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STEAM教育のAとは?今アートが注目される理由

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キーポイント

✔STEAM教育は、STEM教育に「A」を入れたもの。

✔STEAM教育の「A」はアートだけでなくリベラルアーツも含む。

✔AIに代替されにくい知識や技能を身に付けることができるため、注目されている。

アメリカなどの海外で非常に注目されているSTEAM教育。これからの時代に必要とされる人材を育てる教育内容であり、子どもに学ばせたいと考える保護者も多いことでしょう。

しかし「STEAM教育とSTEM教育って何が違うの?」「どんな効果が期待できるの?」と疑問を抱いている方も少なくないはずです。

そこで今回はSTEAM教育の特徴や「A」の内容、得られる効果などについて紹介しています。

この記事をご覧いただくことで、STEAM教育のAや特徴について理解できますので参考にしてください。

STEAM教育とは

まずは、STEAM教育の基本的内容や導入の背景について確認していきましょう。

内容を知ることで、STEAM教育への理解が深まり、他の教育法との比較もしやすくなります。

STEAM教育

STEAM教育とは、STEM教育にA(アート)を加えたもので、問題解決力や創造力を育む内容となっています。STEAMとは、以下の5つの単語の頭文字からできた造語です。

  • Science(科学)
  • Technology(技術)
  • Engineering(工学)
  • Art(芸術)
  • Mathematics(数学)

これらの文字を見てもわかるとおり、STEAM教育とは理数系の科学や技術、工学や数学、芸術分野を重視した教育方法なのです。

STEM教育+A(アート)

世界各国で導入が進んでいるSTEM教育は、これからの時代に必要とされる人材育成のため、ITやロボット技術、プログラミングなどを学んで、判断力や自発性、問題解決力を養うものです。

海外では、国の競争力を高めるためにも非常に注目されています。そんなSTEM教育の内容に加えて、創造性・芸術性も身につけられるのがSTEAM教育となっています。

ロードアイランド・スクール・オブ・デザイン(アメリカの美術大学)の学長が創造性の大切さ、クリエイティビティがあった方がより成果を出せることを提唱したことがきっかけでアートが加わったと言われています(参考:21世紀の教育・学習)。

アメリカから広がった

STEAM教育は、アメリカで科学技術分野のレベルアップ、これからの時代に必要とされる人材育成のために推進されたことで広く普及しました。当時のオバマ大統領が演説で言及し、2013年には年間約30億ドルの予算を割り当てた国家戦略として展開するなど、アメリカが重要視して普及に力を入れた教育法でもあります。

グローバル化が進み、IoTやAI、スマホやウェアラブルデバイス、ロボットなど、さまざまな技術・製品が登場し、社会は劇的に変化を続けています。10年や20年などのスパンで多くの仕事が失くなっていくと言われている時代の中で、これまでと同じ教育内容で知識を身につけていくだけでは、競争に勝てなくなってしまいます。

前大統領のオバマ氏も「ゲームを買ったり、アプリで遊ぶだけでなく、それらを作れるようになりましょう」という内容を演説で述べています。テクノロジーなどの時代に合った専門知識・技術を身につけることで、製品やサービスを作れる側にまわることが可能になります。これは、アメリカだけでなく、多くの国でもSTEAMの5分野を学ぶことは必須というのが共通認識です。

そして、このような教育については、Facebookのマーク・ザッカーバーグ氏やMicrosoftのビル・ゲイツ氏など、世界中の多くの著名人も賛同しています。

日本においても、2020年度から小学校でのプログラミング教育が必修化されます。

STEAM教育における「A(アート)」とは

ではここからSTEAM教育のA(アート)はどのような内容なのか確認をしていきましょう。A(アート)の部分を詳しく知ることで、STEM教育との違いも明確にすることができるのです。

STEAM教育のA(アート)は多岐にわたる

STEAM教育のA(アート)は、特定の芸術を指すのではなく、以下のように多岐にわたります(参考:STEAM教育としての協調的な音楽創作活動とその評価の影響)。

・舞台芸術:ダンス、演劇、音楽など
・視覚的芸術:写真、絵画、デザインなど

他にも、3Dプリンタやグラフィックアートなど、芸術性・創造性を育成する分野の授業が取り入れられています。このようなアート・クリエイティビティの勉強をすることで、感性を磨き、創造力のある生徒を育成するのです。

また、3Dプリンタやグラフィックアート、デザインなどのスキルは、ロボットやIT、AIなど、さまざまな分野の仕事をする場合も役立ちます。

Aはアートだけじゃない?

