- 夏期講習は”通いすぎない”方が良い
- 自分の実力に合ったコース選びを意識しよう
- スタサプで各予備校の講師レベルをチェックできる
こんにちは!スタスタ塾コンシェルジュです。
日に日に暑さが増してきて、気づけば春も終盤戦になり夏が近づいてきました。受験生にとって「夏の天王山」が勝負を決めると言われていますが、ここで気になるのが様々な予備校で行われる 「夏期講習」なのではないでしょうか。
実際に、塾コンシェルジュのもとにも以下のようなご相談が届きました。
やはり、夏期講習に通わせる上で費用も考慮すべき重要な要素と言っても過言ではありませんね。また、実際にどのような授業を受けられるのかによっても、どれくらいお金を出せるかという懸念もあるでしょう。
そこで今回は、入塾までは考えていないが夏期講習のみ通おうとしている方々を対象に、「最大手(河合塾、駿台)」と「大手(代々木ゼミナール、城南予備校、Z会の教室、四谷学院)」の夏期講習の費用とコースをまとめて解説していきます。
※夏期講習を受けようとしている予備校に通っていない”外部の受験生”を対象としています。あらかじめご了承ください。
目次
【最大手】予備校の夏期講習の費用とコースの比較
それではまず、最大手予備校である河合塾と駿台の夏期講習を比較していきましょう。わかりやすく比較するために1授業90分と仮定して、1授業あたりの料金(税込)を比較していきます。
すると、駿台の場合は1授業あたり3,361円、河合塾の場合は3,460円となっており、最大手予備校の1授業あたりの費用はほとんど変わらないことがわかりました。
最大手予備校の夏期講習を受けようと考える方は、1授業あたり3,400円前後であることを念頭に置いておくと良いでしょう。ここからは、各予備校の詳しい料金について説明していきます。
【最大手】夏期講習の費用とコース:河合塾
河合塾の夏期講習は基本的に1講座90分×5講(5日間)実施されます。一般的な料金は下記の通りとなっていますが、全ての講座が該当するわけではありません。詳しくはお近くの教室にご確認ください。
1講座あたりの授業時間数 | 1講座あたりの料金 |
90分×5講(5日間) | 17,300円 |
※料金は全て税込で教材費などの必要経費も含みます。
※入学金は別途4,000円(税込)がかかります。また、入学金は以下に該当する人は免除されます。詳しくはお近くの教室にご確認ください。
- 2012~2019年度河合塾生
- 2019・2018年度公開単科ゼミ生
- 2019・2018年度講習受講生・河合塾実施の模試受験生
- 河合塾のインターネット会員(Kei-Net会員)
- 「優先申込」で2019年度夏期講習をお申し込みの方
- インターネットで2019年度夏期講習をお申し込みの方
- 2012~2019年度河合塾生のご兄弟・姉妹の方
- 2019・2018年度入塾説明会や体験授業などのイベントに参加された方
続いて、河合塾の夏期講習のコースについて解説します。河合塾では現在の学力・志望校に応じて受講科目を選択できます。例えば、難関国公立志望者の場合、国語は得意だから難関国公立文系コース、数学は少し苦手意識があるから国公立理系コースのように選択できます。模試の結果などを参考に自分ならではのコースを決めると良いでしょう。
夏期講習コース一覧 | |
難関国公立理系 | 難関国公立文系 |
国公立理系 | 国公立文系 |
難関私立理系 | 難関私立文系 |
私立理系 | 私立文系 |
東大理系 | 東大文系 |
京大理系 | 京大文系 |
東工大 | 一橋大 |
早大理系 | 早大文系 |
慶大理系 | 慶大文系 |
難関国公立医学部医学科 | 私立医学部医学科 |
◆河合塾の講師レベル
予備校の授業料は高価です。失敗しないためにも、講師のレベルは事前にチェックしておきましょう。スタサプに河合塾の講師がいます。今なら14日間無料で利用できるので確認のチャンスです。
【最大手】夏期講習の費用とコース:駿台
駿台の夏期講習では基本が600分(50分×12)の講座ですが、下記の通り、コマ数により料金が異なります。
1講座あたりの授業時間数 |
1講座あたりの料金 |
600分(50分×12) | 22,400円 |
800分(50分×16) | 28,600円 |
