【早慶上智編】2021年度の入試はこう変わる!|私大の入試改革

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スタスタ編集部
当社のインターン生である、東京大学、慶應義塾大学、早稲田大学、上智大学、青山学院大学、明治大学、立教大学、東京理科大学、東京学芸大学、筑波大学・・・の現役大学生たちが、自身の小中高大受験・通塾・塾講師経験をベースに、各塾の教育方針や学習システム等の特徴を独自に分析し、編集・執筆しています。
キーポイント
✔早稲田大学は英語外部試験は学部によって導入は異なる
✔️慶應義塾大学は、大学入学共通テストも英語民間試験も試験に使わない!
✔上智大学は文部科学省の英語民間試験の見送りを受け、現在も対応協議中

2020年から本格的な教育改革が行われます。新学習指導要領が採用されることで小学校、中学校、高校の授業内容が大きく変わるほか、英語がこれまでに比べて重視されるようになります。

さらに、高校生とその保護者にとって気になる大学受験にも大きな変化がもたらされることを知っておいてください。従来のセンター試験がなくなり、大学入学共通試験が始まるのです。

加えて、私大の入試でも変化があります。特に英語の評価方法に変更のある大学が多いので希望する大学の情報は早めに調べておくことがカギになるでしょう。

この記事では大学入試改革の影響で早稲田大学、慶応義塾大学、上智大学の受験がどのように変わるかを解説します。早慶上智の受験を考えている人は参考にしてください。

11月1日付けで文部科学省より、2020年度からの英語民間試験の利用は見送るとの表明がありました。本記事は12月4日現在の情報を元に作成しておりますが、今後も入試内容は変更される恐れがあります。

大学入試改革って?基礎知識をわかりやすく解説

日本の教育が大きく変わることになる2020年の教育改革。その3本柱は新学習指導要領の実施と英語の重視、そして大学入試改革です。

早慶上智の対応を見ていく前に、教育改革はどのように行われるか、そして大学入試全体がどのように変わっていくかを解説します。

2020年教育改革で受験が変わる!

2020年の教育改革では、教育の新たな方向性が打ち出されます。従来は知識の習得に力が注がれていましたが、これからは身につけた知識を社会の中でいかに活用していくかを考える時代になるのです。そのため、ディスカッションやグループワークなどを通したアクティブラーニングが小中学校でも増えていくでしょう。

さらに、国際化に対応するために英語教育も変わります。義務教育における英語の授業時間が増え、子ども時代から英語に接する機会が多くなりますよ。

詳しくはこちらの記事をご覧ください。

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センター試験から大学入学共通テストへ

教育改革の3本柱の一つが大学入試改革。大学入試にもたらされる大きな2つの変化を知っておくことが大切です。

大学入試改革の1つ目は、センター試験が大学入学共通テストに変わることです。もちろん名称が変わるだけではなく、試験内容にも変更が加えられます。

大きく変わるのは数学と国語、英語です。数学と国語は今まで全てマークシート形式だったところに、記述式の問題が加えられます。記述式は苦手としている生徒が多いので、早めの対応が必要になるでしょう。

英語試験は大きく変わる

大学入試改革で特に大きく変わるのが英語試験です。ますます進展する国際化に対応するために、小中学校の義務教育時点から英語の授業数が増えることに加えて、大学入試でも「使える英語」が求められるようになります。

これまで「読む英語」中心だったものが、「聞く・話す・読む・書く」の英語4技能を重視するように変更。具体的には、民間の英語4技能試験などが活用されるようになるのです。

センター試験でも筆記200点、リスニング50点だった配点は大幅に変更されます。リーディング100点、リスニング100点となり、より使える英語力を測るテストに生まれ変わると言えるでしょう。

リスニングは練習がカギを握るので、こちらも算数、国語と同様、早めの対応が肝心になります。

大学入試改革への早慶上智の対応は?

大学入試改革の最大の変更点はセンター試験が廃止され大学入学共通テストが導入されることです。そのため特に国公立大学を目指す人に影響が大きいと思われがちですが、私立の大学もその影響からは逃れられません。

私立大学の中でも難易度が高く人気がある早慶上智も、大学入試改革への対応を迫られてそれぞれどのように試験を行うか発表しています。

制度の変更がある時には、情報を十分に獲得できていないと受験自体ができないことにもなりかねません。自分が受験する大学の対応を知って、ミスがないようにしてくださいね。

早慶上智はそれぞれで対応が大きく異なります。自分が受験する学校の状況を早めに把握して対応できるかどうかがカギになるので、情報収集を怠らないようにしましょう。

早稲田大学

早稲田大学においては多少の変更が加わるものの、影響はそれほど大きくないと考えられます。

まず、Webによる出願の際に主体性と多様性、協働性に関しての経験を記入することが必須となりますが、合否には関係ありません。

英語試験などの導入については、学部によって対応が異なります。商学部、文化構想学部、文化部、国際教養学部では英語4技能テストを導入しますが、学部・入試方法によって使用できる英語試験が限られています。

