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【年代別】PBL 問題解決型学習の授業例|小学校・中学校・高校

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キーポイント

✔小学校:マインクラフトで京都の観光名所を案内

✔中学校:死刑制度の是非(グループディスカッション)

✔高校:大戸屋の定食メニュー開発

社会がダイナミックに変化していく中で、子どもたちに対する教育方法も大きな変革期を迎えています。従来のように教師が授業をして生徒が聞く形から、より子どもたちの主体性を重視したアクティブラーニングに注目が集まっているのです。

新世代の教育方法とも考えられるアクティブラーニングの中でも、中心的な役割を果たしているのが「PBL」です。問題解決型学習と呼ばれるこの教育手法を取り入れる学校はますます増えていくことでしょう。

この記事ではPBLの目的や教育手法、小学校、中学校、高校それぞれの世代における授業例などを解説します。

PBL 問題解決型学習とは

PBLとは「Problem Based Learning」の頭文字をとったもので、日本語だと「問題解決型学習」と呼ばれています。生徒の主体性を重視し、従来の教育方法とはいわば真逆のアプローチをとるのが特徴です。

まずは、PBLの概要やメリット確認していきましょう。

PBLの概要

PBLはもともと日本で行われていた教育方法ではなく、アメリカのジョン・デューイが開発した教育方法です。

ほとんどの学校が取り入れている、教師が生徒に対して知識を一方向的に教え込む「系統的学習」とは反対のアプローチを取ります。答えを教えるのではなく、提示されたテーマに対して自分なりの答えを生徒が導き出します。

そのため知識が増えるだけではなく、現実の中では頻繁に起こる「答えを出しにくい問題」に対して柔軟に対応する力が身につくと考えられているのです。

PBLの概要についてより詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。

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PBL(問題解決型学習)とは?|イチからわかる意味や基礎知識

PBLのメリット

PBLが注目を集めるのには理由があります。複雑化し続ける日本社会の中で生き抜いていくために役立つスキルが身につくのです。PBLにはどのようなメリットがあるのでしょうか。

まず、考える力を飛躍的に伸ばすことのできる点がメリットだと言えるでしょう。知識をただ単に暗記するのではなく、一つのテーマを掘り下げて自分で問題解決をしていくためには同時進行で様々なことを考えます。その中で、他の課題に対しても考えるクセがついていくのはPBLの最大の特徴です。

さらに、一つの課題に対して徹底的に取り組むため、「生きた知識」として学んだことが定着しやすいのもメリットです。定着するからこそ、現実生活の中でも応用できると言えるでしょう。身近なテーマを取り扱うことが多く、子どもが授業に興味を持ちやすいことも知識の習得を支えます。

またPBLは一人での勉強ではなく、ディスカッションやディベート、グループワークなどの時間が中心になります。そのため、副次的な効果としてコミュニケーション能力が強化されることもメリットです。

PBL 問題解決型学習の授業例:小学校

PBLは思考力を総動員して取り組む教育法であることから、一般的に中学生や高校生などある程度学齢が高い子どもに向いているという見方もあります。

しかし、あえて小学生の頃からPBLに取り組むことで、スムーズにPBLのメリットを実感できるとも言えるでしょう。小学生は発想が柔軟で、社会のルールなどにとらわれていない分、PBLに抵抗感なく取り組めます。

小学校におけるPBLの目的と授業例を見ていきます。

小学校におけるPBLの目的

小学生にPBLを行う際には高度な議論や難しい実地調査を行わせるのは現実的ではありません。身近な題材や遊びなど、子どもが好んで取り組める内容を教師が提供することがカギになります。

自分で考える力や想像力などを育むための基礎を身につけるのが、小学生におけるPBLの目的です。小学生の段階で深い思考力を身につける必要はないので、考えるクセや自分の軸を明確にするきっかけになれば十分でしょう。

