2020年教育改革の大きな柱である「大学入学共通テスト」。現行の大学入試センター試験に比べ「思考力や表現力が問われる?」など様々な憶測が飛び交いました。新テスト導入により何が変わるのか?今回は大学入試センター試験と大学入学共通テストの変更点、またどのように対応していけばいいのか?について、解説していきたいと思います。
目次
大学入学共通テストの配点と時間が決定!
それではまず、これまでの大学入試センター試験と大学入学共通テストの概要がどう異なっているのかについて、詳しく見ていきましょう。
大学入試センター試験の配点と時間
- 志願者数:約56万人
- 利用大学数:694大学・154短期大学(国公立100%、私立約90%)
- 試験会場:全国約700会場
- 実施日:「1月13日以降の最初の土曜日及び翌日の日曜日」の2日間
- 難易度:平均得点率が約6割になるよう作成
また大学入試センター試験の配点と試験時間は以下の通りです。
このように現行のセンター試験では、解答方法をすべてマーク式としています。問われる内容は、各科目の全範囲から基礎的な問題ばかりです。試験時間に対して問題数が多いことも大きな特徴です。
よってセンター試験で求められる力は、「広く、より多くの知識をインプットして素早くアウトプットする力」となります。
大学入学共通テストの配点と時間
では続いて大学入学共通テストの配点と時間について見ていきましょう。以下が大学入学共通テストの配点と試験時間です。
(引用:令和 3 年度大学入学者選抜に係る大学入学共通テスト出題教科・科目の出題方法等)
- 「マーク式→マーク式+記述式」
- 「英語の配点」
また「英語」の配点についてですが、これまでは、筆記200点とリスニング50点を足した250点満点で、大学への提出時に200点に圧縮するなどの形式が取られていました。一方、大学入学共通テストでは筆記100点とリスニング100点で合計200点となります。
背景
ではなぜ大学入学共通テストは導入されるに至ったのか、解説していきたいと思います。
- 社会構造の変化
- 求められる力
それらが新学習指導要領にある「思考力・判断力・表現力」の評価制度です。また個別の大学入学試験においても、「多面的・総合的評価」が導入されたり、「調査書=学校活動」が重視されたりしています。新学習指導要領に関する詳しい内容は、以下で解説しているので是非ご覧ください。
スタスタコンシェルジュの解説
ではここからは塾コンシェルジュが、大学入学共通テスト(科目別)にどう対応していけばよいのかについて解説していきます。
学んだ知識を表現できるようになろう:数学
これまでのセンター試験では、「自らの考えを表現する」必要がありませんでした。特に「数学」においてマークシート形式では、文章中の数値が空欄になっているだけで、どのような解法で解いたかは全く問われません。一方、大学入学共通テストでは「数式を用いて思考・問題解決の方法をどのように表現したか」といった能力が問われるようになりました。
複雑な情報を整理できるようになろう:国語
大学入学共通テストの国語では「筆者の意図を汲み取り表現する力」を基礎として「異なる主張や様々なデータを構造化して表現する力」が求められます。
また問題で扱う内容においても、これまでは「評論・小説・古文・漢文」のみだったのに対し、「行政のガイドライン・駐車場の契約書」といった実社会で目にするデータも出題されます。
まとめ
今回は大学入学共通テストの配点・時間についてご紹介させていただきました。現在の変更では「国語・数学・英語」のみですが、今後は他の教科も変わっていくことでしょう。そのため早いうちからの対策は必須となります。もし大学入学共通テストに対応できる塾をお探しの場合は、ぜひスタスタにご相談ください。
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✔国語
配点:マーク式200点 → マーク式200点+段階評価の記述式
時間:80分→100分
✔数学Ⅰ
配点:マーク式100点 → マーク式100点+記述式
時間:60分→70分
✔外国語
配点:筆記200点+リスニング50点 → 筆記100点+リスニング100点
時間(リスニング):30分 → 60分