万900円)
5年生 2科23万736円(月額1万9,228円)
4科31万6,008円(月額2万6,334円)
Wコース(6年生) 2科23万3,240円(月額2万2,770円)
4科38万4,912円(月額3万2,076円)
G・Rコース(6年生) 4科51万3,216円(4万2,768円)

※すべて税込表示(消費税10%)
※学年やコース、校舎により異なる場合があります。

また、講習費は次の金額になります。

講習費 金額
春期講習 約4万円
夏期講習 約18万円
冬期講習 約15万円
正月講習

※概算費用であり、実際の金額とは異なる場合があります。

6年生時は80万円〜100万円前後は見ておいた方がいいでしょう。

四谷大塚

60年以上の歴史がある四谷大塚は、2006年に東進ハイスクールを持つナガセグループの傘下になっています。ノウハウが蓄積されたテキスト予習シリーズを使って、効率よく学習していくことが可能です。

また、毎週実施の週例テストや夏場の合不合判定テストなど、多くのテストがあるため緊張感を持続させることができます。自宅でも一流講師陣の授業をパソコンで受けることができ、自分が納得するまで繰り返し勉強できるのも魅力です。

以下は、四谷大塚の塾費用になります。

入塾金と塾費用 金額
入塾金 2万2,000円
4年生(本科コース) 2科39万6,000円(月額3万3,000円)
4科43万5,600円(月額3万6,300円)
5年生(本科コース) 2科46万2,000円(月額3万8,500円)
4科54万1,200円(月額4万5,100円)
6年生(本科コース)〜7月まで 2科月額4万8,950円
4科月額5万7,750円
6年生(本科コース)9月〜 2科月額6万2,150円
4科月額7万9,750円

※すべて税込表示(消費税10%)
※学年やコース、校舎により異なる場合があります。

また、春期講習や夏期講習など、講習費は次のとおりです。

講習費 金額
春期講習 約7万3,000円
夏期講習 約19万円
冬期講習 約6万5,000円
正月講習 約1万3,000円

※概算費用であり、実際の金額とは異なる場合があります。

6年生の時だけで、130万円以上の費用は考えておく必要があります。

相場まとめ

これまで紹介した4塾の6年生時の費用について、見比べてみましょう。

4塾の6年生時費用 金額
SAPIX 約136万円
早稲田アカデミー(私立、4科) 約140万円
日能研(4科) 約110万円
四谷大塚(4科) 約138万円

※概算費用であり、実際の金額とは異なる場合があります。

費用だけを見れば、早稲田アカデミーが最も高いですが、SAPIXや四谷大塚とそれほど差はありません。

また、日能研は、他の3塾に比べて25万円〜30万円程度安くなります。

ただし、これらの費用以外に教材費やテスト代などがかかるため、いずれの塾もプラス10万円程度は見ておいた方がいいでしょう。

塾だけじゃない!?その他にもかかる費用

塾に通う場合、必要になるのは入塾金や授業料だけではありません。

教材費や交通費、通信費などもかかってきます。

どのような費用がかかるのか把握していないと、明確な資金計画を立てることができません。

塾選びにも影響をするため、その他のかかる費用も把握し、予算を考えるようにしましょう。

以下は、その他にもかかる5つの費用です。

  • 交通費
  • 文房具・教材費
  • 受験費用
  • 塾前後の飲食費
  • 通信費

1つずつ、紹介していきます。

交通費

近くに塾がある場合はいいですが、遠方だとバス代や電車代などの交通費がかかります。

塾に通う交通費だけで、月1万円を超えることも決して珍しいことではありません。

車で送り迎えをする場合もガソリン代がかかってきます。

大手塾の校舎が、自宅や学校から距離が離れている場合は、交通費も考慮した上で資金計画を立てるようにしてください。

文房具・教材費

塾に通う場合はボールペンやシャープペン、消しゴムなど、文房具の消耗が早くなるため、文房具代も余計にかかります。また、ほとんどの塾では入塾金や授業料、講習費以外に教材費が必要です。

塾にもよりますが、テキスト代は毎回1万5,000円〜2万円前後はかかるでしょう。

さらに、塾の教材以外に、1冊2,000円〜3,000円前後の自学用参考書代がかかります。

特に、教材費は金額が大きいため、あらかじめ確認をしておきましょう。

受験費用

テストや受験費用も、授業料とは別にかかります。

規模や内容にもよりますが、少なくとも1回約5,000円程度は見ておいた方がいいでしょう。

年間10回以上テストが実施されることもあり、5万円以上はかかります。

テストや受験費用もまとまった金額になるため、事前に準備をしておきましょう。

塾前後の飲食費

空腹では勉強に集中できず、生産性が落ちてしまいます。そのため、塾前後に軽い食事をする学生も多いです。

毎回の塾でパンとお茶を購入すれば250円程度はかかるでしょう。

塾が週5回あれば、1週間で1,250円、1ヵ月で約5,000円の飲食費が必要です。

塾前後の飲食費は、勉強の集中力を高めるためにも大事な費用になります。

通信費

塾前後の時間を活用して、スマホ動画を見て勉強したりリラックスする学生も多く、通信費用がかかります。

特に、現在は動画配信を見て勉強する生徒が多いため、大容量のデータ通信が必要です。

格安SIMやWi-Fiを上手く活用して、節約を図りましょう。

中高一貫校(私立)にかかる費用

ベネッセの発表によると、私立中高一貫校に入学して卒業するまでにかかる費用は、次のとおりです。

私立中高一貫校 入学〜卒業まで 金額
学校教育費(授業料、教材費など) 年間約100万円
学校外活動費(塾費用、習い事費用など) 年間約30万円
6年間合計(学校費用のみ) 約600万円
6年間合計(学校費用+塾・習い事費用) 約780万円

