【中・上級者向け】大学受験の塾・予備校選びマニュアル|合格実績や指導形態、チューターの役割

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スタスタ編集部
当社のインターン生である、東京大学、慶應義塾大学、早稲田大学、上智大学、青山学院大学、明治大学、立教大学、東京理科大学、東京学芸大学、筑波大学・・・の現役大学生たちが、自身の小中高大受験・通塾・塾講師経験をベースに、各塾の教育方針や学習システム等の特徴を独自に分析し、編集・執筆しています。

こんにちは!スタスタ塾コンシェルジュです。

難関大学を狙っている、もしくは一度大手塾に入ったがなかなか伸びなくて悩んでいるという、”周りよりも少し踏み込んだ悩み”を抱えていらっしゃる方もいらっしゃるのではないでしょうか?

そこで今回は「合格実績の罠」「映像授業のカラクリ」「個人塾と数学」「チューターの役割」について詳しく解説していきます。

【大学受験・塾】合格実績があてにならない理由は「併用率の増加」にある

塾コンシェルジュは、合格実績を基準に塾を選ぼうとしている方々に、「正直、合格実績だけでは判断できません。ですので、その塾に通っている生徒さんが他の塾を併用していないかを調べ、場合によっては併用も視野に入れた方が良いと思います。」とアドバイスしております。合格実績を参考にすべきか、それとも参考にすべきでないかは賛否が分かれると思います。

では、一体なぜスタスタでは「合格実績だけでは判断できない」とアドバイスしているのか?その理由は、塾が開示している合格実績には他塾と併用しながら通っていた生徒さんが含まれているからです。これは大学受験ならではの特殊な事情が絡んでいます。近年の大学受験生は、メインの集団指導塾に通いながら弱点のみを個別指導塾で克服したり、科目ごとに塾を使い分けているケースが増えています。特に、目指す大学の偏差値が上がれば上がるほどこの傾向が強くなります

つまり、その塾に通っている総生徒数に対して、どれくらいの生徒が他の塾にも通っているかという「併用率」が非常に増えているのです。これをわかった上で「A塾では数学だけ」「B予備校は英語だけ」と通い分けられるならば、全然問題ありません。しかし、合格実績を見て「この塾にだけ通っておけば大丈夫だ!」と楽観的になってしまうのは避けた方が良いでしょう。

ここで、スタスタが過去にインタビューを行った現役大学生のケースを紹介いたします。

慶應・経済に合格
OO塾は英語と国語、XX塾は英語のみ、△△塾は数学と世界史のために通いました。理科基礎は得意だったので独学で勉強しました。

このように、学習塾をいくつか掛け持ちすることはもはや当たり前のようになっています。費用や時間などを考慮した上で、

  • どのように塾を併用すればいいか知りたい
  • この科目だったらどこの塾が強いのか知りたい
  • なるべく一つの塾で全て対策したい

といったご要望がありましたら、ぜひ塾コンシェルジュまでご相談ください。

偏差値60以下ならば、映像授業のみに絞るのはやや危険【難関大学受験・塾】

塾コンシェルジュは、映像授業で難関大学を目指そうとしている高校生に対して「現在の偏差値が60以下の場合、映像授業のみ対策なさるのはやや危険なのでは」とアドバイスしております。もちろん、通塾可能範囲内で映像授業しかないという特殊な事情があれば話は別ですが、他にも集団指導塾や個別指導塾が選択肢としてあるお子様には、映像授業と他の塾との併用をお考えになってみると良いでしょう。

では、一体なぜ偏差値60以上でないと結果が出にくいのか?その理由は非常にシンプルで「映像授業は自習と変わらないから」です。そもそも「映像授業を受講する」とは「参考書を一人で読みながら対策していた生徒が、紙媒体から映像に切り替えた」と言い換えられます。つまり、基本的には自習と変わらないのです。だからこそ、本を読みながら一人で勉強できる、学校の授業を聞くだけで定期テストでそれなりに点数が取れるという生徒でないと、映像授業を受講しても効果は上がりません。偏差値60というのは、あくまで「自分で勉強して自分の成績を上げられるか否か」の境界の目安でしかなく、たとえ偏差値60であっても「周りに色々聞いて手助けしてもらってなんとか偏差値60に到達した」という生徒に映像授業を受けさせても逆効果となるでしょう。

自習が苦手な生徒でも受講できるようにと、映像授業を導入している進学塾の多くはチューターを採用しています。しかし、このチューターも講義を行うわけではないので、知識のインプットにはそこまで効果的ではありません。また、チューターによってはモチベーションに差があったり、生徒の課題を見つけて解決の方向性を提示できる指導力がなかったりします。だからこそ、映像授業のみで大学受験合格を目指しているお子様は、自分一人で勉強して偏差値60以上程度を取れる学習力を持っている方が望ましいと言えます。