450分(50分×9) | 18,200円 |
300分(50分×6) | 12,600円 |
150分(50分×3) | 7,100円 |
テスト+解説 | 22,400円 |
- 2017〜2019年度 駿台校内生とその兄弟・姉妹
- 講習受講生(SUM生)、駿台のインターネット会員(I-SUM生)、特設単科生、オンデマンドサテネット生、個別教育センター生
- フレンドシップキャンペーン利用者
続いて、駿台の夏期講習のコースについて解説します。駿台では大きく分けて5つの講座が開講されています。
講座・コース名 | 内容 |
レベル別講座+分野別講座 | 自分が苦手な部分、あるいは得意な部分を集中的に伸ばす講座 |
医系対策講座 | 医学部を目指す生徒を対象に、最新の入試傾向をもとに作られた専用教材で対策する講座 |
薬農獣医系対策講座 | 薬農獣医系の学部を目指す生徒を対象に、最新の入試傾向をもとに作られた専用教材で対策する講座 |
大学別対策講座 | 本格的に過去問に取り組む前に、東大、京大、早慶大やMARCHなど各大学の特徴的な入試問題への取り組み方習得を目指す講座 |
アクティブ・ラーニング型講座 | グループワークやワークシートに主体的に取り組みながら知識のアウトプットを図る講座 |
【大手】予備校の夏期講習の費用とコースの比較
それではここから、大手予備校(代々木ゼミナール、城南予備校、Z会の教室、四谷学院)の料金を比較していきましょう。ここでもわかりやすく比較するために、1授業90分と仮定して1授業あたりの料金(税込)を比較していきます。
すると、代々木ゼミナールの場合は1授業3,400円、城南予備校は3,532円、Z会の教室は2,925円、そして四谷学院は2,907円となっています。Z会の教室と四谷学院の場合、最大手予備校よりも400円〜500円ほど安くなっています。一方、城南予備校の場合は最大手予備校よりも100円〜200円ほど高くなっています。代々木ゼミナールは駿台や河合塾とはほとんど差はありません。
よって、大手予備校の夏期講習については1授業あたり約3,240円から誤差400円前後(=2,860〜3,608円)に収まるということがわかります。それでは、各予備校のより詳細な料金とコースについて説明していきます。
【大手】夏期講習の費用とコース:代々木ゼミナール
代々木ゼミナールの夏期講習は基本1講座90分×5講(5日間)実施されます。料金は下記の通りとなっていますが、全ての講座がこれに該当するわけではありません。詳しくはお近くの教室にご確認ください。
1講座あたりの授業時間数 | 1講座あたりの料金 |
90分×5講(5日間) | 17,000円 |
※料金は全て税込で教材費などの必要経費も含みます。
※夏期講習会では入学金は無料です。
続いてコースについて解説していきます。代々木ゼミナールでは原則として3つのレベルが設定されています。この難易度ごとに設定された講座レベルは、模試の結果に応じて選択すると良いでしょう。
講座レベル | 内容 |
ハイレベル | 現在の学力をより高度に高めるための講座となっており、難関大学を狙う生徒に最適です。センター模試などで7割以上の点数を取れる教科であれば、十分についていける難易度となっています。 |
標準レベル | 基礎だけでなく、標準的な学力を育成する講座となっており、難関大学から中堅大学を狙う生徒に最適です。難易度の目安としては、センター模試などで5割〜7割ほどの点を取れる教科となります。 |
基礎レベル | 受験に必要な基礎力を徹底的に強化していく講座です。まだ勉強を始めたばっかりで、基礎力に自信がない生徒に最適です。センター模試などで得点率が5割を満たない教科に関しては、こちらの難易度が適していると言えます。 |
◆代ゼミの講師レベル
予備校の授業料は高価です。失敗しないためにも、講師のレベルは事前にチェックしておきましょう。スタサプに代ゼミの講師がいます。今なら14日間無料で利用できるので確認のチャンスです。
【大手】夏期講習の費用とコース:城南予備校
城南予備校の夏期講習の費用は、全教科の合計授業回数によって変わります。基本的には1授業90分となっています。
※下記の表に記載されている料金は2018年度のものです。あらかじめご了承ください。
