【大学入試】AO入試に評定が関係ないはウソ?|評価基準を詳しく解説

【大学入試】AO入試に評定が関係ないはウソ?|評価基準を詳しく解説
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スタスタ編集部
当社のインターン生である、東京大学、慶應義塾大学、早稲田大学、上智大学、青山学院大学、明治大学、立教大学、東京理科大学、東京学芸大学、筑波大学・・・の現役大学生たちが、自身の小中高大受験・通塾・塾講師経験をベースに、各塾の教育方針や学習システム等の特徴を独自に分析し、編集・執筆しています。
キーポイント

✔️AO入試に評定平均は関係ある場合が多い

✔️評価基準でよく用いられるものは、書類選考・面接・小論文・センター試験・オープンキャンパスの5つ

✔️最も重要なのは大学学部での「明確な目標と意思、学習意欲」

増加傾向にあるAO入試。それに伴ってAO入試入学者も増加しています。

今回はAO入試がどのような評価基準で行われているのか、学校の評定があるのかどうか解説します。

AO入試とは?

AO入試とは、正式名称を「アドミッションズ・オフィス入試」といい、大学が「求める学生像」に一致する人物を独自に選抜するための入試制度です。学力に頼る一般入試だけでは分からない出願者の個性や人物像などを、面接、小論文、内申書など多角的に評価するユニークな選抜方法で、日本では約8割の私立大学と4割の国立大学が入学試験に導入しています。

各大学ごとに「どのような学生を入学させたいか」という「アドミッションポリシー」を掲げており、このアドミッションポリシーに合致する学生を、面接などを通して評価・選考していくのが、AO入試です。

AO入試を導入している大学は、私立大学で約8割、国立大学でも4割ほどで実施されており、2017年度、日本の国公私立大学の中でAO入試(アドミッションズ・オフィス入試)を利用して大学入学を果たした人の割合は9.1%となりました。徐々にではありますが、AO入試による入学者数は、年々増加する傾向にあります。

アピールできるような活動実績のない生徒は、一般入試に集中する方が無難ですが、高校時代に打ち込んだ活動があるなら、AO入試に向いているかもしれません。

AO入試の評価基準

AO入試は、推薦入試と混同されがちですが、推薦入試は在籍する高校の学校長からの推薦が必須条件となっているのに対し、AO入試は「自己推薦」という形でエントリーできるのが特徴です。

またAO入試では大学が求める学生を見つけるために、各大学ごとにユニークな試験方法を取り入れています。学力検査による一般入試とは違いますので、AO入試には、どんな評価基準があるのかを、項目別に見ていきましょう。

書類選考

AO入試の第一関門は書類選考です。AO入試の書類選考では、「調査書」「志望理由書」「活動報告書」などを提出するのが一般的です。審査ポイントの一つになっている「調査書」文部科学省が指定する書式に則って記入します。「各教科の学習記録」、「全体の評定平均値」といった成績内容と「出欠の記録」といった生活記録などから構成されています。

また生徒の個性を大学側にアピールする「活動報告書」には、高校時代にどんな活動を行ってきたかという具体的な実績を記入します。例えば、「ロボットコンテスト」に出場するために、ロボコン部で3年間活動し、地区予選を突破した実績だったり、校外ボランティア活動で、地域の老人ホームを延べ100箇所以上訪問し慰問活動を行った実績といった、具体的な活動実績が必要です。

生徒自身が「この分野だったら誰にも負けない」「この活動について、自分は日本一真剣に取り組んできた」と言えるぐらい、情熱を持って打ち込んできた活動があると大変有利です。

面接

面接はAO入試の評価基準の中で、大きなウエイトを占める重要な部分です。自己PRや志望動機に始まって、高校時代に取り組んだことや、場合によっては時事問題なども出題されます。

自分がこれまで頑張ってきたこと、そして大学入学後にやりたいこと(目標)を、しっかりと伝えられるようにするのが大切です。

事前に提出した「活動実績」と、面接での受け答えが一致しないと、説得力がありませんので、その点に特に注意して、面接の練習をしてください。面接のテクニックは、受験1ヶ月前からでも十分間に合いますので、最後まで諦めずに取り組みましょう。

