皆さん、こんにちは!スタスタ編集部のテルと申します。
本記事では、スタディサプリだけで東京大学理科Ⅰ類を受験した僕の経験を基に、スタディサプリだけでどのレベルまで到達できて、スタディサプリをどう活用すればいいのか?逆に何が足りないのか?についてお話ししたいと思います。
この記事を読んでいる皆さんには、僕のように回り道をして失敗せずに、この記事に書いてある情報をうまく活用して、最短距離での東大合格を目指してほしいです。
記事の最後には、スタディサプリで勉強するときに、どの講座を受講すべきか?テキストは買うべきか?ノートはとるべきか?復習はどれくらいすべきか?などのよくある疑問に対する答えをまとめました。興味のある方は是非ご確認ください。
- 偏差値38の地方公立高校から現役で東大の理科Ⅰ類を受験し、不合格
- 浪人するまで一切塾に通わず、スタディサプリのみで勉強
- 現役時のセンター試験の得点率は87%
- 浪人して、スタディサプリの合格特訓コースと東進の過去問演習講座を受講
- 浪人時のセンター試験の得点率は93%
- 浪人時は東大に出願するも、東京工業大学のAO入試で合格したので、東大2次試験は未受験
目次
本当にスタディサプリだけで東大を受験
僕がスタディサプリだけで東大を受験することになった経緯を簡単に説明しますね!
偏差値38の公立高校に入学
僕が通っていた高校は、電車が2時間に1本しかないような田舎にある偏差値38の公立高校です。学校の授業は大学受験に対応したものではなく、家の周りに塾もなかったので、高校1年生の時は自分で用意した参考書で勉強していました。
スタディサプリとの出会い
僕は高校2年生の時に、スタディサプリに出会いました。月額たったの1,000円(当時の価格)で都会の受験生が受けている一流の授業を、田舎のお金のない高校生でも受けることができるというサービスに大変感銘を受けたのを今でも覚えています。
この時から僕は、スタディサプリだけで勉強するようになりました。
現役時の東大受験の結果
2年間のスタディサプリだけでの勉強を経て、東大理科Ⅰ類に出願し、1次試験は通過。しかし2次試験で合格最低点にあと一歩届かず不合格となりました。
ただこの受験を通して、スタディサプリの授業だけで十分に東大2次試験に対応できることが分かりました。
東大に落ちた原因
過去問演習を疎かにしてしまった
現役時の僕は過去問演習の大切さを全く理解していませんでした。
高校3年生の6月末までは、部活に打ち込んでおり勉強する時間が十分になかったため、5年分くらいの過去問を1回解いただけで2次試験に臨んでしまいました。
今思うと、参考書の問題を解いたり、必要以上に授業を受けたりする前に、とにかく過去問をたくさん解けばよかったと後悔しています。
ちなみに、東大に合格した友人は、高3の夏休みからはひたすら過去問を解いていたらしいです。
勉強のスケジュール管理が上手くできなかった
過去問演習が疎かになってしまったのは、受験勉強の計画がうまく立てれていなかったことも原因の一つです。
現役生の頃の僕は、11月頃までだらだらと授業を受け続けていて、過去問演習に手を付け始めたのは12月になってからでした。遅くとも、高3の夏休みが終わるまでには、授業の受講は全て終わらせて、過去問演習に入れるように計画すべきでした。
ただ受けるべき講座が膨大だったため、自分で計画をしっかり立てるのは大変難しかったです。
必要以上の授業を受けてしまった
どの講座が東大に合格するために必要なのか分からなかったので、必要以上に授業を受講してしまいました。受講した講座の中には、東大合格のためにこの講座は受ける必要はないなと思う講座がいくつもありました。
現役生で、時間がないにもかかわらず、このような形で時間をロスしてしまったのは、大変不本意でした。
この記事の最後に、東大に合格するために受講すべき講座と勉強法をまとめましたので、興味のある方は是非ご覧ください。
スタディサプリだけで東大合格は可能か?
