近年、ますます人気を増している公立中高一貫校(都立中高一貫校)。
しかし私国立中学と比較すると受ける人が少ないため、どんな塾があるのかよくわかりませんよね。
そこで本記事では、東京・神奈川・オンラインで公立中高一貫受験に定評のある塾を紹介していきます。
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目次
都立中高一貫校・区立中高一貫校向けの塾
第一志望 | おすすめの塾 | |
個人・中規模 | 大手 | |
小石川 | 早稲田進学会 | ena 栄光ゼミナール Z会進学教室 |
両国 | 早友学院 | |
九段 | 大原予備校 | |
桜修館 大泉 立川国際 白鷗 富士 三鷹 南多摩 武蔵 |
早稲田進学会 | |
私国立中 | – | 四谷大塚 早稲田アカデミー 日能研 サピックス |
東京都内の公立中高一貫校には、どのような塾があるのでしょうか。まずは合格実績を参考に、主要な塾を確認していきましょう。
都内公立中高一貫校への塾別合格実績
各塾の特徴
ena
enaは公立中高一貫校へ最多の合格者を輩出する学習塾です。
2020年度入試では都内公立中の定員約1600名に対し、823名の合格者を輩出しました。また同年には、都内公立中の全11校それぞれで合格者数No.1を達成しています。
そのため公立中高一貫校を志望するなら、選択肢の一つに入れておいて間違いないでしょう。
栄光ゼミナール
✔充実のサポート体制
栄光ゼミナールは、中学受験・高校受験の学習塾です。生徒一人ひとりの個性や理解度を把握して丁寧に指導するため少人数制を採用しています。
塾生なら誰でも自由に使える自習室や過去問や受験情報を揃える参考書籍コーナーなどが用意されているので、勉強から情報収集まで塾内で全てが完結します。保護者とのコミュニケーションを大事にしていて、専用ページから学習状況の確認もできます。
小1〜小3向け「ジュニアコース」、小3〜小4向け「中学入試準備コース」、小5〜小6向け「公立中高一貫校受験コース」など生徒の進路に合わせて学べます。校舎は駅前などの立地にあり、通塾・帰宅時には安全指導も行っているので安心です。
早稲田進学会
✔都立最難関の小石川に強い塾
早稲田進学会は、都立中高一貫校合格に特化した専門塾です。
特に小石川中等教育学校に強い点が特徴です。武蔵小金井に1教室しかないにもかかわらず、都立中最難関と言われる小石川へ毎年30名以上の合格者を輩出しています。
そのため小石川を第一志望に考える方におすすめです。
Z会進学教室
✔都立中への合格率30.0%以上
Z会は、公立中への合格率が高い学習塾です。
公立中の募集倍率は5~7倍であるため、平均的な合格率は14~20%ということになります。そんな中、Z会の合格率は2020年度では30.0%、2019年度では31.7%でした。
このような高い合格率を実現できている理由は、少人数制を基本とし、質の高い講師陣が生徒一人ひとりの理解度をチェックしながら丁寧に指導できるようにしているからでしょう。
早友学院
✔両国中に多くの合格者を輩出
早友学院は、都内に複数の教室を展開し、小学生を対象に「公立中高一貫校受験コース」「私立・国立中学受験コース」「小3脳育授業コース」の3つのコースを開講しています。
公立中高一貫校受験コースでは、分析や推理、論理系問題などに取り組む「思考する算数」「読解作文」「テーマ学習」の3つの柱により、思考力を鍛えます。また、作文指導も行い、文章力を高めます。「たして10大会」や「百人一首大会」などもあり、楽しみながら判断力等を養うことが可能です。
2020年度には特に両国中へ多くの合格者を輩出しています。そのため同中学を志望する方は選択肢の一つに入れてみてはいかがでしょうか。
大原予備校
✔九段中に強い学習塾
大原予備校は、小学3〜6年生を対象として「わかるまで、できるまで」の気概・責任を持ち、有名中学合格を目指す学習塾です。
各分野を徹底追及し、反復して基礎学習を行うなど、脳科学研究に基づいた指導法や学習法を実践しています。主要教科はチーフとサブの2名の講師で指導を行い、全体指導と個別指導の組み合わせで授業を教えるため、生徒一人ひとりの苦手な部分をサポートすることが可能です。
また九段中の受験に特に強いのが特徴です。2020年度の合格者数は15名と一見少なく見えますが、1教室のみであることを考慮すると高い合格率を誇っていると言えるでしょう。
四谷大塚・早稲田アカデミー・日能研・サピックス
✔第二志望以降に都立中高一貫を考える方におすすめ
サピックス・四谷大塚・日能研・早稲田アカデミーは、4大中学受験塾として毎年多くの合格者を輩出しています。
ただしこの4塾について、私国立中学受験塾としての側面が強い点には留意しなければなりません。どの教室でも在籍生徒のほとんどが私国立中学を第一志望にしている傾向にあります。
