アクティブラーニングはメリットだらけ!子どもに身に付く3つの能力とは

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スタスタ編集部
当社のインターン生である、東京大学、慶應義塾大学、早稲田大学、上智大学、青山学院大学、明治大学、立教大学、東京理科大学、東京学芸大学、筑波大学・・・の現役大学生たちが、自身の小中高大受験・通塾・塾講師経験をベースに、各塾の教育方針や学習システム等の特徴を独自に分析し、編集・執筆しています。
キーポイント

自ら進んで学ぶ能力

周りの皆と協力し合う力

新しい課題に気づき解決する力

最近よく耳にするようになったアクティブラーニングについて皆様はご存知ですか?

大学や専門学校を始めとして、高校や中学、小学校にも導入が推奨されているアクティブラーニング。今まで行われてきた授業とどのような点で異なり、どのようなメリットがあるのでしょうか。

この記事では、アクティブラーニングで学ぶことの目的やメリットについて説明します。アクティブラーニングを通じた学習でお子様にどのような能力を身につけさせられるのか知った上で、今後の学習塾や進学先をお考えになってみてください。

アクティブラーニングの目的

アクティブラーニングとは

2014年11月、当時の文部科学大臣が「初等中等教育の教育課程について考え直そう」と問いかけを発しました。この発言をきっかけに、今まで大学や専門学校において議論されていたアクティブラーニングの導入が、小中学校・高校でも検討されるようになりました。

アクティブ・ラーニングとは、教員による一方的な講義形式の教育とは異なり、学修者の能動的な学修への参加を取り入れた教授・学習法の総称。学修者が能動的に学修することによって、認知的、倫理的、社会的能力、教養、知識、経験を含めた汎用的能力の育成を図る。発見学習、問題解決学習、体験学習、調査学習等が含まれるが、教室内でのグループディスカッション、ディベート、グループ・ワーク等も有効なアクティブ・ラーニングの方法である。引用:用語集「アクティブ・ラーニング」|経済産業省
簡単に説明すると『生徒が自ら進んで積極的に、自分で考える学習法』です。

保護者の方が受けていたのは、学校の先生が生徒に対して一方的に授業をしていたのではないかと思われます。生徒は先生の授業を黙々と聞き、ただひたすらに板書をノートに書き写す。そんな授業ではありませんでしたか?こういった、生徒が受け身の教育スタイルだと学んだことの記憶定着率が悪く、何より勉強を嫌いになってしまう傾向があります。

実際に2014年2~3月、ベネッセ教育総合研究所が全国の小学4年生~中学2年生を対象として勉強に関する調査を実施。その調査によると、学年が上がるにつれて「勉強が好き」と答えた学生の割合は下がっていきました。最も高かったのが小学4年生で66.8%、最も低いのが中学2年生で36.6%。つまり子どもたちは勉強をすればするほど、勉強への興味を失ってしまっているのです。

本来勉強は、学校を卒業し社会へ出て困難にぶつかった時に役立たせる為のもの。自分の人生をよりよくするために勉強はするのです。しかし従来の詰め込み学習では、人生に役立てるどころか中学生の時点で実に6割以上の生徒が勉強嫌いとの結果になりました。

一方アクティブラーニングなら、そんなことにはなりません。なぜなら、自ら学びたいという意欲を起こさせるので、誰に言われるでもなく自分から進んで勉強をするようになるからです。またアクティブラーニングの一つであるグループディスカッションや、他者への指導で、新しい発見や学びをより深められます。スポーツや音楽、ゲームなど子供が時間を忘れて好きなことに熱中するように勉強を促すのがアクティブラーニングなのです。

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アクティブラーニング導入の背景

冒頭でも述べたように、アクティブラーニングが身近な話題になったのは文部科学省で審議がなされてからでした。まず最初は「大学教育の見直しをすべきではないか」というところから始まったのですが、なぜそのような議題が上がったのでしょうか。

