近年、義務教育課程で英語教育の必須化など、英語教育にも力を入れた教育が盛んです。英語力を伸ばしていくためには、身に付けた英語能力がどの程度かを知ることが必要です。
少し前までは英語能力の高さをアピールできるTOEIC検定がありましたが現在はなく、英語能力をアピールできる外部の英語検定試験はTOEFL・英検・IELTSなどがあります。
現在の英語検定試験は、英語力を総合的に捉えることができる「英語4技能」の英語スキル能力を測ることができます。本記事では、英語4技能の大切さや英検の特徴などをご紹介します。
英語4技能とは?
まず英語4技能とは、以下の4つを指します。
- 聞く(Listening)
- 話す(Speaking)
- 読む(Reading)
- 書く(Writing)
近年では、この4技能を育成する仕組み作りが進んでいます。実際に2020年度の教育改革からは、小学校で
このように教育が変わる理由はグローバル化です。国ごとのつながりが強固になってきている時代にもかかわらず、日本人は英語でのコミュニケーション力が低いと言われています。そのため「聞く・読む」能力で他者の話を正確に理解することに加え、「話す・書く」の能力で自分の意見を英語で発信できる人材を育て上げていくの重要になってきているのです。
大学入試にも重要
英検やTOEFL iBTなどの英語検定試験は、大学入試にも使えるのが特徴です。AO・推薦入試では出願資格や得点換算、合否参考などの用途で使われています。
2019年11月1日に文部科学省が、英語民間試験の導入を見送りました。しかし一部の大学学部の入試では、大学が指定する外部試験のスコアが必要なものもあります。 そのため早いうちに志望大学の公式HPを確認しましょう。
英語検定について
英検は文部科学省後援で幅広い年齢層が受験でき、学習レベルによって7つの級が設定され目標設定も容易です。また、スピーキング測定や入試優遇・単位認定制度があり、実力アップや入試の節目に活用できます。
2019年11月1日に文部科学省が、英語民間試験の導入を見送りました。そのため以下の記事は2019年12月5日現在、最新の情報を元に作成していますが、変更となる可能性もございます。
特徴
英語検定には目的別にさまざまなタイプがあります。ビジネスで利用できる英語テストはGCASとLinguaskill Businessがあります。大学入試に利用できる英語検定には、従来型の英検、英検CBT、英検20201dayS-CBT、英検20202dayS-interview、そしてTEAP、TEAPCBT、IELTSがあります。何を目的とするかなどそれぞれの特徴を知り、自分が得意なタイプを選び英語力を試すことができます。
大学入試に利用できる英語検定
・英検…5級から1級まであり、5・4級は1次試験(筆記・リスニング)、3級から1級は1次試験(筆記・リスニング)と2次試験(面接)を実施します。準2級から1級は大学入試の優遇、2級から1級は大学の単位認定もできるようになっています。
・英検CBT…CBTはComputerBasedTestingと言い、コンピューター上で英検を受験することができ、従来の英検と同等の資格が得られるものです。
・英検20201dayS-CBT…「大学入試英語成績提供システム」利用型の英検。従来の英検と同じ出題形式でありながら、吹き込み式のスピーキングテストにより1日で4技能を測ることができます。見送り発表後も2020年度中は実施される予定です。
・英検20202dayS-interview…合理的配慮が必要な障がいのある受験者のみ(高3生・既卒生)を対象としています。出題形式や難易度、採点基準は従来のものと同等です。リーディング・リスニング・ライティングテストは解答用紙にマークか記述、スピーキングテストは面接官と対面式となっています。CBTでの受験が難しい受験者に対して柔軟に対応が可能です。見送り発表後も2020年度中は実施される予定です。
英語検定料金
英検 | 英検CBT | 英検20201dayS-CBT | 英検20202dayS-interview | |
1級 | 9,500円 | ー | ー | 16,500円 |
準1級 | 7,600円 | 9,800円 | 9,800円 | 9,800円 |
2級 | 6,500円 | 7,500円 | 7,500円 | 7,500円 |
準2級 | 5,900円 | 6,900円 | 6,900円 | 6,900円 |
3級 | 4,900円 | 5,800円 | 5,800円 | 5,800円 |
4級 | 3,600円 | ー | ー | ー |
5級 | 3,000円 | ー | ー | ー |
英検を選ぶメリット
英検を選ぶ一般的なメリットは、学習レベルに応じて7つの級が設定され英語の基礎から身に付けることができ、着実に少しずつ英語力がステップアップできるしくみになっていることです。5・4・3級で基本的英語力、準2級・2級で応用力や英語の幅が広がり、準1級・1級で国内外で高く評価される英語力が見に付きます。
年に1度、英検を受けて成績優秀者の人にその功績を称える成績優秀者表彰制度があります。個人や団体の努力が認められる機会が設けられ、より英語学習に身が入るようになっています。
大学入試で使うメリットは、実際の英語活用場面で使える「英語4技能」が評価され、英検取得者は入学試験・単位認定で優遇されることです。入試で受験する項目が減り、それまでの自分の築いてきた英語力で勝負できるため負担も少なくなります。
まとめ
大学入試で資格・検定が活用できるシステムは、英語力を証明できて大学試験での負担が減るという大きなメリットがあります。
さまざまなタイプの英語検定があるため、自分のスタイルに合った受験方法で、英語力を総合的にテストで評価していけたら良いですね。
またスタスタは先生と生徒のマッチングサービスも行っています。英語4技能を育成する先生を探すのにお困りでしたら、ぜひご相談ください。
✔️2018年度の受験者は約385万人の日本でメジャーな検定試験
✔️英検には7つの級があるため、目標設定がしやすい
✔️受験料は3,000円から16,500円