結論から申し上げますと、本当にスタディサプリだけで東大に合格するのは、不可能ではないが難しいと思います。
ただ、スタディサプリの弱点を補強すれば、スタディサプリ主体の勉強で東大に合格することは十分に可能です。
スタディサプリの弱点と対処法
スタディサプリだけでは足りない部分を、どのようにして補えばいいかを僕の東大に不合格になった経験から考察しました。
勉強計画はすべて自分で考えなければならない
先ほど、東大に落ちた原因として挙げたのが、受けるべき講座の選定や、いつまでに何をやるべきかのスケジュール管理が自分一人ではできなかったということです。
よく考えるとそれは当然のことで、受験の素人が勉強しながら、何をいつ勉強すべきかまで考えるのは大変厳しかったです。
合格特訓コース
この問題を解決するために、浪人してからの1年間はスタディサプリの合格特訓コースに加入しました。
合格特訓コースでは、受けるべき講座の選定や、日々のスケージュール管理、質問対応まで担当のコーチが行ってくれたので、安心して勉強に集中することができました。たったの月額10,780円でこのサービスを提供してくれたスタディサプリには感謝してもしきれません。
添削サービスがない
東大受験をするうえで、過去問の添削を行わないのは致命的です。僕はこの重要性に現役生の頃は気づいていませんでした。
添削を通してのみ、自分の伝えたいことは本当に伝わっているのか?、自分のよくできていないところはどこなのか?ということに気付くことができます。
ただ、残念なことにスタディサプリには過去問添削サービスは存在しないので、他のサービスを利用しなければなりません。僕は浪人してからは、東進の過去問演習講座を受講しました。
過去問添削サービス
以下に過去問添削サービスを紹介します。
Z会 過去問添削 東大 | 5年分 | 7,900円 |
臨海セミナー 東大ゼミ生 | 無制限 | 月額5,500円 |
東進 過去問演習講座 | 10年分 | 100,440円 |
スタディサプリだけで共通テストの足きりは通過できる?
スタディサプリだけで共通テストの足切りを通過することは可能です。
僕はスタディサプリだけで勉強して、センター試験のどの科目でも9割以上獲得できました。
成績通知書も一応示しておきます。
- 地理B 94/100
- 国語 184/200
- 英語 184/200
- 英語リスニング 48/50
- 数学Ⅰ・A 93/100
- 数学Ⅱ・B 90/100
- 物理 90/100
- 化学 95/100
共通テストで9割をとる勉強法
僕がセンター試験で9割を取れた勉強法を紹介したいと思います。参考になれば幸いです!
共通テストで9割を目指している方にスタディサプリの共通テスト対策講座は不要です。この記事の最後に紹介する通常の講座を受講していれば、どの科目でも共通テストで9割獲得するのに必要な知識が過不足なく身につきます。
共通テストで高得点を獲得するための知識が身についたら、必ず過去問演習を時間を測りながら行ってください。僕は試験本番の1ヶ月前から過去問演習を始めて、どの科目も10年分程度解きました。
スタディサプリの料金・コース
コース | ベーシックコース |
科目 | 国語・数学・英語・理科・社会・未来の教育 |
金額 | 月額2,178円 |
コース | 合格特訓コース |
科目 | 国語・数学・英語・理科・社会 |
金額 | 月額10,780円 |
教材は公式サイトからダウンロードして無料で使うことができます。別途冊子として購入することも可能です。
教材費 1,320円/冊
※入会金等の初期費用はかかりません。
まとめ
最後まで、記事をご覧になっていただきありがとうございます。
僕は、スタディサプリはお金がなくても、都会に住んでいなくても、誰でも一流の教育を受けることのできる素晴らしいサービスだと思っています。
スタディサプリをうまく利用して東大合格をつかみ取ってくださいね!
