近年、コロナウイルスの影響を受け、勉強も自宅でするのが主流になってきています。
多くのオンライン学習サービスが出てきていますが、「紙の問題集を利用するのとオンライン教材を利用するのとでは違いがあるのか?」「そもそもどういうサービスを受けられるのかな?」と疑問に感じている方は多いのではないでしょうか?
今回は、多くのオンライン塾や通信教育について分析してきたスタスタが、紙の問題集とオンライン教材について概要から料金まで徹底的に解説します。最後までご覧ください!
目次
紙の問題集とオンライン教材
ではまずは紙の問題集とオンライン教材の概要について紹介していきます。
紙の問題集とは
紙の問題集とは、教材が自宅に届く通信教育や市販の参考書を指します。
これまでの勉強は、この紙の教材で行われてきました。最近では人気のキャラクターと学べるドリルや、人気講師が出版した教材など種類が豊富になっています。
学校や塾での授業で使われることが多く、使い慣れている教材の形と言えるでしょう。
オンライン教材とは
オンライン教材とはスマホやタブレット、パソコンで学べる教材を指します。
最近はAIが内蔵されているものも多く生徒の学力を自動で判断し、出題される問題のレベルを合わせてくれます。不得意な単元では、苦手の原因になっている単元まで学年を超えて戻ってくれるので、本質的な理解を深めることができるでしょう。
また苦手な問題を集めて苦手克服ドリルを作成してくれたり、回答率を集計してくれます。
サービスによっては、ログインした日時や学習時間を記録して、モチベーション管理までしてくれます。
メリット・デメリット
では紙の問題集とオンライン教材のメリット・デメリットを確認していきましょう。
メリット
紙の問題集のメリット
紙の問題集のメリットは以下の通りです。
- 使い慣れている
- 実際に書いて覚えられる
- 成果が冊数として見えるから達成感がある
- 学校などでも使いやすい
- 教材の種類が豊富
テストで記述問題を解く際には、図形や文章を書き慣れていることが大切なので、そういった面で役立つでしょう。
また、数学の図形問題のような実際に図に書き込みながら解いていく問題でも、紙の問題集が向いているでしょう。
オンライン教材のメリット
オンライン教材のメリットは以下の通りです。
- 教材が場所をとらない
- スマホだからどこでも勉強できる
- 自分に合ったレベルの問題が出題される
- 学習記録が残るので継続したくなる
- アニメーションで理解が深まる
- 自動採点機能ですぐに復習できる
スマホを利用して場所を選ばずに勉強できるので、忙しくても学習時間を確保しやすいのが最大のメリットと言えます。
学習者のモチベーションを上げる工夫もされているので、勉強嫌いな人や集中力が続かない人には大きな効果を発揮するでしょう。
デメリット
次はデメリットについて確認していきましょう。
紙の問題集のデメリット
- 教材が場所をとる
- 机などがないと勉強できない
- レベルに合った問題集を探すのが手間
- 書き込むので解き直しにくい
暗記ブックや問題集など教材ごとに勉強に向いている環境が異なるので、用途に合わせて何冊も買う必要があると言えます。
オンライン教材のデメリット
- 長時間利用で視力が悪くなる
- スマホやタブレットなどが必要
- オンライン環境でないと使えない
- バッテリーが切れると使えない
- 記述問題に弱い
電子機器を使用するので、持っていない方は買い足す必要があります。しかしデジタル化の波が来ているので、時代と共にこのデメリットはなくなると言えます。
また記述問題に弱いというデメリットも、最近ではオンライン上のノートに書きこんだグラフなどを添削する機能もあるので、こちらも時間と共に解決するでしょう。
平均的な料金とは?
では紙の問題集とオンライン教材の平均価格は、一体どのくらいなのでしょうか?
今回は紙の通信教育とオンライン教材を比べてみました。
紙の通信教育の料金比較
まずは紙の通信教育サービスの料金を比較していきます。
以下の表から、通信教育を紙のテキストで受ける場合の相場は、
小学生:2,500~6,000円/月
中学生:4,000~7,000円/月
高校生:5,000~10,000円/月
であることが分かりました。
1講座ごとに料金を計算するサービスが多いので、何科目も受講する場合は料金が高くなるため注意が必要です。
サービス名 | 料金 |
進研ゼミ | 小6:5,730円/月 中3:6,890円/月 高3:8,480円~/月 *卒業まで一括払いの場合。 |
ポピー | 小6:3,800円/月 中3:4,990円/月 |
Z会の通信教育 | 小6:2,255円/月 中3:3,950円/月 高3:5,330円/月 *本科コース1講座の料金 |
オンライン教材の料金比較
次にオンライン教材サービスの料金を比較していきます。
以下の表から、オンライン教材を使用する場合の相場は、
小中高:5,000~10,000円/月
であることが分かりました。
オンライン教材は紙の通信教育と異なり、他の学年の問題を自由に受けられたり5教科受け放題のサービスが多かったりするため、紙の問題集よりは実質的に安いと言えるでしょう。
また無料サービスも多いので、安く済む場合が多くなります。
サービス名 | 月額 |
河合塾ONE | 中・高:3,980円/月 |
ガクネット | 小・中:5,000円/月 |
すらら | 小・中:8,000円/月 小・中・高:10,000円/月 *無学年式なので好きな方を選べる。 |
キュビナ | 小:8,000円/月 中:14,000円/月 高:16,000円/月 |
こちらの記事で無料サービスについて紹介しているので参考にしてみてください。
どんな人に向いてるの?
では紙の問題集とオンライン教材は、それぞれどんな人に向いているのでしょうか?
紙の問題集
- 先生に質問したい人:学校や塾に持ち込みやすく、質問しやすいため。
- 記述問題を対策する方:図形や文章を書く練習ができるため。
実際に文字を書くという点で、記述試験対策ができる点が魅力です。
楽しく勉強すると言うよりは、ストイックにガリガリ勉強したいという方に向いていると言えるでしょう。
オンライン教材
- 小学生:アニメーション機能が付いていたり、キャラクターが喋ったりするなどの楽しい仕掛けがあるため。
- 勉強嫌いな人:いつも使っているスマホやタブレットで勉強できて一つの講座が短時間に設定されているので、気軽に勉強できるため。
- 忙しい人:どこでも勉強できるので、通学中の電車やバス、休み時間、寝る前など様々な場面で利用しやすいため。
- 継続するのが苦手な人:ログイン記録が残ったり、勉強をサボろうとすると通知が来るので毎日勉強を続けやすいため。
楽しい仕掛けがあるので、自主的に継続して勉強しやすいと言えます。
そのため、勉強が嫌いだったり、楽しく勉強を進めたいという人に向いているでしょう。
まとめ
この記事では、紙の問題集とオンライン教材のメリットや料金、向いている人について解説してきました。
どちらもメリット・デメリットがあり、自分に合った方を利用したり、教科や使用方法に合わせて併用することが重要です。
自宅での学習方法について疑問を持っている方の参考になれば嬉しいです。
✔紙の問題集:記述問題の対策に向いている。ガリガリ勉強したい人におすすめ。
✔オンライン教材:正誤問題や穴埋め問題に向いている。スマホでどこでも勉強できるから忙しい人におすすめ。
✔自分に向いている教材を使用したり、用途に合わせて併用すると良い。