【必見!】大学入試改革の目的とは?スタスタがわかりやすく解説

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スタスタ編集部
当社のインターン生である、東京大学、慶應義塾大学、早稲田大学、上智大学、青山学院大学、明治大学、立教大学、東京理科大学、東京学芸大学、筑波大学・・・の現役大学生たちが、自身の小中高大受験・通塾・塾講師経験をベースに、各塾の教育方針や学習システム等の特徴を独自に分析し、編集・執筆しています。
キーポイント

✔️目的は、先の見えない社会を生き抜く人材を育てるため。
✔️センター試験は廃止され、代わりに大学入学共通テストが導入される。
✔️英語民間試験の活用の延期、国語・数学での記述式問題の見送り。

2020年度から変わる大学入試ですが、大学入試が変わることで求められる能力が変わり、高い英語技術が必要となります。

「なんで変える必要があるの?」と疑問に思っている方も多いと思います。そこで今回は、大学入試改革が行われる目的とその対策についてご紹介します。

大学入試改革とは

「大学入試改革って何が変わるの?」「よくわからない」と感じる方は少なくないと思います。

大学入試改革とは、2020年に行われる大学入試の一体的な改革です。大きな変更点は大学入試センター試験の廃止と、民間の資格・検定試験の導入です。ではここから詳しく見ていきましょう。

11月1日に英語民間試験の活用の延期、12月17日に記述式問題の見送りが文部科学省より正式に発表されました。

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最大の変化は大学入試試験

最大の変更点は、大学入試センター試験が廃止され、大学入学共通テストが導入されるという点です。試験が変わることで、過去問数が少なくなり、対策が行いにくくなります。そのため大学入学改革に不安を抱えてる受験生がたくさんいるのです。

しかしセンター試験と比較して、基本的な各教科の出題範囲は変わりません。また配点や試験時間が、多少変更されている程度です。試験内容の変更点としては、実社会で目にする契約書などの文書を読み解く問題が増加する点です。一見すると、どの科目かわからないような問題が増えると言われています。

そのため情報がたくさん記載されている文書を適切に理解して、問題を解く能力が必要となります。これまでと同様の対策ではカバーしきれない新たな問題が登場します。

延期になっても英語民間試験対策が必要?!

英語民間試験の活用の延期が決定しました。しかし一部の大学学部では英語民間試験を出願資格、加点対象と定めているところもあります。

  • 国立大学
    2021年度の一般選抜において、千葉大学、東京海洋大学、九州工業大学、佐賀大学など9大学が英語民間試験を活用します。
  • 私立大学
    2021年度に総合型選抜・学校推薦型選抜を実施する一部の大学では、出願資格等に英語民間試験のスコアを活用予定です。

大学によって英語民間試験の利用方法やスコアの条件は異なります。早めに志望校の公式HPを確認しましょう。

大学入試改革の目的とは?

大きく変わる大学入試ですが、なぜ改革が行われるのでしょうか。「変えなくてもいいのでは?」という声があるのも事実です。しかし、大学入試改革が行われる背景には、社会的な変化があります

先を見通すことが難しくなった現代、高校生の皆さんが社会に出るころには、社会が大きく変わっている可能性が高いのです。そんな目まぐるしく変わる現代社会に対応できる人材を育てるため、社会に対応した試験内容へと変わる必要があるのです。そこで大学入試改革が行われる目的を、社会的変化とともにご紹介します。

思考力・判断力・表現力

改革前の大学入試センター試験では、知識と技能が必要とされていました。しかし改革に伴って、「知識と技能」だけでなく、「思考力・判断力・表現力」が必要となったのです

現在、日本は少子高齢化社会を迎え、変革期に入っています。人口の減少や労働力の低下、地方創生など課題はたくさんあり、それらへの対策が必要となります。そこで自分だちで現状分析をもとにした問題提起を行い、それを解決する能力が求められているのです。そのため問題提起や解決策を生み出す”思考力”、政策や今後を見通す”判断力”、自分の意見を伝える”表現力”が必要となってくるのです。

英語によるコミュニケーション能力の向上

社会の変革期とともに、グローバル化が進行しています。海外で働く人や、海外から日本へ働きに来る人が増えました。これに伴って、海外との取引や英語でコミュニケーションを取る機会が増えます。そのためリスニングやリーディングなどの限られた能力だけでなく、コミュニケーションが取れる程度の英語力が必要となるのです。

そこで大学入学改革では英語4技能を測るため、民間の試験成績を採用することになります。しかし地理的・経済的に困難な受験生の解決策がないことや、障がいをもつ受験生の対応の異なりなど公正・公平とは言い難い状況にありました。ですので11月1日に、英語民間試験の活用の延期が発表されました。

ですが、一部の般選抜で導入する国立大学やAO推薦入試で活用する私立大学もあります。また実生活において、コミュニケーションが取れる程度の英語が必要な事実は変わりません。

学校外の社会との積極的な連携

大学入試センター試験とは異なり、高い英語力と実用的な能力が求められるため、高校の授業だけでは限界があります。そのため学校以外の場を利用して長期的に対策を行う必要があります。

また高校3年生になってからの対策では不十分のため、大学入試に向けて時間をかけて取り組むことが重要です。そこで取り入れたい対策についてご紹介します。

思考力を鍛えるアクティブラーニング

アクティブラーニングとは、思考力や判断力、表現力を補うための能動的な授業です。一般的に行われる”教師が一方的に説明する授業”とは大きく異なり、グループディスカッションやディベート、グループワークなどが中心の授業です。そのため生徒が問題を発見して解決策を見出すことで、生徒同士が協力して一緒に成長する場です。

大学入学変革が進むにつれて、小学校や中学校、高校などで取り入れられるようになりました。アクティブラーニングでは、これまでに身に着けた知識を活用することで、「思考力・判断力・表現力」だけでなく「主体性・多様性・協調性」などを身につけることができます。つまり大学入学共通テストで求められる能力を身につけるができるのです。

企業では、正解がない課題や質問へ対応する必要があります。新しいアイデアや発想が必要になる社会では、アクティブラーニングがとても役立つのです。

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4技能を重視した英語学習

英語では、聞く・話す・書く・読むという4技能を重視する必要があります。つまりリスニング、ライティング、リーディングだけでなく、スピーキングを鍛える必要があるのです。スピーキングを苦手とする日本人は多く、普段の生活では英語を話す機会がとても少ないのが現状です。そのため、徹底した対策が必要となります。

外部の学習塾や英会話教室などを利用して、英語学習を計画的に進めましょう。高校3年生になってから対策をするのでは遅いということは、覚えておいてください。

まとめ

ここまで大学入試改革の内容や目的についてご紹介してきました。これまでとは違った対策が必要となります。よく理解して適切な対策を行うようにしましょう。

大学入試改革に関して疑問をお持ちだった方のお役に立てたら幸いです。 なにか気になることがあれば、コンシェルジュにご相談ください。

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