ただし、映像授業のみに絞らないのであれば大丈夫です。映像授業をメインにしながら個別指導塾で理解できなかった単元を補ったり、集団指導塾をメインにしながら映像授業に通うというのは効果的な受験戦略です。もし、映像授業を考えているがそれだけでは不安という方がいらっしゃいましたら、ぜひ塾コンシェルジュまでご相談ください。

大学受験の数学は甘くない!苦手意識を感じたら個人塾を併用すべき理由

塾コンシェルジュは、数学に伸び悩む大学受験生に「数学に特化した個人塾との併用」をお勧めします。地域密着型の個人塾の中には、数学や国語、英語などの一つの科目のみ徹底的に指導しています。そこで、塾コンシェルジュは数学で伸び悩んだ高校生には、必ずと言っていいほど個人塾を併用しながら対策すべきと伝えてきました。

一体なぜ、個人塾を併用すべきなのか?その理由は、個人塾最大の強みである「プロ講師」の存在にあります。苦手分野を克服するためには集団指導より個別指導の方が効果的だと言われており、一般的な個別指導塾では学生講師が生徒の演習を添削して解説します。一方個人塾は、校舎数が少ないことによって一つの校舎に複数のプロ講師を採用でき、「プロ講師による個別指導」を実現しています。大学受験対策で一度成績が落ち込むと、そこから這い上がるのは大変な作業です。特に数学は、つきっきりで指導してあげなければ成績が向上しにくい科目だからこそ、個人塾と併用する必要があるのです。

メインで通う大手塾ではプロ講師から講義を受け、その講義中に理解できなかった部分や宿題での疑問点を個人塾のプロ講師にフォローしてもらえれば、苦手分野や不得意な単元の復習を後回しにせずに済みます。さらに、他の大手塾と併用しながら通っていた生徒の指導経験を持っている個人塾は、どのような点でつまづいてしまうのかを既に把握しています。これまで塾を併用したことがない方にとっては多少抵抗があるかもしれませんが、もし不安や疑問点がありましたら、塾コンシェルジュまでご連絡ください。

なぜチューターの役割を理解することが、塾選びに大切なのか|大学受験

そもそもチューターの役割とは何なのか?一般的なチューターの役割とは生徒の課題を添削したり、身近な相談に乗ったりすることです。もちろん、塾ごとに多少の差異はありますが、チューターが講義をすることはまずありません。あくまで生徒の「フォロワー」なのです。

では、一体なぜ塾選びでチューターの役割をしっかり理解する必要があるのか?その理由は、チューターがそれほど重要ではない場合にチューターを基準に塾を選ばないようにするためです。チューターの必要性は生徒ごとに大きく変わります。スタスタとしては、以下の2点が大きなポイントだと考えています。

チューターの必要性が変わる2つのポイント
  1. ご家庭やご近所に、年齢が近くて親身に相談に乗ってくれる大学受験経験者がいるかどうか
  2. 大学受験に対して積極的にアドバイスしてくれる学校の先生がいるかどうか

上記の2つのポイントが両方当てはまらないお子様にとっては、チューターの重要性は非常に高いと言えます。なぜなら、入試本番のテクニックだけでなく、それまでにどう過ごすかというのも合否を左右する要因だからです。また、お子様の志望校とチューターの在籍校が同じだった場合、入学後のキャンパスライフについても話を聞けるというメリットがあります。

一方、2つのポイントが両方当てはまるお子様にとっては、チューターの重要性はそこまで高くないと言えます。基本的な受験情報はチューター以外から入手できるのであれば、わざわざチューターが在籍している塾を優先すべきではないでしょう。とある塾でチューターをつけていた現役大学生も、

首都大・教育に合格
私の通っていた高校では、自分で目標を持っている人が多かったので、あまりチューターの助けを借りていなかった印象があります。しかし、難関校受験の知識がない人とかはチューターと二人三脚みたいな感じでしたね。

と言っていました。やはり、現在のお子様のご家庭や通学先での学習環境に合わせてチューターの重要性が変わってくるのですね。

もし、ご自身の状況を踏まえた上で、今の自分にチューターが必要かどうか気になる、スタスタの見解を聞いておきたいという方は、ぜひ塾コンシェルジュまでご連絡ください。

まとめ

ここまで「合格実績の罠」「映像授業のカラクリ」「個人塾と数学」「チューターの役割」について解説してきましたが、いかがでしたか?

今回の記事が読者のお悩みの解決に少しでも貢献できていれば幸いです。

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