スタディサプリを使った勉強法のQ&A
東大に合格するために受講すべき講座と勉強法
僕は、東大合格のためにどの講座を受けていいかわからなかったので様々な講座を受講し、この講座を受ける必要はなかったなという経験もたくさんしました。その経験を基に、東大に合格するために受講すべきだと思った講座をまとめました。
この記事を読んでいる皆さんには、僕のように回り道をせず最短距離で東大合格を目指してほしいです!
現代文
東大の現代文の勉強は、柳生好之先生の東京大学 現代文対策講座と10年分の過去問演習で必要十分です。
僕はとりあえず受講したのですが、小柴大輔先生の現代文の講座を受講する必要はないと思います。現代文は時間をかけた分だけ伸びるという科目ではないので、必要以上に勉強時間を割かないほうが良いです。
古文・漢文
東大理系の古文・漢文は岡本梨奈先生の上記の講座だけをしっかりマスターして、10年分の過去問演習を行えば、東大2次試験の古文・漢文で5割くらい得点できます。
ただ、講座だけでは不足する部分もあります。それは、古文単語や漢文の語句です。古文単語は好きな単語帳(300語程度)を1冊完璧にしてください。また、漢文の語句や句法については、漢文早覚え速答法の「これだけ漢文」を100回くらい音読して覚えてください。
漢文早覚え速答法 共通テスト対応版 (大学受験VBOOKS)
僕は受講したのですが、高3トップ&ハイレベル古文<読解編>と高3トップ&ハイレベル漢文は理系の受験生にはオーバーワークなので受講する必要はありません。
数学
数学は堺義明先生の上記の6つの講座を完璧にマスターし、青チャートやFocus Goldのような網羅系の参考書で問題演習を行い、25年分の過去問演習を行えば、少なくとも東大数学で6問中2問完答できる実力が身に付きます。
ここで注意してほしいのが、必要以上に数学の色々な参考書に手を出さないほうが良いということです。
現役生の頃の僕は、とにかくいろいろな問題を解いて、知っているパターンを増やせば、数学はできるようになると思っていました。
そのため、1対1対応の演習や理系数学の良問のプラチカなど、いろいろな参考書の問題を解いていました。ただ、解くべき問題数が多いので、どの問題集も2次試験本番までに1回しか解くことができませんでした。
このように中途半端に問題を解き散らかすというやり方が原因で、僕の数学力は伸び悩んでしまいました。浪人して気づいたのですが、数学は200問くらいの厳選された問題を5回以上繰り返し解き、過去問演習を徹底して行うことで、十分に合格点に届きます。
スタディサプリを信じて、上記の講座で扱われている問題を最低でも5回は解きなおして、完璧にしてください。そうすれば、あなたの数学力は必ず向上します。
英語
英語は、上記の講座で基礎力を身につけた後、この後紹介する勉強法を実践し、過去問演習を25年分行えば、東大英語で7割前後の得点が可能です。
英文法に関しては、関正生先生の高3トップレベル英語<英文法>だけでどのようなテストにでも対応できる力が身に付きます。この講座には演習用の問題が500問近く収録されているので、英文法の問題集を購入する必要は一切ありません。僕は、この講座に収録されている問題を10回以上繰り返し解きました。
英文読解に関しては、肘井学先生の高3ハイレベル英語<読解編>を受講しました。この講座の前半では、英文解釈を学ぶことができます。肘井先生も授業の中で仰っているのですが、この講座で扱った英文は覚えるくらいまで音読しましょう。僕は最低でも30回は音読しました。
上記の2つの講座をベースにして身につけた基礎知識を、東大レベルまで押し上げる勉強法を紹介します。
まず、Z会の速読英単語という単語帳とCD音源を購入します。速読英単語は長文の中で単語を覚えるというコンセプトの単語帳です。
速読英単語 必修編[改訂第7版] (Z会文章の中で覚える大学受験英単語シリーズ)