早稲田大学においては学部によって対応が異なるため、自分が受験する学部の対応を確認しておくことが大事になりますね。

慶應義塾大学

早慶上智の中でも強気の対応をするのが慶応義塾大学です。大学入試改革による変更を全く行いません。

大学入学共通テストと英語外部試験について利用しないことを明言しているため、慶應義塾大学を受験する人にとっては、今回の受験制度改革による影響は全くありません。

Web出願の際に主体性と多様性、協働性についての経験の入力を求めるところは早稲田大学と同じですが、合否に関わらないため影響はないといってよいでしょう。

上智大学

早慶上智の中で最も影響が大きいと予想されるのが上智大学です。以下の2点が特筆すべき点として挙げられます。2019年11月1日、文部科学省の英語民間試験の利用は見送るとの表明により、現在も上智大学学内で対応を検討しています。下記の記事は訂正になる可能性がございます。

  • 大学が独自作成したテストのみを利用する入試方式はなくなる。
  • 英語外部試験の入試が必須になる。

これまでは一般入試試験の一回で合否の決定する試験方式がありましたが、2021年度からはそうではありません。試験の一発勝負でなくなってしまう点は、一発逆転を狙う生徒にとっては逆風になってしまうかもしれません。

また英語の外部試験の入試が必須化する点は、非常に上智大学らしい変更点と言えます。上智大学は国際性に優れた大学として有名です。1年に1000人以上の学生が留学し、80ヵ国以上の学生が在籍しています。上智大学の強みである国際性をより強化するための変更と考えてよいでしょう。

そして具体的には、テストは以下の3方式に分かれます。それぞれ詳しく確認してみましょう。

  • TEAPスコア利用型(全学統一日程入試)
    2020年度まで行っていたTEAP利用型入試と大きく異なるのは、TEAPの取り扱い方法です。従来のTEAP利用入試では、TEAPのスコアが出願基準でした。一方2021年度から実施されるTEAPスコア利用型では、スコアが得点換算され合否判定に影響を与えるようになります。これまでは英語力は一律の評価で評価していたため受験生同士で差がつくことはありませんでしたが、2021年度からはTEAP利用でも英語力が差を生むことになります。
    TEAPスコア利用型は、他の2方式よりも英語民間試験のスコアをより長い期間から選べる点が特徴です。TEAPスコア利用型では、受験年度の前年度と前々年度のスコアを利用できます。2021年度を例に挙げれば、2019年度と2020年度です。一方で他の2方式で利用できるのは、当該年度の4月~12月までしかありません。そのためTEAPスコア利用型の方式ならば、高校2年生のうちに高スコアを出してしまえば、3年生のときには英語を勉強せずに、他の科目に力を入れることがきます。
  • 学部学科試験・共通テスト併用型
    大学入学共通テスト・英語外部検定試験・学部学科試験の3つのテストが合否を決める方式です。3方式の中でこの試験のみが、3つのテストの受験を必要としています。
    確かな力を持ちながらも、慎重に受験したいという方にお勧めの受験方式です。これはテスト数が多いため、どれか一つの試験で失敗してしまっても他の試験でカバーできるからです。その日の緊張や問題の相性により、模試で良い判定を獲得していても不合格になってしまうことは少なくありません。しかしテスト数が多ければそういった不安要素を分散できるでしょう。
  • 共通テスト利用型
    センター試験に取って代わる大学入試共通・英語外部試験で合否が決定します。3方式のなかで唯一、上智大学の独自試験を受ける必要がない点が特徴です。そのため受験者は共通テスト利用型で合格を勝ち取ってしまえば、一般入試の日程が集中する2月の負担を減らせるでしょう。

このように3方式の入試形態はそれぞれ異なります。お子様の成績や学習状況にぴったりの受験方法を選ばなければ、合格を逃してしまうかもしれません。勉強方法や成績だけでなく、試験方法にもしっかり目を向けるのが重要です。

大学入試改革に対応するためには?

大学入試改革により、受験生が行うべき対策も変わることになります。特に英語は外部試験が導入されることやリスニングの比重が増したことにより、リーディング偏重だったこれまでの受験からの大きな転換点を迎えます。

早慶上智を受験する場合には、大学ごと、そして学部ごとの対応を早めに把握して対応することが求められるでしょう。実力が伯仲した受験生の争いとなる早慶上智の試験では、数点の差が合否を分けることになります。少しの点数も逃すことのないように、事前の準備に力を入れてください。

事前の情報収集のミスで、合格を逃すことのないよう十分に対策してくださいね。

まとめ

大学入試改革が行われることで、不安を感じている受験生と保護者は少なくありません。漠然とした情報しか持っていない状態では、対策のしようもないので落ち着かないのは当然ですね。

自分から情報を取りにいって、対策を練るかどうかがカギを握るのが2021年度入試。情報が足りなかったことで受験に失敗することのないようにしていきましょう。特に各学校、学部の対応に関する情報収集に力を入れてください。

大学入試改革についてなにか気になることがあればスタスタLIVEにご相談ください。

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