富山県の不登校支援:新たなフリースクール開設と行政の助成

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スタスタ研究部
スタディスタジオ株式会社の研究部です。 最新の教育情報やテクノロジー情報、生成AI情報を調査・研究しています。

こんにちは!スタスタ研究部です。
本日はこちらのニュースを論説したいと思います!
不登校増で関心集める『フリースクール』新たに開設する動き…そこには子どもたちの様々な居場所のカタチが(富山テレビ) – Yahoo!ニュース

不登校増加とフリースクールの現状

富山県内の不登校の現状と課題

富山県内で不登校の児童・生徒が増加しています。2022年度には過去最多の2675人に達し、これは調査開始以来の最高記録です。この増加は、子どもたちの居場所や学びの機会をどう確保するかという課題を浮き彫りにしています。

不登校の子どもたちが増える中で、彼らの支援が十分に行われていない現状があります。特に、居場所が少なく、どのように利用していいのか分からないという問題が指摘されています。

「不登校よりそいMAP」の配布とその意義

この春、富山県内のすべての小中学校に「不登校よりそいMAP」が配布されました。このマップは、不登校支援を行う60の民間団体・公的機関の情報をまとめたものです。

「不登校よりそいMAP」は、不登校の子どもたちやその保護者が支援を受けやすくするための重要なツールです。これにより、支援の選択肢が広がり、子どもたちが安心して過ごせる居場所を見つけやすくなります。

県不登校を考えるネットワークの活動

「不登校よりそいMAP」を作成したのは、「県不登校を考えるネットワーク」です。このネットワークは、一昨年11月に不登校だった富山市の中学生が自ら命を絶ったことをきっかけに、民間の支援団体が連携を深めるために立ち上げられました。

現在、23の団体が所属し、公的な支援を求める要望書を提出したり、情報発信を行ったりするなど、子どもたちの「選択肢」を広げる活動をしています。しかし、7割以上の不登校の子どもたちがどの支援団体ともつながっておらず、孤立している可能性があると指摘されています。

行政の支援と新たなフリースクールの開設

富山県の新年度予算案とフリースクール利用料助成

富山県は、新年度予算案で不登校の子どもたちの居場所や学びの場となるフリースクールなどの利用料を助成することを発表しました。世帯収入に関係なく、1万5000円を上限に半額を補助するという全国でも珍しい取り組みです。

この助成により、フリースクールの利用が促進され、不登校の子どもたちが安心して学べる環境が整えられることが期待されています。

鳥居平和さんのフリースクール開設計画

富山市で学習塾を経営する鳥居平和さんは、今年9月にフリースクールの開校を予定しています。鳥居さんは、平日の夕方以降に小学生から高校生までを対象に受験対策の指導を行っており、ドローンなどを使った体験型の学びも取り入れています。

新たに立ち上げるフリースクールでは、平日の日中に施設を開放し、妻の麻衣さんとともに運営します。麻衣さんは看護師の資格を持ち、保護者や子どもの心身のケアも行う予定です。

フリースクールの多様な形態とその意義

フリースクールは、さまざまな形態があり、それぞれの子どもたちに合った支援を提供することができます。鳥居さんは、フリースクールが「居場所」として確立されるだけでなく、子どもたちが社会に出てもひとりで生きていけるような学びができる場所を目指しています。

このように、多様なフリースクールが存在することで、子どもたちの選択肢が広がり、それぞれのニーズに応じた支援が可能になります。

フリースクールの具体的な支援内容と今後の展望

フリースクールでの学びと出席認定の仕組み

不登校になった場合、県立高校受験の際に影響があるとされるのが学校への「出席数」です。しかし、フリースクールなどに通う場合は、一定程度の活動条件を満たせば在籍校の校長の判断で「出席扱い」となります。

この仕組みにより、フリースクールでの学びが正式な出席として認められるため、不登校の子どもたちが安心して学べる環境が整えられます。

鳥居平和さん夫妻のサポート体制

鳥居平和さんは、塾講師として勉強のサポートができることを強みにとらえています。また、妻の麻衣さんは看護師の資格を持ち、保護者や子どもの心身のケアも行います。

このように、学習面だけでなく、心身のケアも含めた総合的なサポート体制を整えることで、不登校の子どもたちが安心して過ごせる環境を提供することができます。

フリースクール説明会の開催予定とその重要性

鳥居さんは、今週末から7月にかけてフリースクールの説明会を開く予定です。不登校の理由は一人ひとり異なるため、さまざまな活動方針・内容のフリースクールがあることで、子どもたちの選択肢が広がります。

説明会を通じて、保護者や子どもたちがフリースクールの具体的な内容や支援体制を理解し、自分に合った学びの場を見つけることができるようになります。

このような取り組みが進むことで、不登校の子どもたちが安心して学び、成長できる環境が整えられることが期待されます。

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