オンライン家庭教師(個別指導)と対面個別指導の違いとは?料金、特徴

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スタスタ編集部
当社のインターン生である、東京大学、慶應義塾大学、早稲田大学、上智大学、青山学院大学、明治大学、立教大学、東京理科大学、東京学芸大学、筑波大学・・・の現役大学生たちが、自身の小中高大受験・通塾・塾講師経験をベースに、各塾の教育方針や学習システム等の特徴を独自に分析し、編集・執筆しています。
キーポイント

✔個別指導のオンライン:時間を効率的に使える。周りを気にせず学習を進めたい人におすすめ。

✔個別指導の対面授業:自然と勉強できる環境が手に入る。仲間と切磋琢磨したい人におすすめ。

✔体験授業を受け、自分が頑張れそうな授業形態を見つけることが大事。

コロナウイルスの影響もあり、学習塾のオンライン化が急速に進んでいます。

これまで「塾=対面指導」が主流でしたが、オンラインで授業を受けるという選択肢が増える中、「個別指導塾のオンライン授業と対面授業とでは違いがあるのか?」「それぞれどのような指導を受けられるのか?」と疑問に感じている方は多いのではないでしょうか?

今回は、多くの学習塾や通信教育について分析してきたスタスタが、個別指導のオンライン授業と対面授業について概要から料金まで徹底的に解説します。最後までご覧ください!

個別指導のオンライン授業と対面授業

ではまずは個別指導のオンライン授業と対面授業の概要について紹介していきます。

個別指導のオンライン授業とは

「オンライン授業」とはオンライン家庭教師を指します。PCやスマホ・タブレットで塾と生徒をつなぎ、指導を受ける授業形態を指します。

文部科学省が「新しい学びのかたち」として推進していることもあり、全国的に急速な広がりを見せています。

一般的に「オンライン授業」と呼ばれるものを分類すると、およそ4種類に分かれます。この記事では、「リアルタイム双方向型授業」の形態を「オンライン授業」として解説していきます。

オンライン授業はWEBミーティングアプリ等を使い、リアルタイムかつ双方向のやりとりが可能な形で先生と生徒をつなぎます。先生と生徒が同じホワイトボードを共有できる機能を取り入れている塾も多く、先生の書き込みを見て、解説を聞きながら授業が進みます。

分からない点や要望も、すぐに画面の向こうにいる先生に伝えることができます。

オンライン個別指導の
メリット デメリット
移動時間がなく時間を有効活用できる オンライン環境が必要
場所に関係なく良質な指導を受けられる デバイスの長時間利用で目が疲れる
対面授業より費用が安い 集中できる環境が必要
外出自粛でも学びが止まらない 必要機器を買う必要がある

リアルタイム双方向型

ライブ授業配信型

  • 授業形態:塾で行われている集団向け授業をライブで同時配信し、視聴する形態。見逃したものは後日視聴できる塾もある。
  • 質問対応:不可の場合が多い。
  • サービス提供塾アオイゼミなど

オンデマンド型

コンテンツ学習型

  • 授業形態:サービスに格納されている学習教材を自分で進めていく形態。コンテンツが豊富なのが特徴。
  • 質問対応:不可。
  • サービス提供塾すららeboardN予備校など

個別指導の対面授業とは

対面授業とは先生が生徒を直接指導する、昔ながらの授業形態を指します。

学校と同じように先生が直接授業を行うため、授業を受ける側も授業形態に対する抵抗感なく始められます。勉強に真剣に取り組む生徒が集まる場所に通うので、モチベーションが上がる利点もあります。

個別指導塾では先生と生徒が1:1~1:3の割合で授業が組まれていることが多く、集団授業に比べると一人ひとりの生徒に目が届きやすくなっています。

レベルや目標に合わせ自分だけのカリキュラムを組んでもらえるため、無理なく学習を進めていけます。

対面で行う個別指導の
メリット デメリット
勉強環境がある 通塾に時間がかかる
仲間と切磋琢磨できる 複数人の授業だと待ち時間がある
実際に通塾するのでルーティン化しやすい 人付き合いがあるので、勉強だけに集中できない