立命館小学校

京都の立命館小学校は、小学生でも興味を持てるように人気のあるゲームを使ってPBLに取り組んでいます。

「マインクラフト」というパソコンゲームを使用することで、京都の観光名所を案内するプロジェクトをしています。これらは特定の教科に限らず、教科横断的に問題解決能力を身につけることを可能にしています。

PBLを効果的に実践するためには、教員が従来の価値観から脱却することが求められます。「勉強は面白くないもの」という固定概念から抜け出して、遊びなどの中で学ぶ方法を考えられる教員がPBLの実践には必要です。

PBL 問題解決型学習の授業例:中学校

中学生になると、PBLを本格的に導入して問題解決能力を育てていくことができるでしょう。学校単位でPBLに取り組んでいる学校があるのはもちろん、公立中学校の教員でも自らの教育方針でPBLを部分的に取り入れているケースも散見されます。

中学校でのPBLの目的と授業例を見ていきます。

中学校におけるPBLの目的

中学生になると、言葉を使って自分を表現していく力や、一つの物事に対して深く考える力がついてきます。そのためPBLにおいてもより深いテーマを取り扱うことができ、能動的に調べるスタイルの授業も実施できるでしょう。

中学生においては、PBLの目的そのものである思考力を深めることや表現力を高めることが狙いになります。実力より少し高いハードルを教員が設定することで、自分で考えて解決していくことの楽しみを生徒は感じることができるでしょう。

和洋九段女子中学校

中学生のPBLでは、授業の一部にPBLを柔軟に取り入れることが有効です。それぞれの授業で扱うテーマについて、生徒が議論して自分なりの結論を導き出す時間を設けることが生徒の成長につながります。

和洋九段女子中学校では、議論を中心としたPBLを積極的に取り入れているそうです。例えば社会の授業なら、死刑制度の是非や日本における地方自治のあり方やなど、答えのない問いを中心に議論を進めることも。教員がテーマを投げかけて生徒が議論をする中で、生徒から思いもよらなかった一面が引き出されることは少なくないでしょう。

PBL 問題解決型学習の授業例:高校

子どもと大人の狭間にいる高校生に対するPBLでは、より現実社会に即した内容を取り入れることもできます。実践的なPBLから、社会で生きていく力を身につけることができるでしょう。

高校におけるPBLの目的や実践例を見ていきましょう。

高校におけるPBLの目的

高校を卒業して社会に出る生徒が多いことに象徴されるように、高校生は急激に社会との距離を縮める時期です。そのためPBLの目的も、実際に社会の中で問題解決をしながら生きる力そのものをつけることになります。

思考力や知識も深まってくることから、PBLの幅も広がります。現実に起きている問題や、答えを出すのが非常に難しい問題まで幅広い課題を扱うことができるでしょう。

ふたば未来学園高校

高校生の授業でPBLを導入する際には、テーマを提示して議論の中で問題解決する形で実践している学校が多いです。さらに踏み込んで、企業と連携して実践型のPBLを行っているケースもあります。

例えば、定食が人気の株式会社大戸屋と福島のふたば未来学園高校はコラボレーションしてメニュー開発のPBLを行ったそうです。企業と関わることは、子どもたちにとって社会の本当の姿を見て、自分たちに必要な力を理解するまたとない機会になります。

まとめ

社会が劇的に変化していく中で、子どもたちが身に付けるべき力も変わってきています。PBLをはじめとしたアクティブラーニングによって、自ら考え問題を解決していく力をつけることが重視されてきているのです。

PBLはこれからの教育における大きなテーマの一つとなり、公立学校も含めて続々と導入されることが予想されます。しかし、現段階では積極的にPBLを行っている学校は限られます。PBLを中心とした教育を希望する場合、学校ごとの教育方針をよく調べることが必要になりますね。

また塾でも知識を教え込むだけではなく、アクティブラーニングを用いた教育を行っているところも増えつつあります。今からPBLのような未来教育を受けさせたいと考える方は、是非スタスタの塾コンシェルジュにご相談ください。

 

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