大学入学共通テストはいつから?|科目や試験時間もわかりやすく解説

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当社のインターン生である、東京大学、慶應義塾大学、早稲田大学、上智大学、青山学院大学、明治大学、立教大学、東京理科大学、東京学芸大学、筑波大学・・・の現役大学生たちが、自身の小中高大受験・通塾・塾講師経験をベースに、各塾の教育方針や学習システム等の特徴を独自に分析し、編集・執筆しています。
キーポイント

✔いつ:2021年からスタート。今の高校2年生以下が対象(2019年12月現在)。

✔日程:センター試験と変更なし。

✔2024年から英語民間テストの導入が検討されている。今の中学1年生以下が対象(2019年12月現在)。

2021年1月より、現行の大学入試センター試験に代わって、大学入学共通テストが導入されます。大学入学共通テストとは一体どのような試験なのか、何に注意して対策を立てればよいのかなど疑問に思っている人も多いのではないでしょうか?

当記事では大学入学共通テストの科目や試験時間、日程、大学入試センター試験との違いなどについてわかりやすく 解説しています。

それを知ることによって、大学入学共通テストの概要や特徴が分かるので、高校生や高校生のお子さんのいる保護者の方はぜひチェックしてみてください。

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大学入学共通テスト 日程

大学入学共通テストは現行の大学入試センター試験と同様、2日間にわたって行われます。第1回目は2021年1月16日(土)、17日(日)に行われることが既に決まっています。

なお、第1回目も含めた今後の実施日程については、「1月13日以降の最初の土曜日および翌日の日曜日」と大学入学共通テスト検討準備グループの会議で大綱案がまとめられています。

このまま大きな変更がなされなければ、2022年以降もその大綱案に沿った日程で大学入学共通テストが開催されることになります。

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大学入学共通テスト 科目

大学入学共通テストとは一体どのような試験で、現行の大学入試センター試験とは何が違うのでしょうか?実施される科目および主な変更点について説明します。

科目について

大学入学共通テストは国語、地理歴史、公民、数学、理科、外国語の6教科、30科目で行われます。

したがって、科目については大学入試センター試験と全く同じということになります。

出題内容の変更点

では、大学入学共通テストは大学入試センター試験とどこが違うのか?まずは、出題される内容に違いが出ると考えられています。

大学入試センター試験では「知識」「技能」の2点についての学力が問われる問題が出題されてきました。一方、大学入学共通テストでは、その2点に加え、「思考力」「判断力」「表現力」をはかる問題が導入されます。

その一環として、2021年1月に実施される大学入学共通テストにおいては、「数学➀」と「国語」において、表現力をはかるための記述式問題が一部導入されることが決まっています。

国語の記述問題については、小問3問で構成される大問1題が記述形式になる予定です。配点については、マーク式問題の配点とは別で、小問ごとに4段階で、総合評価が5段階でなされる段階別評価で行われます。

数学➀に導入される記述問題については、マーク式問題と混在する形で数式記述問題が3題出題される予定です。配点については記述式問題もマーク式問題と同様に行われます。

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英語に関する変更点

大学入学共通テストの出題内容について特に注意しておきたいのは英語に関する変更です。まずは配点が大きく変わります

現行の大学入試センター試験では、筆記200点満点、リスニング50点満点の配点で行われてきました。筆記とリスニングの配点比率は4:1で筆記に重点が置かれていたわけです。

それが大学入学共通テストにおいては、筆記が「リーディング」という名称に変わり、リーディング100点満点、リスニング100点満点の配点に変更されます。つまり、リスニング力が重要視される試験に変わることを意味します。

また英語は問題形式についても変更があります。大学入試センター試験では筆記試験のなかに、発音アクセント、語句整序など単独の知識を問う問題が出題されてきましたが、大学入学共通テストではそれらがなくなります。その代わり、英文の要旨を読みとったり情報を抽出したりする力が問われる問題が加わります。

英語のリスニングに関しては大学入試センター試験では英語の音声は全て2回読まれていましたが、大学入学共通テストにおいては2回読みのものと1回読みのものが混在する形式に変更されます。

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問題の難易度は?

では、大学入学共通テストは大学入試センター試験と比べると難しくなるのでしょうか?それとも簡単になるのでしょうか?

もちろん向き不向きがあるでしょうが、予備校関係者の多くは、大学入学共通テストは大学入試センター試験よりも得点するのが難しくなると分析しているようです。

なぜなら、大学入試センター試験が平均得点率60%になるよう問題作成がなされてきたのに対し、大学入学共通テストでは平均得点率50%になるよう問題作成が行われる予定だからです。

教科書レベルの基礎学力が問われる試験であることについては変わりません。ただ、大学入学共通テストでは日常生活や社会との関わりをふまえた出題、複数の資料を基に分析力を試す問題なども出題されることが想定されています。

以上のことから、単に知識を詰め込むだけでは太刀打ちできない試験となりそうです。高得点をとるためには、各科目の本質を理解し、思考力や判断力を日頃から磨いておくことが求められるというわけです。

また大学入学共通テストでは各教科ともに、正解に至るまでの情報量が多く提供される予定であるため、文系理系問わず、高い読解力も求められることになりそうです。

大学入学共通テスト 試験時間

大学入学共通テストの試験時間については、「国語」および「数学➀」は記述問題が一部加わるため試験時間が変更されます。各科目の試験時間は以下のようになっています。

   科目 試験時間
国語 100分
地理歴史
公民
1科目60分、2科目選択130分(うち回答時間120分)
数学 「数学➀」70分、「数学②」60分
理科 「理科➀」2科目選択60分
「理科②」1科目選択60分、2科目選択130分(うち解答時間は120分)
外国語(英語) リーディング80分、リスニング60 分(うち解答時間30分)

大学入学共通テスト これからの予定

大学入学共通テストのありかたについては、文部科学省などで日々議論がなされています。英語においては、当初、英語民間試験を大学入学共通テストで活用する旨が発表されていました。ところが各界から反対の声が上がり、2021年1月試験での導入は見送られることが決まりました。また国語と数学での記述式問題の導入も見送られました。

英語民間試験の導入については検討会議によって見直しが行われ、現時点では2024年からの導入が検討されています。

なお、文部科学省は2025年から新学習指導要領の導入に沿って、大学入学共通テストについて科目、出題内容、形式などについてさらに見直しを行う予定であるとしているので、今後の発表にも注意が必要です。

なお、第一回大学入学共通テストの実施日程は2021年1月16日(土)、17日(日)で決定しています。実施方法、出題教科・科目の詳細、時間割、試験場、出願手続き、検定料、成績提供、経費などに関しては、2020年6月30日までに要項が公表される予定です。大学入学共通テストを受験予定の方はその点、しっかりと情報を収集しておくようにしましょう。

まとめ

2021年1月よりスタートする大学入学共通テストは、知識と技能だけではなく、思考力、判断力、表現力も問う問題が出題されるようになります。その一環として数学➀と国語の一部に記述問題が導入される予定です。

また英語についてはリーディングとリスニングの配点比率が1:1になりリスニング力がより重視されるようになります。

知識の詰め込みだけでは対応が難しくなり、各教科の本質を理解していることが問われる試験内容になるので、大学入学共通テストを受ける学年の方は、しっかりと対策を立てておきましょう。

大学入学共通テストが一体どのようなテストなのか疑問をお持ちだった方のお役に立てることができれば幸いです。なにか気になることがあればコンシェルジュにご相談ください。

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