メリット・デメリット

では個別指導塾のオンライン授業と対面授業のメリット・デメリットを確認していきましょう。

メリット

個別指導塾のオンライン授業のメリット

オンライン授業のメリットは以下の通りです。

  • 自宅で授業が受けられる
  • 外出自粛になっても学び続けられる
  • 遠隔地でも授業が受けられる
  • 学習コンテンツが豊富
  • 対面授業より費用が割安

オンラインは通塾の必要がないため時間を有効に使うことができます。そのため勉強時間が確保しやすいことが最大のメリットと言えます。

オンライン上に教科別・レベル別・目標別に多くの学習コンテンツを用意し、生徒が自由に利用できる個別指導塾もあります。従来のように紙の教材を配布せずとも容易にドリルなどのコンテンツが配信できるので、塾にとっても生徒にとっても便利な点です。

現状や目標に合わせて、臨機応変に学習内容をカスタマイズしやすい点もメリットと言えます。

個別指導塾の対面授業のメリット

対面授業のメリットは以下の通りです。

  • 勉強に集中できる環境がある
  • 仲間の頑張りが目に入り励みになる
  • 切磋琢磨できる

実際に塾の校舎に行って授業を受けるので、勉強に集中できる環境を手に入れられるのが最大のメリットと言えます。

塾に行けば先生が励ましてくれて、周りには頑張っている仲間がいます。自宅で一人だとサボりがちな人も、塾という勉強する環境に身を置けば頑張れるというケースも多くあります。

切磋琢磨し刺激を受けながら勉強できるのは、リアルな勉強の場に身を置く対面授業ならではのメリットです。

デメリット

次はデメリットについて確認していきましょう。

個別指導のオンライン授業のデメリット

  • 授業を受けるための機器(デバイス)が必要
  • オンライン接続のための安定した通信環境が必要
  • デバイスの長時間利用で目が疲れる
  • デバイスのバッテリーが切れると使えない
  • 集中できる環境を自分で整える必要がある

授業を受けるためにPCやタブレット、スマホ、さらにヘッドセットやWEBカメラといった機器を準備する必要があるのが、紙と鉛筆があれば授業をスタートできる対面指導との大きな違いです。安定した通信環境も必須です。

塾によってはデバイスの貸し出しを行っているところもありますので、お持ちでない場合は問合せをしてみても良いでしょう。

使い慣れない機器や機能に戸惑うケースもあります。教材をダウンロードするように塾から指示されたが、やり方が分からない、印刷できないなどのトラブルも考えられます。また通信が不安定な場合は、通話にタイムラグが発生し、授業の進捗に支障をきたす可能性もあります。

個別指導の対面授業のデメリット

  • 通塾に時間がかかる
  • 複数人の同時授業だと待ち時間が発生する
  • 相性の良い先生にあたるとは限らない
  • 騒がしい環境だと勉強に集中できない

勉強するための場所・時間の制約があるのが対面授業のデメリットです。

個別指導は1人の先生が2~3人の生徒を巡回しながら指導する形態のため、先生が他の生徒の指導をしている間は手持無沙汰になってしまうことがあります。

対面授業のメリットである「勉強のための環境」も、良い環境でなければデメリットに転じます。私語が多い、けじめがないなど、勉強を頑張りたいと思えない塾環境であれば、わざわざ通う価値はないでしょう。

校舎に通うことが前提の授業形態であるため、コロナウイルスの流行により外出自粛になった場合は、即授業がストップすることも頭に置いておいたほうが良さそうですよね。

平均的な料金とは?

では個別指導塾のオンライン授業と対面指導の平均価格は、一体どのくらいなのでしょうか?