授業回数 | 1講座あたりの料金 |
3回 | 9,810円 |
5回 | 16,350円 |
10回 | 32,700円 |
15回 | 49,050円 |
20回 | 65,400円 |
25回 | 81,750円 |
30回 | 98,100円 |
35回 | 114,450円 |
40回 | 130,800円 |
45回 | 147,150円 |
上記の表に記載されている料金は通常の夏期講習ですが、以下の特別講習については講座ごとに料金が定められています。
講座名 | 1講座あたりの料金 |
理科・社会速習ゼミ(映像授業) | 各16,350円 |
THE TANREN英語 | 69,800円 |
THE TANREN夏合宿 | 79,800円 |
夏のAO・推薦入試対策パック | 48,000円 |
映像授業センター対策講座 | 各18,000円 |
※料金は全て税抜き表示ですが、教材費、テスト費などの必要経費は含まれます。
※入学金は別途5,000円(税抜き)がかかります。
※入学金はホームページからの受講申込みで入会金優待券をお持ちの方に限り、免除となります。詳しくはお近くの教室にご確認ください。
続いて城南予備校の夏期講習のコースについて解説します。城南予備校の夏期講習はテーマ別に開講されています。
講座・コース名 | 内容 |
通常夏期講習 | 1教科を5日間(もしくはそれ以上)で集中的に扱う講座です。その中で、最難関から中堅私大まで難易度ごとにレベル分けがなされています。 |
THE TANREN | 基礎力が身についている生徒向けに、アウトプットを中心とした授業を行います。校内あるいは合宿での実施となっていて、特定の教科に集中して取り組みます。 |
センター試験対策 | センター試験に特化した映像授業の講座です。 |
夏のAO・推薦入試対策 | AOや推薦入試に特化した講座となっています。志望理由書添削や面接対策なども受けられます。 |
【大手】夏期講習の費用とコース:Z会の教室
Z会の教室の受講料は以下の通りです。
1講座あたりの授業時間数 |
1講座あたりの料金 |
240分×5回講座 | 39,600円 |
180分×5回講座 | 29,700円 |
120分×5回講座 | 19,800円 |
※登録料は以下に該当する人は免除されます。詳しくはお近くの教室にご確認ください。
- Web申し込み者
- Z会の教室で授業を受けたことがある方
- Z会の通信教育を受講したことがある方
- Z会グループ(栄光ゼミナール・増田塾など)などの授業を受講したことがある方
続いてZ会の教室のコースについて確認していきましょう。Z会の教室は東大から旧帝大・千葉大、筑波大などの難関地方国公立、早慶などの難関私立受験生を対象にしています。具体的な目安としては、夏までに河合塾の全統記述模試で偏差値58〜60以上、駿台記述模試で偏差値48〜50以上の生徒が望ましいでしょう。
コース | 内容 |
トップレベル | 東大・京大などの難関国公立や早慶大などの難関私立大学を対象とした講座 |
ハイレベル | 上記以外の難関国公立大学を対象とした講座 |
※理科・地歴は難関大入試コースのみです。
※各教科によって入試の難易度が変わるため、一概にトップレベル・ハイレベルと区別することはできません。(詳しくはお近くの教室にご確認ください。)
◆Z会の講師レベル
予備校の授業料は高価です。失敗しないためにも、講師のレベルは事前にチェックしておきましょう。スタサプにZ会の講師がいます。今なら14日間無料で利用できるので確認のチャンスです。
【大手】夏期講習の費用とコース:四谷学院
四谷学院には夏期講習と夏期特訓の2タイプがあり、それぞれ以下のように料金が異なります。
講座名 | 授業時間数 |
1講座あたりの料金 |
夏期講習 | 1単位:1日80分を2コマ×3日間=6コマ | 15,500円 |
夏期特訓 | 1講座:1日朝から夕方まで(9:00〜19:00)×3日間 | 46,500円 |
※夏期講習は講座単位の料金ではないので注意してください。一般的には1講座1単位もしくは2単位ですが、地歴や理科など科目によっては例外もあります。
※入学金は別途5,000円(税込)が発生しますが、以下に該当する方は免除されます。詳しくはお近くの教室にご確認ください。
