EdTech | eラーニング | |
出来ること |
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今回はeラーニングとEdTechの違いについて、詳しく解説します。
目次
これまでのeラーニングとは
eラーニングは、PCやスマホによってインターネットを介して学習できるシステムです。1950年代に始まったシステムで、日本では2000年頃から注目されてきました。インターネットの普及に伴って、企業や大学・塾などの教育機関や教育サービスなどで活用されています。
好きな時に学習ができる
eラーニングは、インターネット環境さえあれば、いつでも学習することが可能です。そのため時間に縛られず、いつでも好きな時に取り組むことができます。
塾やスクールなどに通ってしまうと、時間割が作られて勉強スケジュールや時間帯が制限されてしまいます。決められた時間のみでの学習しか出来ませんでした。
しかしeラーニングでは自分の空いた時間を活用できます。通勤や通学、ちょっとした空き時間などを使用して勉強することができるのです。
どこにいても学習が可能
eラーニングは自分で学習を行うため、塾や学校という概念がありません。決められた場所へと通学する必要がないのです。
eラーニングによる学習は、インターネット接続が可能であれば、どこにいても可能です。そのため通学や通勤中のバスや電車など、「やることがないな」と普段寝てしまうような環境でも学習することができます。
何度でも繰り返して学習できる
一般的に学校や塾などで行われている対面での授業形式は、基本的に一度しか受けることができません。同じ講座でも講師が変わっていたり、問題が異なっていたりして、同じ授業は二度とないのです。
一方、eラーニングならインターネット接続ができる環境で、何度でも繰り返して学習することが可能です。内容が変わることもないので、「これってどうだったかな?」という疑問は再度自分で確認ができます。
さらにeラーニングを利用して何度も復習することにより、学習の効率がアップします。そのため学んだことが身につきやすいという特徴もあります。
気になるデメリットは?
メリットも多いeラーニングですが、デメリットもあります。3つご紹介するので、しっかり押さえておきましょう。
- 一方的な講義となり、生徒がモチベーションを持続できない:eラーニングは、基本的には録音や録画された音声・映像などを用いて学習を行う”一方的な講座形式”です。また学習スケジュールや進捗状況については、生徒自身が考えて管理する必要もあります。そのため講師が説明する一方向の学習となってしまい、生徒のモチベーションを維持するのが難しいのです。
- 実技に対応できないケースもある:eラーニングは一方向の学習のため、実技が必要となる学習に対応できない事もあります。しかし最近ではVRが導入されて、実技の学習ができるようになった物もあります。実技が重要となる物の学習については、しっかりと確認する必要がありそうです。
- ネットワーク環境がないと受講できない:eラーニングは、インターネット接続を基本としているため、ネットワーク環境がない場所での受講はできません。インターネットが普及している中で、ネット環境がないという人は少なくなりつつありますが、インターネットを使用出来ない人は利用できないということです。また「通信量に制限がある」というケースもあり、学習をスムーズに進められないという可能性もあります。
新しいEdTechとは
最近では、テクノロジーと組み合わせて新しいビジネス境域を生み出す「X-Tech」が注目されています。
例えば、金融と組み合わせたFinTechや、医療と組み合わせたMedTech、農業と合わせてAgriTechなどがあります。その中で、教育とテクノロジーを組み合わせた「EdTech(エドテック)」が話題となっています。
Education(教育)× Technology(テクノロジー)
EdTechは、Education(教育)と Technology(テクノロジー)合わせて作られた造語です。
広く普及しているアプリやソフトだけでなく、AIやVRなどの最先端技術を用いて、教育のシステムが変わろうとしています。そしてEdTechは、その取り組むを行うビジネスやサービス、企業などを指します。
オンライン学習が可能
EdTechは配信されたオンライン講座を利用して、学習を行います。
そのためインターネット環境さえあれば、好きな時に好きな場所で繰り返し学習できるのです。通勤や通学、待ち時間などの空き時間を利用して、自宅にいなくでも電車やカフェ、図書館などで学習ができます。