原因は日本社会が急激な状況変化に対応できず、徐々に世界から後れを取ってきているからです。経済面においてはIT化やグローバル化、また少子高齢化の問題なども。これらの社会問題に対応し解決に導ける優秀な人材を輩出するため、学校教育の見直しをしようという動きになったのです。

また複雑化・多様化する世の中で新しいムーブメントを起こすのは一筋縄では行きません。様々な人と協力し合わなければせっかく新しい発明やアイデアを閃いたとしても、何もできずに終わってしまう可能性が大いにあります。アクティブラーニングは詰め込み学習に比べ他者との関りや対話を重視しているので、今まで以上に協調性が育まれることになります。まさにこれからの時代を生き抜いていくためには必要な学習法なのです。

アクティブラーニングのメリット

アクティブラーニングのメリットは、生徒が積極的に参加する体験型の授業であることです。今まで行われてきた、学校の先生が前に立ち生徒に指導をするタイプの学習は、すでに用意された『正解』を一方通行で伝えるだけでした。

しかしアクティブラーニングは、グループワークを通じた『正解のない』議論が豊富ですそれにより、一つの議題からたくさんの答えや考え方を知ることができ、また周りの人との対話の中で協調性も育まれていきます。

同じ事柄を学ぶにしても一方的に教え込まれる教育よりも、学んだことを他の人と一緒に考え意見を出し合うアクティブラーニングの方が、よりしっかりと理解でき記憶に残るのです。

身につく能力

アクティブラーニングで学ぶことで身につく能力は大きく上げて3つです。

  1. 自ら進んで学ぶ能力
  2. 周りの皆と協力し合う力
  3. 新しい課題に気づき解決する力

これらを順に見て行きましょう。

1.自ら進んで学ぶ能力

アクティブラーニングは生徒の主体性が伸びるように設計されています。学校は授業の大枠だけを決め、細かなところは生徒に考えさせ決めさせることが多いです。社会の変革スピードが早い中、社会人になっても周りから言われなけれな行動できない、考えられない人だとこの先生きていけません。

アクティブラーニングでは生徒たち自身が中心となって授業を進めるので、自然と主体性が身についていきます。

2.周りの皆と協力し合う力

従来の授業は、他の生徒との関りが薄く一人で机と向き合うものでした。一方アクティブラーニングは、グループで議論を交わしたり作業や体験学習を行ったりするので、他の生徒と積極的に関わる必要が多々あります。メンバー内で誰に何を任せるか役割分担をしたり、皆で話し合って方向性を決めたりしなければなりません。

今までの受動的な学習の中では身につかなかった協調性が、他者との関わり合いの中で育まれ身につけられるのです。

3.新しい課題に気づき解決する力

例えば、先生から「今度の秋の遠足で嵐山へ行くのですが、どこへ行きたいか、どんなことをしたいか皆で話し合って決めましょう」とお題が上がったとします。これがすべてプログラムを決められていて「今度嵐山へ○○しに遠足へ行きます」と決定事項だけ告げられると、「あ、そうなんだ」で終わってしまいます。

しかし、一度生徒たちに自由に議論させてみるとどうでしょう。もちろん先生から「どこへ」「何を」と課題を与えられているので、それについての話し合いは活発に行われます。それだけでなく、中にはこんな事を言う生徒たちもいるかもしれません。

「なんで嵐山なの?違うところがいい!」

「なんで秋に行くの?春の遠足がいい!」

「いや遠足行きたくない…行かなきゃダメなの?」

先生から提示された課題のことだけを考えていた子供たちにすれば、良くも悪くも驚きを隠せません。そんなこと考えなかったと。生徒が他の子と話し合う中で初めて気づけたことです。このようにして、他の人の意見を聞くことで今までになかった価値観や考えを知ることが出来るようになります。

多くの視点から物事を捉えられるようになると問題の切り口が見えてくるので、問題解決能力も同時に身につけていくことができるのです。

まとめ

ここまでアクティブラーニングの目的やメリットについてお話をしてきました。

アクティブラーニングのメリットに疑問をお持ちだった方のお役に立てたら幸いです。

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