小論文

小論文も、AO入試の評価基準によく用いられる課題の一つです。「自己PR」「志望動機」を書かせるケースや、入学したい学部・学科に関連するテーマ、あるいは「社会問題」について出題されます。

小論文対策では、「自分なりの意見を述べられること」「なぜそう思うのかという理由をロジカルに説明できること」の2点が重要です。志望校の出題傾向に合わせて小論文対策をしましょう。

センター試験

国立大学でAO入試制度を導入している場合は、センター試験を評価基準に加える学校も増えてきています。

AO入試でも一定以上の学力があることが求められています。

オープンキャンパス

AO入試を実施している私立大学の中には、オープンキャンパスで開催される「体験授業」が出願資格の一つに指定されている場合もあります。志望校にどのような出願規程があるのか、しっかりと確認しておきましょう。

オープンキャンパスに参加するなら、志望校を高校2年生までに選定して、高校2年のうちから、見学に行くというのが理想です。自分の入学したい大学がどんなところなのか?受験のモチベーションを上げるためにも効果的です。

評定平均との関係性

学生の学業成績を図る基準の一つに「評定平均」がありますが、AO入試は推薦入試と違いますので、評定平均を出願資格に定めていない大学も多いようです。

ただし評定平均について明確な指定がない場合においても、入学後その大学できちんと授業についていけるだけの基礎学力があるというのは、重要なポイントです。

評定平均を出願資格とするところも

AO入試を実施している大学の中には、この評定平均を「○点以上」取っていることが、出願資格に設定されている場合もあります。

評定平均とは、全科目の成績(5段階)の合計点数を科目数で割った数値のことで、高校3年間のすべての成績を合計して計算します。一定以上の成績が取れるよう、高校在学中コンスタントに努力する必要があります。

算出方法など

評定平均は、高校1年生から高校3年生の1学期までの成績÷全教科で算出されます。小数点以下は1桁のみの表示となりますので、3.3、4.6のような数値で表します。10段階評価の高校の場合は、5段階評価に換算して計算しますが、換算基準は、在籍している高校ごとに違います。

文部科学省指定の学習成績概評によると、評定平均は、A~Eの5つのランクに分類されています。基準値は、A(5.0~4.3)、B(4.2~3.5)、C(3.4~2.7)、D(2.6~1.9)、E(1.8以下)となっています。

自分の志望校がどれぐらいの評定平均値にあるのか、事前に確認しておきましょう。

大事なのは?

一般入試ではなくAO入試で受験したい学生にとって一番大切なのは「この大学のこの学部でこういったことを実現したい!」という明確な意志や目標、そして学習意欲があるということです。志望大学の特性やその分野を学びたいと思ったきっかけをきちんと説明できることが合格への第一歩。大学側が掲げる「アドミッション・ポリシー」をよく理解し、自分が大学入学後に実現したいことをきちんと説明できるようになりましょう。

また高校在学中の学業成績や生活態度を数値化した「評定平均」は、高校1年生から高校3年生の1学期までの長期に渡って評価される仕組みになっています。AO入試でも、この評定平均の基準値を設置している大学が増えており、入学後に授業についていけるだけの学力があることが望ましい
と考えられています。

AO入試で合格するためには、志望校の出題する小論文のテーマや、面接の質問傾向などを分析して、一つひとつ対策をとっていくことが重要です。

まとめ

AO入試は、大学で学びたいことがはっきりしている人や、自分の意見をきちんと言葉にして伝えることが得意な人にお勧めです。また、ボランティア活動や地域貢献など、校外活動に打ち込んだ実績を持つ生徒もAO入試に向いています。

近年では、評定平均が出願基準の一つに指定されている大学も増えています。評定平均で、一定以上の点数を取るためには、出席率や学習態度を含めて、学業に意欲的な姿勢を示すことが肝心です。

AO入試で受験するなら、志望校に合わせてフレキシブルな受験対策をしていく必要があります。AO入試に強い塾などをお探しの方はぜひスタスタにご相談ください。

 

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