オンライン講座が配信されているため、繰り返し見たり聞いたりすることが可能になります。繰り返し復習することで、学んだ内容が身につきやすくなりますね。
最大の特徴はアダプティブラーニング
EdTechの最大の特徴は、「アダプティブラーニング」です。アダプティブラーニングとは、1人1人の理解力や学習進捗に合わせて学習方法をオーダーメイドで提案するシステムです。個別に解答や学習のペースなどのデータを蓄積し、分析していきます。そこで思考パターンや学習における弱点を理解し、個人に合った学習方法を提案してくれます。
昔から一人ひとりに合わせた教育は「教育の理想」とされ、これまでの教育現場にも取り入れられてきました。それでも成績別のクラス分けなど限られた取り組みとなっていたのです。
新しいアダプティブラーニングではIT技術やSNSを取り入れて、最適な学習を行えるようになり、理想としてきた教育が可能になったと話題になっています。
学習管理が効率化している
学習を効率よく行うためには、教材や講義内容をデジタル化するだけでは効果が十分に発揮できません。一人ひとり個別に学習管理を行い、効率よくシステムを運営することが必要となります。EdTechは、効率的な学習ができる点も注目されているポイントです。
学習管理という点で優れているのが、LMS(Learning Management System)です。LMSは学習を管理するためのシステムの1つで、eラーニングでも基盤となったシステムです。オンライン上で学習のための資料を配布・回収し、学習履歴を閲覧することができます。
受講者はLMSにログインし、受講したり教材を確認したりします。そして教員や管理者は、受講者の学習状況を管理することができるのです。
EdTechの事例
近年、EdTechは様々な場面や用途に応用されるようになりました。以下ではその具体例を紹介しているのでぜひ参考にしてみてください。
eラーニングとEdTechを比較
「両方ともオンラインで学習できるけれど、何が違うの?」と感じている方も多いです。そこで、eラーニングとEdTechを比較して、具体的な違いについてご紹介していきます。
学習における双方向性
2つのオンライン学習における1つ目の違いは、学習の双方向性にあります。
eラーニングでは教師が説明し、生徒自身で学習を行う一方的な学習です。学習スケジュールも受講者が組み立てて、管理しなければなりません。
一方で、EdTechは学習だけでなく、学習管理によるフィードバックが可能となり双方向性のある学習ができます。離れた距離にいる受講者と講師がコミュニケーションを取ることも可能になったのです。
AIによってカスタマイズできる
3つ目の違いは、AIの導入です。eラーニングは自分でスケジュールを組み立てて、学習を進めていきます。学習管理を自分で行う必要があるのです。
一方でEdTechは、AIの導入による完全自動の個別学習が可能となります。先生がいる学校や塾では生徒に合わせて学習を進めますが、EdTechではAIが先生の役割を果たして学習ペースや重点的に行う項目などを教えてくれます。
これは「教育の理想」とされているアダプティブラーニングと言うもので、自分に合った学習方法をカスタマイズしてもらえるのです。
比較一覧表
eラーニングとEdTechと比較し、特徴や価格、学習の進め方について違いを一覧表にまとめました。
EdTech | eラーニング | |
出来ること |
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メリット |
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デメリット |
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基本的には、eラーニングをより多様化させ、現代の教育に適用するシステムに進化させたものがEdTechと言えます。
まとめ
今回は、EdTechとeラーニングの特徴と違いについてまとめました。オンライン講座の配信され、学習方法が多様化しています。
そして、eラーニングからさらに進化し、EdTechでは教育者や管理者が学習状況の管理まで可能になりました。これまで目標とされてきた「教育の理想」が実現されようとしているのです。
学習方法が多様化する一方で、「何が良いのかわからない」という方も多いと思います。自分に合ったEdTechやeラーニングをお探しの方は、ぜひスタスタにご相談ください。
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