実はSTEAM教育のAが指すのはアートだけではありません。Aはアート以外の何を指すのか、ここでは確認していきましょう。

どのような意味を持つか知ることで、STEAM教育の特徴や目的をより深く知ることができます。

Aは「リベラルアーツ」も含む

STEAM教育のAは、単に芸術という意味合いだけでなく、リベラルアーツ(Liberal Arts)の意味合いも含んでいます。元々、芸術がリベラルアーツの訳語だということもあります。

リベラルアーツとは、「教養」などの意味を持ち、社会においても非常に重要視される分野です。

リベラルアーツ教育を重視している大学もあり、人文科学や学際・統合科学、社会科学、自然科学などの科目で構成されています。大学での具体的な授業内容は以下のとおりです。

  • 文学
  • 外国語
  • 哲学
  • 宗教
  • 倫理
  • 教育
  • 心理
  • 教育
  • 政治
  • 社会
  • 歴史
  • 経済
  • コミュニケーション
  • 環境 など

このように幅広い分野の学習を通して、総合的な知識や専門性、教養を身につけていくのです。企業経営者など、リーダーシップを必要とされる人は歴史や文学、哲学などの一般教養の知識は必須とも言われており、これからの多様な時代にも求められる分野です。

STEAM教育では、アートだけでなく社会に必要な知識で人間性を形成するうえでも重要とされるリベラルアーツの意味も含み、専門的分野の学習だけでなく総合的な知識・考え方も習得をしていきます。

STEAM教育における効果

STEAM教育の期待できる効果を知ることで、子どもがSTEAM教育を受けた際の成長をより具体的にイメージできるようになります。

ここでは、STEAM教育を受けることでどのような効果が期待できるのか見ていきましょう。

プログラミングやものづくり、デザインスキルが身につく

STEAM教育は、一般的な教育方法とは異なり、科学や技術、ものづくり、芸術、数学などの理数系と芸術系分野を重視する教育法です。そのため、プログラミングスキルやものづくりの知識、デザインスキルなどを早くから身につけることができます

これらの知識やスキルを習得できれば、アプリやゲーム、ロボット、ロケットなど、さまざまな分野に携わるエンジニアやグラフィックデザイナーを目指すことも可能です。また、よりクリエイティブな職を目指したり、3Dプリンタで物を作ったりすることもできます。

IoTやAI、ロボットなど、さまざまな製品・テクノロジーが身近にある時代に、これらのスキルがあることは強みになると同時に、これらのスキルがないとできることが限られてしまいます。

さまざまな業界への就職を目指せる

英オックスフォード大学のオズボーン准教授らが発表した論文「雇用の未来」によると、10年〜20年でアメリカの雇用者のうち約47%もの仕事が自動化されてなくなる可能性があるとしています。また、2015年には野村総合研究所が、今後10年〜20年後に国内で働いている人の職業のうち約49%が、AIやロボットによって代替が可能という分析を発表しました。具体的には、以下の仕事です。

「雇用の未来」によるなくなる主な仕事・職業
・一般事務員
・セールスマン
・カウンター接客係
・小売店販売員
・会計士
・大型トラックの運転手
・レジ・切符販売
・一般秘書 など

野村総合研究所による代替可能性が高い主な仕事・職業
・受付係
・駅務員
・新聞配達員
・レンタカー営業所員
・電気通信技術者
・建設作業員
・人事系事務員
・ホテル客室係
・生産現場事務員
・教育・研修事務員
・保管・管理係員 など

これらの予測・分析がすべて当たるとは言えませんが、これまでも時代によって、多くの仕事がなくなり、そして新しい仕事・職業が誕生しています。YouTuberなどは、まさにその1つと言えるでしょう。

これから発展する産業や求められるスキルの基礎となるSTEAM教育を受けることでさまざまな業界への就職が可能になります。

子どもが就きたい仕事、目指したい職業で活躍するためにも、専門的なスキルが身につき自主性や表現力も養われるSTEAM教育はとても重要です

論理的思考が身につき問題解決能力が養われる

STEAM教育では数学やプログラミング、科学などの分野を学習するため論理的思考を身につけることができます。「どうしてそうなるのか」「この問題はどうやれば解決できるのか」など、問題の原因や解決策を論理的に考えられるようになり、本質を捉えることができます

また論理的思考が身につくことで、問題が起きても感情的にならず冷静な対応が可能です。建設的な議論ができるようにもなり、グループワークやディスカッション、プレゼンテーションなども上手になるので、就職の際に有利に働く可能性があります。

子どものうちから論理的思考が身につき問題解決能力が養われるのも、STEM教育における効果の1つです。

「こんなものがあってほしい」を作れるようになる

STEAM教育で科学やテクノロジー、プログラミングなどを学ぶことでゲームやアプリ、WEBサイト、ロボットなど、さまざまなものを自分で作れるようになります。したがって「●●があればいいのに」「■■のようなものがあれば便利なのに」など、自分が欲しいと思うものを自らの手で作ることが可能です。

自分自身で作ることにより、学習する楽しさを知ることができ、自己成長へとつながります

まとめ

今回は、STEAM教育の特徴や「A」の内容、得られる効果などについて紹介いたしました。STEAM教育はSTEM教育+Aで、専門的スキルや芸術性などを身につけることができ、世界的にも注目されています。

ここで紹介した内容が、STEAM教育に対して疑問を持っていた方のお役に立てたら幸いです。

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