オンライン授業と対面授業それぞれについて比較してみました。

オンライン授業の料金比較

まずは個別指導塾のオンライン授業の料金を比較していきます。

以下の表から、個別指導型のオンライン授業の相場は、

小学生:5,000円~15,000円/月
中学生:7,000円~15,000円/月
高校生:9,000円~15,000円/月

であることが分かりました。

利用するサービスによって料金設定に幅があるため、事前によく調べておくことが必要です。

塾側の必要経費が低く抑えられることもあり、対面指導よりは安価な料金設定になっている塾がほとんどです。

サービス名 料金
Axisオンライン 小学生 12,364円/月~
中学生 13,552円/月~
高校生 13,552円/月~
*授業1回40分、週1回受講した場合
オンライン東大家庭教師友の会 小中高生 14,000円/月~
*授業1回60分、週1回受講した場合
オンライン家庭教師Wam 小学生 4,900円/月~
中学生 6,700円/月~
高校生 8,200円/月~
*本科コース1講座の料金

対面授業の料金比較

次に対面授業の場合の料金を比較していきます。

個別指導塾の対面授業の場合は費用を「要問合せ」としているところが多いのですが、スタスタの調査によると、

小学生:10,000円~12,000円/月
中学生:12,000円~15,000円/月
高校生:14,000円~16,000円/月

程度が相場であることが分かっています。

対面授業は、校舎の地代家賃、休み時間に質問対応のために待機している先生や校舎の清掃・受付をする人の人件費が必要になることもあり、オンラインより高く設定されることが多いようです。

サービス名 料金
ナビ個別指導学院 小学生 10,000円/月
中学生 12,000円/月
高校生 16,000円/月
*週1回・80分授業の場合
個別指導の明光義塾 小学生 10,000円/月
中学生 13,000円/月
高校生 14,000円/月
*週1回・90分授業の場合
個別指導塾スタンダード 小学生 10,200円/月
中学生 11,800円/月
高校生 13,400円/月
*週1回・75分授業の場合

※対面授業の料金は地域によって異なる場合もあります。

どんな人に向いてるの?

では個別指導塾のオンライン授業と対面授業は、それぞれどんな人に向いているのでしょうか?

オンライン授業

  • 自分のペースで取り組みたい人:周囲の雰囲気やペースに影響を受けないため。
  • 忙しい人:自宅受講が基本スタイルで、通塾時間が不要になるため。
  • 真面目な性格の人:オンラインは心理的な強制力が少なく、自主的に勉強する必要があるため。
  • 近くに塾がない人:通塾の必要がなく、日本全国どこでも授業が受けられるため。

通塾せず自宅で塾の授業を受けられる点が魅力です。遠方に住んでいるけれども、都市部の有名な個別指導塾や講師の授業を受けたい、という希望がある方にもピッタリです。

一人で黙々と集中したい人、周りを気にせずコツコツとマイペースに勉強を進めたい人にも向いているでしょう。

対面授業

  • 集中できる勉強場所が欲しい人:自習室などの勉強場所を確保できるため。
  • 勉強に対する刺激が欲しい人:ライバルと切磋琢磨できる雰囲気も手に入るため。
  • 推薦入試など特別な対策が必要な人:面接の練習や志願理由書の添削などもしてもらえる塾が多いため。
  • 強制力があったほうが勉強できる人:決まった曜日時間に、決まった場所に行くというルーティンがつくため。

塾まで行って勉強する点が、オンラインとの最大の違いです。塾の切磋琢磨できる雰囲気のおかげで、自然とやる気になれる点が魅力です。

子供が塾に行っているかどうかの実態を保護者が把握しやすいのは対面授業です。そのため授業をサボってしまう可能性がある人は、対面指導の方がおすすめです。

自宅では集中できない、先生や仲間と励まし合いながら頑張る雰囲気が好きという人に向いているでしょう。

まとめ

この記事では、個別指導のオンライン授業と対面授業のメリットや料金、向いている人について解説してきました。

どちらもメリット・デメリットがあります。オンライン授業も対面授業も無料体験を受け入れている個別指導塾が多いので、実際に体験した上で自分にピッタリな授業形態を選ぶことが重要です。

下の記事ではオンライン個別指導塾を比較しているので、参考にしていただけると嬉しいです。

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