※首都圏の場合

また、高額な私立中高一貫校になると、学校教育費は約130万円〜150万円かかり、6年間合計(学校+塾・習い事)は約960万円〜1,080万円にもなります。

いずれにせよ、私立中高一貫校に入学した場合、年間100万円以上の費用を考えておかなくてはいけません。

費用を抑えるポイント

ここで紹介するポイントを知れば、費用負担を軽減できるため、私立中高一貫校が高いと感じた方でも安心です。

費用を抑えるポイントを知っているかどうかで、数万円〜数十万円以上もの差が出る可能性があります。

以下は、費用を抑える4つのポイントです。

  • 公立中高一貫校に通う
  • 特待制度を使う
  • オンライン授業を使う
  • 入塾お祝い費を使う

それぞれのポイントについて、確認していきましょう。

公立中高一貫校に通う

お子様の教育費を抑えるポイントの1つが、公立の中高一貫校に通うことです。

公立(都立)の中高一貫校に通った場合の費用は、以下のようになります。

私立中高一貫校 入学〜卒業まで 金額
学校教育費(授業料、教材費など) 約25万円〜30万円
学校外活動費(塾費用、習い事費用など) 約30万円
学校給食費 約4万円〜5万円
6年間合計(学校費用のみ) 約60万円〜65万円
6年間合計(学校費用+塾・習い事費用) 約355万円〜390万円

公立(都立)の中高一貫校であれば、私立の半分程度の費用で通うことが可能です。また、高額な私立中高一貫校と比べた場合は、約3分の1程度に費用を抑えられます。

費用を少しでも安く抑えたい場合は、公立中高一貫校に通うことも検討しましょう。

特待制度を使う

学校や塾の特待生に選ばれると、費用を大幅に減らすことができます。塾も中高一貫校も、成績優秀者などを対象に、特待生制度を設けていることは多いです。

特待生に選ばれると、以下のような費用免除を受けることができます。

  • 入学金(入塾金)免除
  • 授業料一部免除
  • 授業料全額免除

特待生に選ばれることで、本来よりも少ない費用負担で中高一貫校に通うことが可能です。

希望する学校の特待生制度について、1度調べてみましょう。

オンライン授業を使う

オンライン授業を使うことで、費用を安く抑えることができます。

塾に通うのではなく、オンライン授業を活用すれば、学校外活動費を10分の1程度に抑えることもできるでしょう。無料動画もたくさんありますし、有料のオンライン授業サービスでも月額1,000円程度です。

ただし、効果は、お子様の積極性や自主性によって大きく変わります。

入塾お祝い費を使う

塾の情報検索サイトによっては、入塾お祝い金制度が用意されています。

サイトを介して塾を選び、入塾すれば、最大1万円〜2万円の祝い金を受け取れる制度です。金額は大きいわけではありませんが、費用負担を軽減させることには間違いありません。

塾選びをする際は、入塾お祝い制度があるサイトを活用しましょう。

費用をかけてまで中学受験をする必要はあるのか

塾に通い中学受験をすることは、生徒自身の成長や将来の可能性を広げることにつながります。

勉強の楽しさを知ることで、さまざまものへの好奇心も湧いてくるでしょう。

以下は、費用をかけてまで中学受験をする3つの理由と必要性です。

  • 難関大学合格へ近づく
  • 学習意欲が向上する
  • 文武両道の精神を身につけられる

それぞれの内容について、確かめていきましょう。

難関大学合格へ近づく

塾に費用をかけて中学受験をすることで、難関大学合格へ近づきます。

難関大学への近道は、難関中学や高校に通い、レベルの高い環境で勉強をすることです。

難関中学や高校には大学合格の多くのノウハウが蓄積されていますし、周囲には同じような目標を持つ大勢の仲間がいます。難関大学へ合格をすれば、その後の可能性も広がるでしょう。

難関大学合格へ近づくことは、費用をかけてまで中学受験をする理由の1つです。

学習意欲が向上する

塾には、同じ目標を持った仲間がたくさんいます。そのため、お互いに刺激を受けながら、切磋琢磨して成長していくことが可能です。

教え方が上手い講師がたくさんいるため、解ける問題が多くなり、勉強の楽しさに気づくことができます。

講師や周囲の仲間の影響によって、生徒の学習意欲が大幅に向上するでしょう。

文武両道の精神を身につけられる

塾に通うことで、部活をしている学生でも強制的に勉強をする時間を確保できます。

それにより、部活だけでなく勉強の大切さも理解でき、生徒自身の大きな成長につながるでしょう。

文武両道の精神を身につけられることは、費用をかけてまで中学受験をする必要性の1つと考えることができます。

まとめ

今回は、大手塾の費用や安く抑えるポイント、中高一貫校の費用などについて紹介しました。

中学受験を考える保護者様にとって、塾や中学校入学後にかかる費用を知ることは、とても重要なことです。

ぜひ、ここで紹介した費用や安く抑えるポイントを、塾選びや学校選びの参考にしてみてください!

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