そのため「私国立中学を第一志望に考えながらも、都立中高一貫校も視野に入れておきたい」と考える方におすすめです。
神奈川県内の公立中高一貫校向けの塾
神奈川県の公立中高一貫校には、どのような塾があるのでしょうか。まずは合格実績を基に、主要な塾を確認していきましょう。
神奈川県内 公立中高一貫校への塾別合格実績
主に以下の6塾が公立中高一貫校へ合格者を輩出しています。
各塾の特徴
各塾でそれぞれ得意とする学校が異なります。以下でそれぞれ確認してみましょう。
臨海セミナー 都立・公立中高一貫校プロジェクト
✔川崎高附属の合格者数が5年連続1位
臨海セミナーは、特に川崎高附属中学に強みを持っています。
川崎高附属へ5年連続で最多の合格者を輩出していることから、同校を志望する方にイチオシの学習塾です。
また南高附属をはじめとした他4校にも多くの生徒を導いているので、どの公立中高一貫校を志望していても選択肢の一つに入れておいて間違いないでしょう。
CG中萬学院
✔平塚中等教育への合格者数No.1
CG中萬学院は平塚中等教育に強みを持つ学習塾です。
2020年度入試の平塚中等教育への合格者数は、2位と4倍以上の差をつけました。8年連続で最多の合格者を輩出しているので、平塚中等教育への対策力は本物だと言えるでしょう。
そのため、同校を志望する方におすすめです。
湘南ゼミナール
✔4年連続でサイフロ附属合格者が最多
サイエンスフロンティア附属中学に毎年多くの合格者を輩出しているのが、ここ湘南ゼミナールです。
サイエンスフロンティア附属中学への最多合格者を4年連続で達成しています。
高校受験でも同校に強いため、「サイエンスフロンティアを目指すならば湘南ゼミナール。」と言っても過言ではないでしょう。
栄光ゼミナール
✔相模原中等教育に強み
栄光ゼミナールは、相模原中等教育に強みを持つ学習塾です。
平塚中等教育の募集定員160名のうち2020年度では42名、2019年度入試には39名の合格者を輩出しており、毎年約25%の占有率を誇っています。
そのため相模原中等教を志望する生徒にとって強い味方となるでしょう。
Step(ステップ)
✔県立中等教育の2校に照準
ステップは公立一貫校の中でも、平塚中等教育と相模原中等教育に絞って指導しています。
公立中高一貫校は倍率が非常に高く、学校生活の全てを勉強にかけた生徒でも合格を勝ち取るのは難しいのが実情です。だからこそステップは、『受検にすべてをかけ、小学校生活を犠牲にして打ち込む』というスタンスは取っていません。
公立中高一貫校受験を通して、「学び」への興味・関心を育むことを大切にしています。
四谷大塚
✔私国立中学受験との併願に最適
四谷大塚は老舗の中学受験専門塾。神奈川県内の公立中高一貫校5校全てへ、多くの合格者を輩出しています。
ただし一点留意しておかなければならないのは、私国立中学受験の塾としての側面が強いこと。在籍する生徒のほとんどは、私国立中学を第一志望に置いています。
そのため私国立中学を第一志望に目指しつつ、公立中高一貫校も視野に入れておきたいと考える方におすすめです。
オンライン・通信の公立中高一貫校受験向けサービス
Z会の通信教育
✔担任制を採用した丁寧な添削指導
Z会の通信教育では、小学生向けコースで公立中高一貫校対策を行っています。
Z会は元々記述問題の多い東大受験に強い塾であったため、添削指導に強いのが最大の魅力です。記述問題や作文が必要な公立中高一貫校受験の適性検査にぴったりだと言えるでしょう。また通信教育ですが担任指導者制を採用しており、生徒の学習状況を把握した丁寧な添削指導を可能にしています。
このような指導により2020年度入試では、関東地方にある34校の公立中高一貫校へ、計689名の合格者を輩出しました。
e点ネット塾Plus+
✔自分のペースで進められる映像授業
e点ネット塾Plus+は公立中高一貫校対策ができるオンライン塾です。
以下3つの教材・指導を利用して対策を進めて行きます。
- いつでもどこでも受けられる映像授業
- 公立中高一貫に特化したオリジナルテキスト
- 作文・文章添削サービス
特に映像授業については、繰り返し視聴できるため、しっかり理解しながら学習を進めることができます。「集団指導では置いて行かれないか心配」とお悩みの方におすすめです。
まとめ
この記事では、主に合格実績の観点から公立中高一貫校向けの塾を紹介してきました。
しかし合格実績以外にも、学習スタイルや宿題の量、雰囲気など子どもの性格と合うかも塾選びで非常に大切です。
そのため気になったところがあれば、資料請求や体験授業をして、子どもに合いそうか是非確認してみてください。
✔圧倒的No.1を誇る公立中高一貫校への合格実績