- 四谷学院に通塾したことがある方
- 夏期特訓のみを受講される方
続いて四谷学院のコースについて確認してきましょう。夏期講習、夏期特訓それぞれ受講時間は異なりますが、「自分の実力に合わせて受講できる」という点に関しては共通です。あらかじめ通う目的を明確にしてから受講科目を選び、自分に合った講座を選択しましょう。
講座名 | 内容 |
夏期講習 | 夏期講習はレベル・テーマ別に開講されています。例えば、英語の場合だと基礎クラス・標準クラス・上級クラスのように分かれます。教科ごとに自分のレベルに合わせて受講できます。 |
夏期特訓 | 夏期特訓は一つの教科を朝から夕方まで、3日間集中的に取り組む講座です。短期的に苦手教科を克服したい、得意教科をもっと得意にしたい方に最適です。 |
塾コンシェルジュの実際の対応がコチラ
それではここから、塾コンシェルジュが実際に対応した具体的な会話の流れをご紹介いたします。
- 河合塾:3,361円
- 駿台:3,460円
- 代々木ゼミナール:3,400円
- 城南予備校:3,532円
- Z会の教室:2,925円
- 四谷学院:2,907円
この中でも、河合塾や駿台のように講座ごとに料金が定められている場合と、城南予備校やZ会の教室のように通う時間数によって料金が異なる場合があります。H様のお子様の夏休みのスケジュールに合わせて、どれくらいの日数通えるかを明確にして、授業内容なども含めて総合的に判断された方がよろしいかと思います。
大手予備校の多くは難易度ごとにコース分けしていますが、そこで自分の学力に合った講座を受講しないと簡単すぎて、もしくは難しすぎて全く学びにならない夏期講習となってしまいます。あらかじめ模試を受けたことがある方は、その偏差値によって受講するコースが決まってしまうかもしれませんが、可能であれば夏期講習で使用する教材を見せてもらうよう予備校側に頼んでみて、お子様にとってちょうどいい難易度になっているかご確認ください。目先の数値だけを判断材料にしていると、実際に受けた時のギャップがあるかもしれません。
塾コンシェルジュの対応を解説
それではここから、実際に塾コンシェルジュの対応について解説していきます。今回のポイントは大きく2つです。
- 夏期講習は”通いすぎない”方が良い
- 自分の実力に合ったコース選びを意識しよう
それではまず1つ目のポイントについて解説していきます。実際に塾コンシェルジュが対応したように、夏期講習に通いすぎてしまうと何も学びがないという最悪の結果になってしまいます。短期間で集中的に取り組む講座がほとんどですので、その日に学んだことはその日のうちに復習しておかないと定着しません。過去にスタスタがインタビューした学生さんは、
と語ってくれました。講座数が増えれば増えるほど料金が若干割引になることもありますが、結果的に学びがなかったら全ての費用が無駄になってしまいます。くれぐれも無理して通いすぎないように、お子様とも相談なさった上で受講科目と受講時間を決めていきましょう。
次に2つ目のポイントについてですが、これは語るのは簡単ですが実践するとなると非常に難しいです。せっかくお金を払って通うのであれば、価格と同等かそれ以上の成果を得たいと思うのは当然のことです。そのためには、自分の実力に合った(正確には自分の実力よりも少し難しいくらい)レベルの授業をしてもらえる講座を選ぶ必要があります。
「受けてみないとわからないのでは?」と感じている方も多いと思いますが、事前にお子様を連れて面談に行き、その予備校の夏期講習で使用されている教材を確認すれば、お子様にとってどれくらいの難易度が把握できます。表面的な数値だけではわからないこともあるので、「お子様自身がどれくらいの難易度だと感じるか」を大切にすると良いでしょう。基本的にはどの予備校でも学力に合ったレベルのコース・講座を受講できるかと思いますが、ミスマッチを減らして夏期講習の費用を無駄にしない為にできることはなるべく実践しましょう。
まとめ
ここまで「夏期講習の費用」について、実際の塾コンシェルジュの対応を踏まえながら紹介してきましたが、いかがでしたか?
今回の記事が、まだメインで通う塾が決まっていないが夏期講習を受けてみようと考えている方にとって、「費用」という観点から検討する際の目安になれば幸いです。