この単語帳に載っている英文を、上記の画像のように書き込みを行い構造と単語の意味、使われている文法をしっかり理解したうえで、1つの文章につき200回程度音読します。また、音読するときは音源を流しながら正しい発音で行ってください。
この勉強だけで、単語力、英文解釈力、文法力、読解力、リスニング力、スピーキング力のすべてが身に付きます。20本目の文章を読み始めたころには、僕の英語の偏差値(駿台模試)50前半から70後半まで急激に上昇しました。一緒にこの勉強法を実践した友人の偏差値も同様に急上昇しました。
高3トップレベル英語<読解編>も受講したのですが、この講座はかなり難易度が高く、東大英語レベルにはオーバーワークだと感じました。この講座に時間をかけるより、過去問に取り組んだほうがいいでしょう。
地理
鈴木達人先生のこの講座は本当に秀逸で、この講座のテキストに掲載された約240問の問題を何度も繰り返し解くことで、共通テストで9割以上の得点が可能です。
僕はこの講座のテキストの問題を10回以上繰り返し解いたところ、センター試験の地理で94点を獲得できました。本当にこの講座だけで共通テストの地理はマスターできます。
化学
化学は坂田薫先生の上記の講座と25年分の過去問演習だけで東大化学で8割越えを目指せます。
坂田先生の講座の完成度はとても高いので、講座に収録されている問題をすれば、東大の過去問でも簡単に解けてしまいます。ただ、坂田先生の高3トップ&ハイレベル化学<理論編>、高3トップ&ハイレベル化学<有機編>はわかりやすいとは言っても、大変高度な内容を扱っているので、僕は5回くらい授業を見直しました。
坂田先生の授業をしっかり理解し、自分の頭の中に化学の世界観をしっかり構築することができれば、どんな大学の化学も怖くありません。
坂田先生の授業を受けた人に大変役立つ参考書を紹介させてください。化学の過去問を解いているときに必ず「なんでこうなるの?」と疑問に思うことが出てくると思います。そんな時は、以下に紹介する駿台の石川正明先生の書籍を参照してみてください。ほとんどの疑問は解決します。坂田先生は石川先生の教え子なので、石川先生と坂田先生の教え方が似ており石川先生の書籍は大変理解しやすいです。
物理
物理は中野喜允先生の上記の講座と過去問演習25年分を行えば、東大物理で5割取れるレベルに到達できます。
僕は高3トップ&ハイレベル物理の講座を物理を初めて習う状態で受講したのですが、説明が大変丁寧で授業に十分ついていくことができました。ただ、最低3回くらいは授業を見直しました。
実は、僕は浪人してから時間が余っていたので、東進の苑田先生のトップレベル物理を受講しました。苑田先生の授業は大変レベルが高く、完璧にマスターするのに500時間以上かかってしまいました。ただその甲斐あって、東大の物理はほとんど満点をとれるレベルになりました。
物理は合格点取れればいいと思う人にはスタディサプリの中野先生、満点近くとって他の受験生と差をつけたいと思う人は東進の苑田先生がおすすめです。
テキストは買うべき?
どの講座でもテキストは必ず買うべきです。印刷する手間やコストを考えるとテキストを買ったほうがお得ですし、テキストなしではスタディサプリを使いこなせません。
ノートをとるべき?
テキストに直接書き込んだほうがいい科目と、ノートを作成したほうがいい科目があると思います。
現代文、古文・漢文、英語、地理はテキストに直接書き込んだほうがやりやすかったです。
数学、化学、物理はメモすべきことが膨大で、テキストには書ききれないことが多かったので、ルーズリーフにノートをとって、100均のバインダーに閉じていました。
復習はどれくらいすべき?
講座にもよりますが、授業を見直したり、問題を解きなおしたりという復習を5回以上は行っていました。
スタディサプリは大変分かりやすく、質も高いですが、しっかり復習しないと効果が実感できないと思います。1回聞いて分かった気になるのが最も危険です。時間の許す限り何度も復習してください。
受験合格には計画が必須です
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